慶應義塾大学SFCにて活動する伝説のキックボクシングサークル、TMA。
その勇士は噂が噂をよび、近い将来史上最強の格闘家が輩出されるであろうとまことしやかに語られている。
メンバーの美しいファイトスタイルに魅せられた多くの若者がその門戸を敲くが、練習の量、質ともに類いまれなる厳しさゆえ三日と経たずに志を半ばにするものが後を絶たないという。
TMAは心身を武器化することで相手の戦闘能力を無力にする格闘集団である。とくに、TMA最強集団の一角をなす野原は、その驚異的なスピードに加え急所を的確にとらえるコンビネーション、ヘビー級さながらのパンチ力を持ちあわせ数々の腕に自信を持つ大男たちをマットに沈めてきた。彼に敗れた男たちは口をそろえて鬼のような恐ろしさを感じたと語る。
TMA全般に見られるファイトスタイルの特徴として高度なオフェンス技術が挙げられる。インから繰り出されるストレート系のパンチ、回転力の早いフック、上下に打ち分けるコンビネーション、鋼鉄化した脛によるローキックなど、常にアグレッシブに攻めるファイトスタイルは見る者に勇気と感動を与える。
マネージャーですら驚くべき戦闘力を持ち合わせ、その強さは周知の事実である。
チーム全体のKO率は9割にも上り、先述した野原に至っては全試合1RKO勝ちである。
困ったときには