神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、
神軍の旗たなびくトヨタ・マーク2に乗り、今日も日本列島を疾駆する。
そんな中、かつての所属部隊・独立工兵隊第36連隊のうち、ウェワク残留隊で隊長
による部下射殺事件があったことを知り、奥崎は遺族とともに真相究明に乗りだした。
なぜ、終戦後23日もたってから、二人の兵士は処刑されねばならなかったのか。
執拗ともいえる奥崎の追求のもと、生き残った元兵士達の口から戦後36年にして
はじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる。
困ったときには