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2015年03月25日22:03

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最近、考えたこと。Part0006

さてと、お約束のロシア・東欧史のまとめ第1.5弾。また中途半端な、と自分でも思うけど一応これ書いとかないと本編の方を理解してもらえないような気がしたんで書きます。それは情報戦についての基礎的な知見について。まず、情報戦とは何か。それは、「自己において生存・闘争における情報的な優位を求める戦い」と定義できる。なんか難しそうだなと思うなかれ。これはごく日常のありふれた話で、別に珍しいことじゃない。道路を横断するとき、右みて左みて車を確認するだろう。あれだって立派な情報戦だ。車に轢かれたら死んじまうからな。「自己において生存を確保するために(見なかった場合より)情報的な優位を求めた」わけだ。まず、最初に覚えなくてはならないことは「情報戦は日常」だってこと。しっかり、頭に刻み込んでおいてほしい。そうじゃないとみんなファンタジーの世界に行ってしまって、おいらが何説明しても理解してもらえないからな(笑)。もう一遍言うけど「情報戦は日常」だ。

 まず、何から話そうかな。ホントは個人的な事例から順次、書いていくのがいいんだけどたぶんそれじゃ1000枚以上書かなきゃいけないんで、ここでは省略。歴史的記述に必要なものに絞って解説するとしよう。それは、情報戦は基本的に二つの軸と4つのカテゴリーに分かれるという事。アクティブとパッシブ、アタックとディフェンスだ。アクティブ・アタック情報戦とは自己に有利な情報を拡散すること。「緊急拡散お願いします」ってわけだ(笑)。テレビCM等の商品広告なんかもこれにあたる。国家レベルでは通常、情報工作戦と呼ばれ、担当する人物をエージェントとよぶ。アクティブ・ディフェンス情報戦とは敵に有利な情報の拡散を防ぐことで、(それ以外の方法もあるけど)通常はアクティブ・アタック情報に対する反論が主体となる。法廷における弁護活動や論壇における論争なんかが典型的なこれにあたるわけだ。国家レベルでは対抗情報戦と呼ばれ、担当する人物をカウンター・エージェントとよぶ。パッシブ・アタック情報戦とは調べる事。相手(敵)がいるなら、敵の嫌がる秘密にしておきたい情報を探り出す事。警察や探偵の活動が典型的なこれだね。国家レベルでは諜報戦と呼ばれ、担当する人物をスパイとよぶ。そして、最後のパッシブ・ディフェンス情報戦とは秘密を守ること。国家レベルでは防諜戦と呼ばれ、担当する人物をスパイ・キャッチャーもしくはスパイ・ブロッカーと呼ぶ。アクティブは言う・する、パッシブは見る・聞くと考えると分かり易い。以下、表にまとめてみた。

情報戦カテゴリー             担当者          活動区域

�.▲�ティブ・アタック情報戦  (情報工作戦) エージェント 主として外国
�▲▲�ティブ・ディフェンス情報戦(対抗情報戦) カウンター・エージェント 主として国内
��パッシブ・アタック情報戦   (諜報戦) スパイ          主として外国
�ぅ僖奪轡屐Ε妊�フェンス情報戦 (防諜戦) スパイ・キャッチャー 主として国内

