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2015年05月27日07:35

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ゼロの未来(The Zero Theorem)


 


コンピューターに支配された近未来。天才プログラマーのコーエンは、荒廃した教会に一人こもり、謎めいた数式「ゼロ」の解明に挑んでいた。ある日、パーティーに連れ出されたコーエンは魅力的な女性ベインズリーと出会う。最初は困惑するコーエンだったが、次第に彼女に惹かれていく。また同じ頃、「ゼロ」の秘密を知る青年ボブとの友情も次第に生まれ始める。閉ざされた世界で、愛と友情に気づいたコーエンの人生は大きく変動していく。孤独に生きてきた男が人々とふれあい見つける、本当の幸せとは――。そして「ゼロ」を解明することはできるのだろうか――。(TOHOシネマズウェブサイトより)





 テリー・ギリアム監督の作品はいくつか見ているのですが、私基本的には凡人なので、奇抜な才能を理解する能力はなくて、いつも「まぁまぁだったかな」くらいの感想で終わってました。

じゃ、避ければいいじゃないかってもんですが(笑)、今回はクリストフ・ヴァルツだしあるいはおもしろいかも、と思ったのです。

冒頭から全裸のクリストフ(向こうむき)。コンピューターらしきものに向かって座りながらも、電話が鳴ると急いで取り、その都度落胆した様子で受話器を置きます。

そのうち外出する彼。一歩外へ出ると、しつこい広告が彼が歩く早さと同じスピードで追いかけてきます。このへんは「うわっ」と思いました。舞台は近未来の様子を呈していますが、今もすでにこんな感じですよね。

で、彼は才能ある社員なので、上司にも大切にされているのですが、なにぶんある電話を待ちわびている身なので、出勤する時間がもったいないなどとそれらしいことを言って、在宅勤務を希望するのです。上司であるデビット・シューリスに「直接マネージメント(社長)にかけあえるようにしてやるから、パーティに来い」と言われてしまい、社交的ではない彼もしぶしぶパーティに参加。

そこで出会うのが、若くてキュートなベインズリー(メラニー・ティエリー)。もちろん、マネージメントにも出会います。そして、在宅勤務を許されるのです。

しかし、この彼の「自宅」ってのも、すごいんですね。古い教会なんですが、なんともグロテスクというか独創的というか・・・。さすがバーチャルな世界に住んでいる人は違います。

で、うまくコトが運ばないある日、パソコンを壊してしまった彼は上司のデビット・シューリスや若い天才ルーカス・ヘッジズの訪問を受けるハメになります。もちろん、魅力的なベインズリーにはぐいぐい迫られています。と、そうこうしながら、孤独だった主人公の人生がなにかと開けてゆく様を綴った映画となっています。

しかし、テリー・ギリアムの画は独特すぎるし、お話も、基本は月並みですが、展開はよくわからない感じで、結局彼が幸せになったのかどうかは、私にはよくわかりませんでした。

ひょっとしたら、かかってくるはずのない電話を待ち続けている主人公、仕事は嫌いじゃないけどなんとなくこなしているだけの主人公、この辺に「普通に働いてるけど、いつか誰かがここから連れ出してくれる、と根拠もなく願っている現代人」を象徴しているのかもしれませんね。魅力的なベインズリーは、もちろん顧客をたくさん持つ高級コールガールでヴァーチャルですしね。存在はしていますが。

なにげに、奇抜な見かけにしては話は月並み・・・そんな印象を受けました。しかし、凡人が理解していないだけで、実は奥深〜いお話だったのかもしれません。やっぱり、私にはギリアムは無理なのかも。
 
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