士農工商の時代の重み。
武士であるというしがらみ。
運命に翻弄されながらもしっかりと自分の道を歩く生き様。
そして懸命に生きる人々の周りを囲む悠久の大自然。
日本人の原点を、「時を経た恋」をテーマに壮大にかつ繊細に描かれた名作です。
市川染五郎・木村佳乃演じる後半も素晴らしいですが、それに引けをとらない前半。文四郎青年時代を演じる石田卓也、ふくの少女時代を演じる佐津川愛美の2人が淡くそしてみずみずい想いを見事に演じきっています。文四郎の父役の緒方拳も、父として、武士として、さらには男としての覚悟をせつなくかつダイナミックに表現してくれています。
地位や名誉など関係のない、平凡だけれども、慎ましく生きる人の姿と彼らが持つ美しい心。
風土とともに生きる姿。
人が理想に思う事柄がいくつも描かれ、それら全てが折り重なってひとつの物語として綴られています。
「青春」「友情」「人との出会い」「恋」「父から子へと継承される人としての生き方」
いくつものテーマが織り成すドラマに心打たれました。
蝉しぐれを見た人、感動した人、言葉にできない気持ちを胸に抱いた人、そんな方たちとともに語り合いたい、そんなコミュニティです!
コミュニティを作るのは初めてですが、僕なりに大事にこのコミュニティを守って行きたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。