鉄西区 Tie Xi Qu/West of Track
第1部:工場 Rust(240分)
第2部:街 Remnants(175分)
第3部:鉄路 Rails(130分)
中国/2003/中国語/カラー/ビデオ/3部構成 全545分
監督、撮影、編集:王兵(ワン・ビン)Wang Bing
山形国際ドキュメンタリー映画祭2003 大賞受賞
始まりは何もかもが神秘的。終わりは何もかもが政治的。中国の映画作家 王兵(ワン・ビン)はこのことを、とてもよくわかっているし、痛切に感じている。 彼は、複雑に入り組んだカタコンベのような精神生活 の奥深くへと進むことによって、革命が存立すること を知っている。革命を起こすのは「外側」にいる人間ではない。「内側」にいる人間だ。
Brothers and sisthers of Tokyo!
今、あなた達は深淵に触れる、またとない機会を手にしている。さあ、王兵の「鉄西区」を見に行くのだ!
Run,Run,Run,急げ、走れ、駆けつけろ!
ペドロ・コスタ(映画監督)
中国東北地方の斜陽の街角から、突然彗星のごとく出現した「鉄西区」は、立派なひとつの事件である。それは、たった1人で3年間、デジタルカメラで堂々9時間を越える大型長編を作り上げた、真に革新的なドキュメンタリー出現の衝撃ばかりではない、ダイレクトシネマの方法論的蓄積を批判的に継承しながら、親和力溢れる透明なカメラアイを確立した点にある。
王兵(ワン・ビン)のカメラの対象との距離のとり方には、ワイズマンの冷徹さとも小川伸介の親密さとも違う、柔和な透明さがある。それは、溢れんばかりの情熱を内に秘めながら、木偶坊の如く微笑んで、小さな小さなデジタルカメラをそっと構えているという感じなのだ。
グローバリゼーションの嵐に揺れる世界の激変を、瀋陽の鉄工場の街に視座を据えて冷徹に切り取ろうという深遠な思想がこの大長編の隅々に漲っている。その意味でこの「鉄西区」の出現はデジタルカメラを使った世界初の思想表現ともいえる大事件なのだ
佐藤真(ドキュメンタリー映画作家)
○「鉄西区」の上映、日本語字幕版DVDを待望してる方など…