天国への郵便配達人を
やっているところから、始まります。
だだっぴろい野原の中にポツンとある赤いポスト。
そのポストに手紙を入れると、死んでしまった人、
天国にいる人に、手紙が届くと言います。
日々、
手紙を天国へと運んでいました。
すると、ある日、
ものすごく根性悪い手紙を見つけるんです。
みんな、死んでしまった人が忘れられなくて、
その思いをつづっているのに
その手紙は、死んでしまった人に
「お前なんか死んじゃえ」とかまだ言っていて、
恨みこつづいです。
なんちゅう根性悪い女だ、と思ってて
ポストの前で女が来るのを待ってます。
説教してやろうと思ってるからです。
そこに来た、根性悪の女が、
このふたりのお話です。
そして、幽霊で、
天国への配達人というのは、真っ赤なウソで
実は、生身の人間。
天国へ郵便を配達するかわりに、
自分でこっそりその手紙を読み
愛する人に先立たれて、
立ち直れない人たちの手助けをしていたわけです。
その手紙を天国に届けたふりをして。
困ったときには