ベントレーはこの8月、カリフォルニアのペブル・ビーチで開催されたコンクール・デレガンスで、「ミュルザンヌ」を世界初公開した。かねてより「グランドベントレー」としてティザー広告を打っていたモデルだ。
■ネーミングの由来
「ミュルザンヌ」という名前はル・マン24時間レースが行われるフランスのサルテ・サーキットの名物コーナー“Mulsanne”にちなんでいる。1924〜1930年にかけて、ベントレーはル・マン24時間レースでに5度の優勝を飾っているのだ。
1931年、ロールス・ロイスに買収されたベントレーは長らくレース活動を休止することになる。そして70年以上が経過した今世紀に入り、新たにVWグループ傘下となったベントレーは、2003年に73年ぶりのル・マン優勝を遂げている。
■名車「8リッター」からインスピレーション
特徴的な丸型ヘッドランプなどをもつ「ミュルザンヌ」のモチーフは、創始者W.O.ベントレーの最高傑作とされ、1930年から1931年にかけて100台だけ製造されたグランドツアラーの「8リッター」。最高速度160km以上を発揮した歴史的な名車でもある。
■第1号車は55万ドルで落札!
同イベントで同時開催されたオークションでは、ベントレーがチャリティーを目的に、この新型「ミュルザンヌ」の第1号車を出品。55万ドル(5200万円)で落札されたという。
「ミュルザンヌ」は新設計のプラットフォームを持つV8モデルだということ以外、現時点では詳細が明らかにされていないが、9月15日(火)〜27日(日)に開催されるフランクフルトモーターショーで正式に発表されるという。販売開始は2010年の中ごろ予定だ。
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