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2015年08月09日18:01

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フレンチアルプスで起きたこと(FORCE MAJEURE/TURIST)


フランスのスキーリゾートにやってきたスウェーデン人家族の状況が、ある事件をきっかけに一変する様をブラックユーモアを交えて描いたドラマ。2014年・第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞するなど、各国の映画祭や映画賞で高い評価を獲得。日本では第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で「ツーリスト」のタイトルで上映されている。スマートなビジネスマンのトマス、美しい妻のエバ、そして娘のヴェラと息子のハリーは、一家そろってフレンチアルプスにスキー旅行にやってくる。しかし、昼食をとっていた最中、目の前で雪崩が発生。幸い大事には至らなかったが、その時に取ったトマスの行動が彼のまとっていた「理想的な家族の父親像」を崩壊させ、妻や子どもたちから反発や不信を買って家族はバラバラになってしまう。(映画.comより)





 う・・・ん、なかなか。噂には聞いてたけど、やっぱりハードな映画ですね。まぁ言ってみれば、人の記憶が都合のいいようにすり替わる、というのは、今までも映画でよく描かれていたところなんですが。

例えば、「マグノリア」の複数の物語の中で、娘に性的虐待を加えていた(そのために娘は精神的に少々問題を生じている)父親が、どんなにしても「本当にわからない」と答え続けたことや、北欧のトマス・ウインターベア監督「セレブレーション」、こちらでは被害者は息子でしたが、父親は「わからない」「覚えていない」と繰り返し、本当に困惑している様子でした。

最初のうちは「どうしてそんなことがわからないんだ。10円落としたとかじゃあるまいし、それだけの行動がどうして記憶にないことがあろうか」と腹を立てていた私ですが、そういう描写が何度も描かれるので、「本当にわからないのか」とだんだん認識するようになったわけです(ということは、自分にも起きていると言うことなのかもしれないが)。

で、今回の映画。やっぱり出ましたね。「僕はそんなことしていない」「逃げてない」「君との事実関係に対する認識の違いだ」・・・。ただ、時代は移り、今は何でも動画で残してある時代です。残念でしたね。夫が我が身だけでさっさと逃げる姿はしっかり録画されていたわけです。

それでもみっともなく泣けば赦してもらえるかもと、ウソ泣きまでする卑劣さ。社会では一応「仕事ができる」部類の人間だったハズなのですがねぇ。

しかしながら、これが男と女のサガの違いなんですってね。本人を責めてどうなるものではなく、誰もが持っているサガで、女は「生を育む性」だから、その違いはどうしようもないんですってね。

最初から「理解不能」とわかっているのなら、そこを突いても仕方がない。とりあえず、話の展開を楽しみます。ここから先は言ってみれば「亭主の挽回物語」となるわけですが、これが微妙。いろんな場面に遭遇してもがんばる姿を見せるのですが、その「場面」がちょっと無理矢理な感じ。どうなんでしょうねぇ・・・。

でも、まだ小さい子供もいるし、こういう風にしか展開のしようがないんでしょうかね。

主人公たちの周りには、個性的なキャラが複数存在し、普通な主人公たちに比べて存在感を放ちます。彼ら・彼女らも素晴らしかったですね。個人的には好きでした。

音楽がまたいけません(笑)。有名な曲らしいのですが、何かが起こる前からまるで煽っているようなけたたましさ。つい身構えてしまうほどで、少しうるさかったかも。

それでも、よくできた作品に違いはありません。時間がある方は、どうぞ。
 
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