1903年、あるブランデー商人が、彼の祖父が残した処方箋のコレクションを見つけたとき、眠っていた「イザラ」の歴史は紐解かれた。
祖父の名はジョセフ・グラトーと言った。バスク(スペインとの国境に近いフランスのバスク地方)の田舎町、バイヨンヌの薬剤師であった彼は、植物とその効能について深く興味を抱いていた。
その貴重なコレクションは、1835年に遡る。1世紀半を経た今日も、嬉しいことに私達はそれを「IZARRA」の名のもとに親しむことができるのだ。
不思議と心地よく、印象深い響きの言葉IZARRAは、バスク語で“星”を意味する。緑と黄色の目映い美しさの、その名も“星のリキュール”イ・ザ・ラ。
ピレネー産の草木に加え、モロッコ、アジア、セイロンからのエキゾチックな薬草が原料。これらを混ぜ合わせ、赤銅の蒸留器で、伝統的な製法に基づき蒸留する。
そして更にブランデーの古酒とアルマニャック(クレ・デ・デューク)、果物のアンフュージョン、アカシアの蜂蜜が加えられ、エキスをさらに豊かにする。
薬草の神秘的な芳香の漂う蒸留所で、大きな樫樽の中のイザラは、時間をかけてゆっくりと熟成する。こうしてバスク特産の個性的なリキュール「イザラ」は誕生するのである。
LE MONDE GASTRONOMIQUE より
イザラ・ヴェール(緑色 48度)
48種の草木を原料とし、濃厚で力強い味わい。スパイシーな辛口。
イザラ・ジョーヌ(黄色 40度)
32種の草木を原料とし、香り高く、マイルドな口当た り。
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****イザラ登場****
『バスク、真夏の死』 トレヴェニアン 町田康子=訳
『日はまた昇る』 ヘミングウェイ 高見浩=訳
数年前までは日本にも輸入されていましたが、日本では許可されない色素を含む理由で輸入禁止となりました。
まだまだ、「イザラ」について知らないことばかりです。
これからも探求し続けたいとおもいます。