13世紀の中国の禅の坊さん無門慧開(むもんえかい) が
まとめた「公案(こうあん)」(禅問答の典型的お題) の
集成、『無門関』。
主な「お題」 として……
【例1】
ある僧侶が師匠に聞きました、
「犬に仏性はあるでしょうか?」
師匠は即座に答えました、「無!」
……って、こんだけ。お経(涅槃経) の
「一切衆生、悉有仏性(いっさいしゅうじょう・
しつうぶっしょう)」 ってのと、
矛盾してるけど、いいの?
【例2】
ある寺に、何を聞いても、人差し指を一本立てて見せる
坊さんがいました。ある日、お客さんが来て、寺の弟子に
「キミんとこの師匠は、どんな説法をするの?」 と聞いたら
弟子は師匠をマネて指を1本立てて見せました。
そのハナシを聞いた師匠は弟子を呼びつけ、その指を
切り落としてしまいました。そのとき、弟子は泣きながら、
師匠の伝えたかった悟りの内容に「ハッ!」 と
気付きました、とさ。
……こんだけ。って、ハァ? これって、師匠より
弟子のほうがセンスがあるんじゃないの?
こんなのが48話、並んでます。
と、まぁ、チンプンカンプンなこの本に関して語るコミュです。
地味に、やっていきましょう。