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2015年12月05日11:18

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森博嗣の「作家の収支」、私の「作家???の収支」

「すべてがFになる」や「スカイ・クロラ」等で知られる人気作家の森博嗣さんが、「作家の収支」(幻冬舎新書)という本を出し、もしかしたら、一部の人々の間で・・かもしれないが、話題になっている。
この本は、作家になったら、どのくらい儲かるのか???ということを、自らの作家収入の具体的な数字を示して、赤裸々に解説した本で、まさに全編が「お金の話」。そもそも、「文化人」がお金の話をするのはカッコ悪いとか、もし、具体的な金額を出して、その額が同業他者と違っていたら、どうしよう・・とかいうこともあって、確かに、この手の本は、しかも、正真正銘の「人気作家」の手によって、これまで、書かれたことがない。少なくとも私は、読んだことがない。
でも、この本を読んでみて、森さんは正直で、誠実な人だなぁ・・と思う反面、確かに、この「作家の収支」は、一般論かもしれないが、世の中には、そんな「一般論」の、到底、通用しない、まさにダークサイドの「物書きの世界」と、そんな世界で働いているというか、働かざるを得ない物書きも、いるんだなぁ・・ということであった。
たとえば、森さんは小説誌では、400字詰原稿用紙1枚当たり、4000〜6000円の原稿料が支払われているという。確かに、これなら、50枚の原稿を書けば、20〜30万円の原稿料が出て、1カ月に1本、原稿を書けば、何とかそれで、生活していくことも出来るだろう。でも、私が知る「物書き」の世界では、そもそも、原稿料の出る雑誌そのものが、少ない(これ、ホント)。たとえ、20枚、30枚書いても、もちろん、50枚書いても、エーイッ、何百枚書いても、原稿料は何とタダで、掲載誌が数冊、送られてくるだけ。あっ、中には3000円の図書券が送られてきたところもありましたが、これって、こども雑誌に掲載された小学生の感想文並の料金じゃん???
もちろん、私だけが知っている「物書きの世界」でも、ちゃんと原稿料が出たメディアも、ごくごく少数ながら、ありましたぁ〜。特に名を秘すが、結構、メジャーな、あるメディアでは、20枚書いて、何と3万円。1枚につき、1500円。そんなんで、そもそも、生活、出来るかッ。
次に、本の印税の話。森さんによれば、それは、だいたい、本の定価×発行部数の8〜14%とのことですが、まぁ、10%というのが、平均的な額ですね。でも、私の場合、出ても、6%・・というところもあったし、中小の出版社には、そもそも、印税そのものが出ない!!!・・というところも、案外、多いのです(これ、ホント、パート2)。つまり、印税分の現物支給・・ねッ。でも、自分の書いた本を200冊とか、300冊もらっても、とても、そんなに、手売り、出来ませ〜ん(涙)。
印税が、出た場合でも、仮に、2500円の本を初版で3000部出したとして、その印税額は75万円なり。でも、小説ならともかく、私の書く海外紀行とかは、それなりに取材費もかかって、そもそも、初版の印税分を、軽く上回っちゃってますので、初版だけでは、完全に赤字。要は、何度も増刷出来るくらい売れないと、収入にはならないのです。そして、初版を売り切ることも出来ない、情けな〜い「物書き」は、私も、もちろん、その一員(エヘン)ですが、結構、多いので〜す。えっ、それは自分が悪い・・ってか、う〜ん。
なんか、書いている内に、段々、悲しくなってきたので、そろそろ、やめますが、私の作家???としての収支は、完全に赤字(エヘン、パート2)です。そもそも、私が果たして、「作家」なのか???という、根源的なモンダイも、ありますが・・。以上、皆さ〜ん、マツコも知らない(かもしれない)「物書きの世界」でしたぁ〜。


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