『 道元「禅」のことば 』
道元(1200〜1253)
・出生と悲運、出家
貴族の家に生まれた。宮廷政治家であった父は、彼が三歳のとき他界した。生母も道元が八歳のときに他界した。幼いころから貴族としての教養と学問の修得に励んでいたが、十歳にも満たないうちに、両親の死によって、貴族として生きるよりどころを失い、自分の無常を痛感した。道元は、貴族社会の欲望や人間関係のしがらみの虚しさを知り、出家のために比叡山に登った、十三歳であった。
・師を求めて中国・宋へ
道元は、比叡山の仏教教理には満足できなかった。二十四歳、中国・宋へ渡った。二十六歳、ついに生涯の大師、天童山の如浄禅師に出会い、仏とは、まさに日常生活の自分の中に生きていることを、発覚した。
・生きるための基本的な心得
道元は、自分の生命は尊い大宇宙の生命であることをまず悟り、だれもが宇宙の根元の生命で生きていることを、しっかり自覚しなさい・・・・そこにこそ、自分がいまのままで、自信を持って、自由自在にいきていく光を発見できると、その基本的な心得を教えてくれる。
(以上、境野勝悟訳編『道元「禅」のことば』より)
トピックで、境野勝悟訳編『道元「禅」のことば』で紹介された言葉と解説を称します。ご意見、アドバイス等、いただけるとありがたいです。
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