F1 トーロロッソの若手選手!
活躍を期待しています!
今年デビューしたドライバーはひとりだけ、セバスチャン・ブエミである。パドックの新顔は非常に少ない。しかし今週末のスペインGPではF1界に新しいメンバーが加わった。バルセロナの週末、レッドブル(そしてもちろんトロ・ロッソの)リザーブ・ドライバーを務めるブレンドン・ハートレイ(19歳)である。
ニュージーランド出身のハートレーイは10日前にスーパーライセンスを取得したばかりであるが、彼の遺伝子にはレーシングがある。父親のブライアンはスピードウェイ・ドライバーとして有名で、パシフィック、アトランティク、ブラバムのフォーミュラクラスに参戦していた。そしてハートレイはわずか6歳でカートのキャリアを始め、その後才能ある兄ネルソンのあとを追った。
シリーズ・タイトルを8回獲得した後、彼はフォーミュラ・ファーストクラスに移籍し、12歳でシングルシーターを初体験した。最年少参戦者のひとりとして、彼はルーキー・シーズンを7位で終え、13歳でニュージーランド・フォーミュラ・フォード・チャンピオンシップに参戦した。最多優勝を果たしたものの、デビュー年はシリーズ2位に終わった。
2005年ハートレイは初年度のトヨタ・レーシング・シリーズに移籍し、ニュージーランドのティマル・サーキットの初戦で優勝して見出しを飾った。この年の優勝はこの1回だけだったがシリーズ3位となり、レッドブルの注目をひくことになった。そしてオーストリアの飲料企業はポルトガルのエストリル・サーキットにおける「ドライバー・サーチ」に彼を招待した。
審査員に強い印象を与えたハートレイは2006年レッドブルのジュニア・チームの一員に加わり、16歳でドイツに移ってヨーロッパのレーシングで腕試しをすることになった。このシーズンのフォーミュラ・ルノー2.0ワールドと北欧チャンピオンシップで好成績を収めたため、レッドブルは2007年契約を延長し、オーストリアに移った。
チーム・エプシロン・エウスカディに在籍したハートレイは、2007年フォーミュラ・ルノー・ユーロカップで優勝し、オランダのゾルダーで開催される有名なF3マスターズへの参戦をレッドブルから招待された。40人の参戦者中4位でフィニッシュして皆を驚かせたハートレイはF3マカオ・グランプリへの参戦を依頼され、12位になった。
ゾルダーとマカオでの成功により、レッドブルは非常に競争の激しいイギリスF3チャンピオンシップに参戦する彼を支援した。そして彼は2008年、優勝5回、表彰台6回を獲得し、優勝者ハイメ・アルグエルスアリ、2位のオリヴァー・ターヴェイに次いで3位となった。
またこの年、彼はF1キャリアもスタートさせ、3月にはサウジアラビアの首都リアドでレッドブルマシンをデモ走行させ、4月ヴァイラノで行われた集中的な3日間のシェイクダウンでトロ・ロッソの新しいSTR3をテストした。彼のペースに満足したレッドブルは、マーク・ウェバーの事故のあと、テストのラインアップの一員として12月に彼を呼び戻した。
ハートレイは喜んでこのチャンスをつかみ、ヘレスのセッションではRB4で83周を走って7番目に速いタイムを記録した。レッドブルはリザーブ・ドライバーの決定に迷わなかった。しかし必要なスーパーライセンスの発給が遅れたため、引退したデイヴィッド・クルサードが2009年の最初の4戦のリザーブ・ドライバーを務め、ハートレイはF3ユーロシリーズの参戦を続けた。
ハートレイは新しい役割について「2005年以降のレッドブルのサポートに感謝しなければならない。この新しい役割は、F1ドライバーになるという僕の目標に向けたさらなる一歩になる。シーズン中のテスト禁止のためコックピットに座る時間はあまりないが、チームの一員となるので、そこから多くのことが学べるだろう」とコメントした。
ハートレイが2009年レースに参戦すれば、1984年マイク・サックウェル以来グランプリに出走した始めてのニュージーランド人になる。
-Source: The Official Formula 1 Website
メンバーの参加コミュニティ
困ったときには