鴻池朋子さんが、東日本大震災以降の、いわば、試行錯誤の集大成とでもいうべき、大規模個展「鴻池朋子展 根源的暴力」を、11月28日まで、神奈川県民ホールギャラリーにて開催中だ。
今回の個展で、鴻池は巨大な牛革をキャンバスにして、獣や火山の絵を描き、また、「陶物(すえもの)」と呼ぶ、土を使った原始の匂いがするオブジェを大量に、展示会場に並べて見せる。テーマは、生の生々しさ。人間がものをつくるということは、自然に背く行為であり、根源的な暴力でもあると、彼女はいう。それでも、人は何故、ものをつくり、生きていくのかという、彼女の自問自答の、彼女なりの、真摯な現時点での答えが、この個展での展示物の数々であろう。
鴻池という稀代の現代アーティストは、東日本大震災の衝撃を機に、文明社会に背を向け、原野を駆ける狼への変身を遂げようとしているというのが、私がこの個展を観ての、第1印象である。その先にあるものは、何か。多少の危惧を感じつつも、鴻池というアーティストの疾駆を、その今後を、見届けていきたいと思う。
まぁ、鴻池さんの方が若いんだから、当然、私の方が先に死にますが・・ねッ(笑)。
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