白澤卓二「100歳でも元気な人の習慣」より。
きんさんのたゆまぬ努力
「歩けんようになったら、人間おしまいだ」。
107歳まで長生きしたきんさんのこの言葉には、あまり知られていない「たゆまぬ努力」が秘められています。
いつも豪快に笑い、「悲しいことは考えんほうがええ、楽しいことを夢見ることだよ」とひたすら明るかったきんさんは、実はテレビで人気者になる前の90代、老いによる極度の衰えが、体にも脳にも心にも現れていたと、新聞などで報じられていました。
たとえば軽く握手しただけで骨折しかけたり、ちょっとした打ち身が青黒いあざになって消えなかったり、杖にすがらないと歩けなくなり、1から10までも数えられない、うつ症状など、ボケの徴候もありました。
ふくらはぎのポンプカー!
家族が奔走してたどりついたのは「体を支える下半身をきたえる」治療法。とくにふくらはぎは、下りてくる血液を押し上げるポンプとしても働くので、ここをきたえると筋肉の衰えと血液の両方を改善できます。
きんさんは90代後半から10年間ほぼ毎日、
「うつぶせに寝て左右の足の裏にテープで1�堊宛紊里�もりをつけ、交互にかかとをおしりのほうに持ち上げては下ろす」運動を続けたそうです。
初めは数回でしたが、少しずつ回数が増えるにつれ、血色がよくなり、声が大きくなり、息切れしなくなり、自力で歩けるようになりました。
体調がよくなると暗い言葉も出なくなり、自分でやれることはなんでも意欲的にやるようになりました。
下半身ストレッチの回数は半年で1日600回までになり、その後は「声を出して10までを5回、50回でひと休み。それをあきるまで繰り返す」形で、天寿を全うする直前まで続けたそうです。
ふくらはぎはマッサージをしても効果的。1日5〜10分でいいので、もんであげると、血流が上がってさまざまな病気を遠ざけることができます。
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