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2015年10月12日17:42

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黒衣の刺客(聶影娘 The Assassin)

 唐代の中国。13年前に女道士に預けられた隠娘(インニャン/スー・チー)が戻ってくる。両親は涙を流し迎え入れるが、美しく成長した彼女は暗殺者に育て上げられていた。標的は暴君の田季安(ティエン・ジィアン/チェン・チェン)。かつての許婚であった。どうしても田季安に止めを刺すことができず、隠娘は暗殺者として生きてきた自分に情愛があることに戸惑う。「なぜ殺めるのか」と、その運命を自らに問い直す。ある日、窮地に追い込まれた隠娘は、日本人青年(妻夫木聡)に助けられる…。数奇な運命に翻弄される孤独な女刺客を慎み深く描き”アクション”という枠を越えた壮大なドラマがスクリーンに映さだされる。(オフィシャルサイトより)







 異色の映画でした。セリフや説明がほとんどなく、物語がよくわからないものの、美しく壮大な風景や黒装束でたたずむスー・チーなど、映像美で見せてしまう・・・そんな映画でした。

妻夫木くんは、「鏡磨きの青年」とか「遣唐使」とか言われてますが、セリフは少ないものの数少ない「笑みを湛えた青年」で、これは日本人でなくても現地の青年でも別によかったような気もします。役柄でね。彼の演技がどうと言うのではありません。

幼い頃の許婚と結婚できなかったスー・チーは、女道士に預けられるのですが、そこで才能を見出され、暗殺者として育て上げられてました。「修行が終わったので、娘さんをお返しします」そういって両親の元へと帰されて来た娘を見て「道士様に預けなければよかったかな」と話し合ったりもする両親。どういうふうに育てられてるのか、今までまったく知らずに来たのでしょうか。暗殺者というのは予想外かもしれませんが、道士様がどういう人柄なのかもよく知らずに預けたのでしょうか。その辺に文化の違いを感じます。

でも、この道士様、スー・チーがどうして暴君(チャン・チェン)を殺さずにいるかなど、状況も理解はしているようです。「後継ぎはまだ幼く、今君主が亡くなればいよいよ国は混乱するだけ」とか、スー・チーの心を代弁していましたから。

まぁそんなこんなで、ある程度のことは理解できるのものの、相対的に「感じる」映画だったように思います。ホウ監督は「可能性としてこういう撮り方もあるということを示したかった」と述べてますし、実験的な映画ではあるのでしょう。

それにしても、スー・チーは「娘さんをお返しします」と言われるような(娘の)年齢ではなかろうに、と思っていたのですが、もうすぐ40歳になるのだそうです。まぁ今だから出せた雰囲気もあったのかもしれません。いつまでも美しいことは確かです。

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