名チャリとは
名チャリは、名古屋市内の放置自転車を活用したコミュニティサイクルシステムです。コミュニティサイクルとは複数設置されているステーション(専用の貸出・返却場所)であればどこでも自転車を貸出・返却できる新たな交通システムです。
名古屋市では、年間約8万台(2007年度)の放置自転車を撤去し、そのうち約3万台を廃棄しています。また、市内の交通は自動車依存度が高く、総CO2排出量の約25%を自動車交通が占めています。
名チャリ社会実験2009では、これまで不明瞭であった名チャリ導入による放置自転車削減効果、CO2排出量削減効果等の定量的把握、さらに名チャリを事業として捉えた場合の事業性分析を行います。
名チャリプロジェクトチームは、循環型社会・低炭素型社会の実現に寄与する新たな交通システムとして放置自転車活用型コミュニティサイクルシステム「名チャリ」を提案します。期待している効果としては以下の3点が挙げられます。
* 放置自転車の削減
放置自転車を再利用することで「循環型社会」の形成に寄与するとともに、1台の自転車の共有利用が進むことで、まちの自転車の総台数、とりわけ利用されていない自転車が減少します。その結果、歩道などにあふれる放置自転車問題の解消につながります。
* CO2排出量の削減
名チャリと既存の公共交通機関が連携することで、自宅から名古屋市中心部までを公共交通、中心部内を名チャリで移動する、環境負荷の少ない交通手段「公共交通+名チャリ」が確立できます。 名古屋市中心部に流入する自動車から公共交通+名チャリへの転換が進めば、名古屋市のCO2排出量を削減することが可能です。
* まちのにぎわい創出
自動車では通り過ぎていたエリア、既存の公共交通機関がカバーできないエリア、徒歩では足を伸ばせなかったエリアへの移動を名チャリが担うことで、まちの新たな一面を発見することができ、名古屋市中心部の活性化に貢献します。
困ったときには