19世紀末期ヨーロッパの文化的中心はドイツからフランスへ。1870年代のフランスの財政的崩壊と不況の後、引き続き現れた繁栄の波が、パリに富と贅沢に満ちた社会的風潮をもたらすに至る。パリらしい洗練された官能を持つ芸術性は、まずモネやルノアール、ドガといった画家たちの間で生まれ、彼らはロマン派の作風とは異なり深遠で情熱的な人生経験よりも、親しみやすい日常の出来事や光景を好んで描写し、それは静かな淡い色調や、輪郭のあいまいさによって表現された。
その作風は音楽界においても同様で、ドビュッシーやラヴェルに代表される作曲家は、全音音階や中世の教会旋法、不協和音や非機能和声などを用いて、音色の淡い、リズムのあいまいな印象派音楽を確立させた。
これまでの和声や旋法にとらわれない、まったく新しい作曲法により書かれた彼らの音楽は、その後、20世紀の無調音楽や12音技法へと繋がっていくこととなる。
debussy, ravel, satie..
impressionism好きな方。不協和音好きな方。
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