各カテゴリーにはそれぞれ特徴的な「特性」とそれに従った様々な「技法」があるのだが、詳しく語ると1000枚コースだから、ここでは簡単にその「特性」のみを解説してみよう。情報工作戦の特性は「かーーーんたん」だってこと。誰でもできる、すぐできる。かーーーんたん。技法は大きく正の技法と偽の技法に分かれるが、主として偽の技法が使われる。だってそっちの方が「かーーーんたん」だろ?自分や自分の主張に有利な嘘をベラベラベラベラ言いまくるわけだ。正に最低だが、実に簡単で嫌な話だか効果的だ。特に日本では効果的。なぜなら対抗情報戦がほぼ皆無だからだ。今の日本で国家レベルの情報工作に対して対抗情報戦をやってるのは中川八洋ぐらいか。対抗情報戦の特性を一言でいうなら「ひじょーにつらい」だろ。らくですぐでかーーーんたんな嘘を一つ一つ事実に従って潰していかなければならないんだから、「ひじょーにつらい」。しかも、この作業は実につまらない。学術的にはまったく無価値の作業。避けたくなるのは人情だが、これを避けたらアクティブ情報戦には決して勝てない。みんな、これについて無感覚すぎるよ。正直者と嘘つきは平等ではありえないし、あってはならない絶対にだ!ちなみに対抗情報戦にも偽の技法というものがあるのだが、これは倫理的・法的にかなり特殊なカテゴリーに入るのでここでは割愛。さてと、お待ちかねの諜報戦の特性は「キケン」だろ。国際法上、軍人には法的保護があるが当たり前だがスパイには無い。何をされても文句も言えない「キケン」な仕事だ。しかも、高度な分析力を必要とするのでバカではできない。本格的にやるなら末は博士か大臣かってレベルの人材を投入するしかない。国内で警察がやってもトラブル続出なのに主として海外において基本1人でやらなきゃならないんだから大変だ。このあたりが「007」始め多くのエンターテイメントの題材にされる所以だね。こちらも多くの技法があるが、パッシブ情報戦では、技法より手法の方が大きな相違を持つ、調べる対象によって対人諜報、対文諜報、対物諜報、通信諜報などに分けられる。防諜戦の特徴は「ひじょーーに難しい」だね。私はスパイですって名乗って活動する奴なんてどこにもいない。だって、捕まれば「なにされるかわかんない」世界で生きてるんだから文字道理命がけ。それを暴くんだからとても難しい話だ。また、防諜戦は法的意味での難しさが必ず伴う。相手は大概、外交特権を利用してるし軍事的援護も受けている、国内法的には自由主義国では言論・思想・良心の自由との関係で常に難しい判断を迫られる。ほんと「ひじょーーに難しい」話だ。

 これら、4つのカテゴリーの情報戦は主とするフィールドと手順と優先順位を持つ。最も優先順位が高いのが、�に苗祇錣澄H詭�を守れなくて情報戦に勝つことは決してできない。カードを開いてババ抜きには勝てないのと同じ理屈だ。相手は必ず隠してくる。ババ抜きで言えばカートを伏せてくる。情報戦は情報的優位を求める戦いだから自分だけカードを開くのは「試合放棄」と同じ。勝負で試合放棄を避けるのは最優先だろ。だから、防諜戦は最優先の優先順位を持つ。当たり前だ。手順はこの場合、発見→追跡→評価→監視・拘束・殲滅となる。フィールドは主として戦場・憲兵・警察だ。次に優先順位が高いのは�D喫鸚錙�情報的な優位とは自分は知ってて相手は知らない、自分は見えてて相手は見えないって事だから。諜報戦は情報戦のメインイベントだ。「試合放棄」を別にすれば最優先だ。手順としては選定→収集→加工→分析→評価→活用→集積となる。フィールドは主として技術・情勢・位置が対象となる。つまり、全てだ。だから最初に選定が必要となるわけだ。三番目に優先されるべきは��対抗情報戦。最後が�‐霾鷙�作戦となる。アクティブ情報戦はアタックもディフェンスも基本は一緒。現状分析→情報選択→拡散→再び(現状分析)と元に戻る手順で行われる。フィールドは学問・ジャーナリズム・エンターテイメント。つまり、ネットを含むメディア全体が対象となる。少し、愚痴るがアニメ始めエンターテイメントの世界がどれほど情報工作戦の的にされているかみんな気付かないのかな?基本的に避ける事が出来ないこととはいえ最近酷過ぎる。一体今の日本で手塚治虫が日本共産党の活動家で、宮崎駿が革マル派の闘士であり、ガンダムの制作会社サンライズがおそらく中核派の拠点になってしまったことを理解してるやつがどれだけいるんだ?これについてはいずれ手塚治虫をはじめとして作品を抜本的に思想的な解剖をして、プロレタリア文学との思想史的な関連性を分析詳述する対抗情報戦を行うつもりではいるけど我ながら何時になることやら。ほんと最近、酷い作品が多すぎ。アニメぐらい純粋にエンターテイメントとして楽しませてくれよ。とほほ。

 さてと、話を元に戻すけど、基本的な情報戦の構造について理解してもらえただろうか?これから語る、ロシア・東欧史のまとめ本編はこれへの理解なしには絶対に理解できない、基本的に文化史の話になるのでよく読んでおいてほしい。最後にもう一編念を押しとくけど「情報戦は日常」だ。本編へつづく。


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