第55回ゴールデン・グローブ賞で主要3部門に輝いた、ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント共演の恋愛ドラマ。偏屈で嫌われ者のベストセラー作家と、バツイチで子持ちのウェイトレスが織りなす不器用な恋を、さりげないユーモアを交えて描く。誰かれ構わず悪態をつく、小説家役のニコルソンがハマリ役。甘く切ない女心を描き、書いた本はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン。しかし実際の本人は、異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者。周囲に毒舌をまき散らし、友人は誰もいない。。そんな彼がある日、ウェイトレスのキャロルに淡い恋心を抱くが・・・。(allcinemaより)
やっと見た!自分的にはもっと最近の映画なつもりでいたけど、なんと1997年の映画。自分の蔵書(?)もビデオだったんですね、DVDじゃなく。
この映画でヘレン・ハントを認識した私。その後もリチャード・ギアと共演したり、そこそこ映画には出てましたが、全般的にその後は薄い印象ですね。オスカー獲ったのに。最近、「セッションズ」で見ましたけどね。
さて、あらすじにもあるように、売れっ子小説家のジャック・ニコルソンは、その強面に似合わず「恋愛小説家」。極度の潔癖症で、何度も手を洗ったり、部屋の中がすごく片付いているのは当然のこと、ランチも自前のプラスチックのナイフとフォークを持参するし(それなら自炊すればどうでしょう)、歩道を歩く時も人と接触しないようにクニクニ歩き、道路の割れ目・境目(線)は絶対に踏みません。
しかも、口を開けば毒舌と来ています。なまじっか頭の回転が速いうえ、知識も豊富だから、あんな屁理屈を言うんでしょうね。近所のおばさんも本気でいやがっています。
そんな屁理屈野郎を適度にいなしながら、きちんとランチを運んでくれるウェイトレスがヘレン・ハント。もちろん仕事なんだから当然なのでしょうが、なかなかにあの毒舌を軽くいなすのは難しいし、他の人はいやがっています。
そんな中、ジャックの隣に住むゲイの芸術家(グレッグ・キニア)が、若い青年をモデルに絵を書いているところを(青年の仲間に)襲われ、大けがを負ってしまいます。当時はゲイだというだけでこんな襲われ方をしたのでしょうか。ひどいものです。
グレッグの恋人(?)キューバ・グッティング・Jrは、普段は優しいしグレッグの絵を売ったりしてくれてるんだけど、いざこういうことになると「忙しい」とか言いだし、結局グレッグの飼い犬はジャック・ニコルソンに預けられることになります。同じ階に住む、ジャックを毛嫌いしているおばさんも、犬を頼まれると「no,no,no.」とあっさりしたものです。この辺、普段は「普通」と思われて生活している人たちの本性を垣間見たような感じがしましたね。結局、一番我が強いのは誰よ?ってね。
で、この「犬」と不思議に相性がよかったんですね。こんなに潔癖症なのに。
そして、しばらくしてグレッグは退院。でも、治療費はかさむし絵は売れなかったしで、破産です。交流のない両親のところへ敢えて行くか・・・というところまで話は進みます。
片やジャックは、ヘレンの大変な境遇を知り(息子が病弱でぜんそく持ち)、いろいろ援助を申し出ます。すんなりとランチを食べるために彼女にいてもらわないと困る、っていうのもあったのですが。
またこのシングルマザーのヘレンも、かなり乱暴な女性なんですね。教養がないのはわかるのですが、かなりな気分屋だし、なんだかんだと大仰で。
そんな二人が紆余曲折を経ながら、少しづつ近づいてゆく・・・そんな話です。そして、最初は「オカマめ」と毛嫌いしていたグレッグに対しても、だんだん気を許してゆくニコルソン。
少し長い映画でしたが、最初は「なんなの、こいつら」と思ってしまったくらいの変人たちが、本当にいい人に見えてくる、そんなあったかい映画で、観終わってみるとオスカーも納得の気持ちになってました。
やっぱり、人って一人では生きて行けない。そして、心根の芯の芯まで悪い奴なんていないんだ、そう思えた映画でした。
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