「リトル・ダンサー」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のスティーブン・ダルドリー監督が、ブラジルのリオデジャネイロを舞台に、ゴミ拾いをして生活している少年たちの起こした行動が、やがて街に希望をもたらしていく様子を描いたドラマ。脚本は「ラブ・アクチュアリー」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」のリチャード・カーティス。リオデジャネイロ郊外で毎日ゴミを拾って生活している3人の少年が、ある日、ゴミ山の中で財布を拾う。しかし、その財布には世界を揺るがす重大な秘密が隠されていた。警察もその財布を探すため大捜索を開始し、街には混乱が広がるが、少年たちは自らの信念に基づき、財布に隠された秘密を解明しようと決心する。少年たちは知恵を振り絞って警察の追跡をかいくぐり、隠された真実に近づいていくが……。(映画.comより)
いやはや、素晴らしかったですね。ブラジルのゴミ山で、ゴミを拾って生計を立てている子供たち。学校へは行けてませんが、ここには小さな教会があり、親身な牧師さん(マーティン・シーン!)と正義感に燃える教師ボランティアのルーニー・マーラがいて、文字などを教えてくれています。おがげで、子供たちは片言ながら、英語も少しは理解するようです。
そんな描写と並行して、立派な身なりの男性の行動も描かれます。どうやら彼は危ない橋を渡っているもよう。莫大な額の賄賂と、汚職政治家と業者との癒着の証拠・そして多額の現金そのものとをうまく隠そうとしているようです。
しかし、政治家の方も見逃しているわけはありません。彼はあっという間に追い詰められてリンチに遭わされます。しかし、すんでのところで、大事なものが入った財布を窓から放り投げることができたのです。後は野となれ山となれ。かくしてその財布は、ゴミ収集車の背に乗ることとなり、膨大なごみ山に紛れ込むこととなってしまうのです。
そんなゴミ山で、タダ同然で働かされている子供たち。どこまでも追ってくる金に目が眩んだ大人たちと違い、お金の入った財布を見つけたって、ちゃ〜んと仲間とシェアします。そうすることで、結果的に保身となるのです。
事の重大性がわかるはずもない子供たちですが、あまりに大人たちが目の色を変えて探すので、肌で危機を感じます。そして「なにかがあるはず。なにかが変わるはず」と信じて、スラム独特のネットワークを駆使しながら、欲ボケなデブたちをかわしてゆく様は実に爽快です。また、スリムな彼らの身体能力の高いこと!素晴らしいです。
最後は、あまりに絵にかいたような幸せな終わり方で、少しツメの甘さも感じましたが、そこはリチャード・カーティスなので大目に見て(見るのか!笑)、汚すぎる大人に憤慨しながらも心の底から子供たちを応援できる、そんな映画です。
元気になれます。
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