今では見る影もありませんが、かつてニチモ(日本模型)といえば、タミヤさえも脅かした一大スケールモデルメーカーでした。
そのニチモが70年代初めのミリタリー模型ブームの時代に、業界の一方の雄として、威信を賭けて世に送り出した、いささか大ぶりの戦車模型群「1/30完全スケールシリーズ」。
タミヤのミリタリーミニチュアシリーズによる「1/35で作ろう情景」戦略の華やかな展開に押され、また、当時としては高めの価格設定が災いしてか、正確なプロポーションを誇りながらも、歴史の彼方に消えていった愛おしきドイツ戦車たち…。
このシリーズを、キットコレクションの対象としてではなく、実際に現在の技術と資料をもって作ってしまおうというコミュです。
1990年代に、三号戦車M型と四号戦車G型が再版された以外は、謎の多いこのシリーズ。その謎を紐解きながら、また、1/30という中途半端なスケールに起因する製作上の困難克服方法なども情報交換しながら、製作過程を発表したり、作品を自慢したり致しましょう。