*これは日出神社の神と神話を通して人間のあり方を考えるコミュニティです*
●日出神社は名古屋の中心、大須にある「日出古墳」の上に立つ。
その歴史は古く、1615年(慶長15年)名古屋城築城の年に、それまで織田信長の城下であった清洲の鎮座した「愛宕社」「天道宮」を名古屋城下鎮守のため 徳川家康の手によりこの地に移されたのがその起源だといわれています ―これが有名な「清洲越し」と呼ばれるものです―
「清洲越し」で名古屋に移された神社はわずかに4社のみ。
その内の上記2社を合祀してこの地に誕生した日出神社は、近隣の同規模の神社の中で、その祭られている神々の柱の多さでは他に類を見ません。
記紀(※)に登場する神々による神話の世界が、この小さな神社に集約されているといっても過言ではないでしょう。
(※【記紀】:古事記・日本書紀)
祭 神
「軻遇突智命(カグツチ)」
「天照大御神(アマテラス)」「月読見命(ツキヨミ)」「素盞鳴命(スサノオ)」
「稚日女命(ワカヒルメ)」 「猿田彦命(サルタヒコ)」「宗像大神(ムナカタ)」
「加茂大神」「応神天皇」「吉備真備命(キビノマキビ)」
【カグツチ誕生秘話】
日出神社の主祭神「カグツチ」は伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)のロマンスによって最後にお生まれになった火の神様ですが、火の神なるがゆえに、生まれ出る過程において母親であるイザナミの陰部を焼いてしまい、それが元でイザナミは死んでしまうというハプニングにみまわれます。
またそればかりか カグツチ本人も、嘆き悲しんだ実の父親イザナギの手によって惨殺されてしまいます。
でもそこはさすがに神様、タダでは死なない!
惨殺されたカグツチの血や肉片から各8体の天津神と山の神が誕生し、その後の神話に登場したり、日本の国創りに大いに活躍されたとか。
※カグツチの「カ」は文字通り“チカラ”を表し、また「カグ」は「かぐや姫」と同じ、“輝く”“かぐわしい”という意味がこめられているそうです。
しかしながらその生い立ちは、一見祝福されざる「仇子(アダコ)」であったことから、今では全国各地の「愛宕(アタゴ=アダコ)神社」や「秋葉神社」系で「火伏りの神」として祀られています。
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