Hebrew letter タウ 十字形 400
Astrology 土星
Path イエソド=マルクト
Secret name 時の夜の大いなる者
【カードの意味】完結
Positive 完成 達成 絶頂 実現 総合 有機的な完結や自然な開花
Negative 遅延 不活発 避けられない結末
宇宙のカードはイェソドからマルクトへ真っ直ぐに下る小径に配置され、アレフベートのタウに対応する。タウの文字は十字形、即ち四方への拡張を意味する。占星学との関連では土星に対応する。古典的な占星学ではマレフィック、凶星として認識されている土星が、伝統的タロットでも最大最強のラッキー・カードである『世界』、即ちここでは宇宙に配属されているのは何故かをいぶかる向きもあるであろう。ゴールデン・ドーンの秘教体系による生命の樹への万物照応において、土星は七大惑星の一番外側にあり、最も運行の遅い星である。土星外惑星、トランスサタニアンの発見以前は、土星は天の番人であり、太陽系の支配者だからである。
また、宇宙のカードは愚者のカードの補完者である。愚者のアレフと宇宙のタウが合一する事で、Ath、即ち本質、エッセンスという言葉を形成する。無で始まった愚者の「大いなる業」フールズ・ジャーニーはこの宇宙のカードで完結する。全ての現実とアテュの本質は愚者と宇宙のカードの間にあって、達人=アデプトの様々な諸相を形成してきた。無で始まった物は無で終わる。それはビッグ・バンとビッグ・クランチの宇宙論で考えると理解しやすい。この二枚のカードに挟まった二十枚のカードは「大いなる業」の各段階における代理人である。そして終わりは始めの始まりである。故に宇宙の像は処女の像である。
宇宙のカードは踊る処女の像で表される。踊りの相手はアテュXIXのヘル=ラ=ハであり、処女が変容の蛇の頭に立っているのは、変容が飼い慣らされて今や完結したという印である。処女の周囲には光の輪が生命の樹の形態を手ほどきして、十惑星が網の目を作っており、ホルスの目から出ている処女の手にした鎌はこの網を切り裂く力がある事を示している。
カードの中央下部に描かれたパルテノンは神々の住まいであり、物質の家の建築骨組図である。それはJ・W・N・サリバンによってデザインされた九十二個の化学元素の階層的な配置である。
カードの四隅にはケルビムの四聖獣がいて、神官のカードでは空虚な知識の仮面であった物が、存在にチャネルしてエネルギーを噴き出している。新しいアイオーンは充満した光をもたらしたのである。もはや地球は黒くなく、全く鮮やかな緑色であり、真夜中のヴェルヴェットの青が土星を藍色に染め、踊る乙女はここから現れ、永遠に向かい神人合一を果たす。宇宙のカードの幸運や達成は降って湧いた幸運を意味しない。それはあくまで大いなる業の達成であるからだ。
品位が悪いと、或いはスプレッドの位置によっては遅延や不活発や避けられない運命を表す事がある。達成や完結の後には物事は良くなりようが無いからである。だが、このカードは他のどのカードよりも明るく、鮮やかに燃え立っているとクロウリーは記している。
[関連コミュニティー]
●0 The fool
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●I The Magus
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●II The Priestes
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●III The Empress
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●IV The Emperor
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●V Hierophant
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●VI The Lovers
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●IV The Chariot
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●VIII Adjustment
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●XII The Hanged man
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●XIII Death
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●XVI The Tower
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●XVII The Star
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●XVIII The Moon
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●XIX The Sun
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●XX The Aeon
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●XXI The Universe
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