ダーティ工藤 /映画監督・映画評論家・緊縛師
1954年11月28日、北海道倶知安町生まれ。
映画の最初の記憶は、壁に書いたらくがきが動き出す短編アニメーション『こねこのらくがき』(57・藪下泰司)。幼少期は漫画と怪獣に熱中し、「めんこ丸」や「大バカ丸」というギャグ漫画を描いたり、自作の怪獣を漫画誌に投稿したりした。
中学生の頃、近所の焼却場で奇譚倶楽部というSM雑誌の元祖本を拾い、縛られた女性の美しさに魅せられ、ちゃぶ台、柱、勉強机などを相手に自己流で緊縛術を研究する。一方、プロレスにも熱中し高校時代に柔道部で初段を取得し、ボクシングジムにも通い出す。
19才で上京し、文芸座、並木座、大塚名画座、東京クラブ、新橋文化劇場、フイルムセンター、アテネ文化センター、日仏会館などで新旧の映画を浴びるように観まくる。
20代中頃、「シネマトグラフ」という同人誌い映画評を書き始め、やがて映画評論家として「キネマ旬報」「ぴあ」「イメージ・フォーラム」など様々な媒体に寄稿する。当初は『007は二度死ぬ』の丹波哲郎の役名をもじって”タイガー工藤”と名乗っていたがすぐやめ、名作ギャング映画『汚れた顔の天使』の原題より頂戴した”ダーティ工藤”と名乗るようになる。
1980年代後半には、ビニ本に代わり台頭して来たAV業界にかかわるようになり、AV監督、緊縛師としてSMのジャンルを中心に活躍する。
2000年には映像製作会社”DKプロダクション”を設立し映画製作に本腰を入れるようになる。
(著書)
「残縄画報」(98)、「光と影 映画監督工藤栄一」(02)、「大俳優 丹波哲郎」(04)
(映画)
『マッド・ハンター/恐怖の追撃』(77)、『吉川いくろうブラジリナルバンドLive』(95)、『縄文式』、『AYAKOの退院』(以上99)、『殺人無頼帖』(00)、『縄文式2』、『東陽片岡のカク!』(以上01)、『ふたつの女』、『東陽片岡のあま〜い生活』、『風景縛』(以上06)、『東陽片岡のルサンチマン』、『ボンテージ・スペシャル』(以上07)、『石井輝男映画魂』、『ぴんくりんく緊縛篇 第壱部』『同 第弐部』(以上10)、『6059』(12)、『赤い蝋燭』、『ダーティ工藤のフェイク』(以上13)
DK PRODUCTION
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Dirty Factory
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