「インテリ」とは、ある一定の知的レベルを持つ者であり、人間の知性そのものを指す言葉でもある。
はたして本物のインテリとは、いかなる者か?その生活様式は、行動は?
といったことを研究するコミュ。
なお、トップページにある写真の男は、私の知る限りでは、「本物のインテリ」です。見た目にはまったく分かりません。
しかし、その思考はまごうことなき、インテリです。議論上等です。
デリダとかドゥルーズとかをネタにしているうちは、まだまだ甘いと思い知らされます。そういう人はただの「現代思想オタク」か、「カッコつけ」です。
「本物」は写真のように、ボロボロのジージャンにグレイトフル・デッドのTシャツなんかを着ています。パッと見はチンピラです。
友人の間では、「あいつに話しかけたら殺されるかもしれん」と恐れてられていましたが、20年前に私が初めて話したとき「お前、これ、読んだか」と、「アンチ・オイディプス」を差し出されました。
彼は、真理のみを愛する、という信条を持っており、ただの言葉遊びや揚げ足取りにはなんの興味もありません。
美大を卒業したとき、「俺、やっぱニーチェ好きだからよぉ」と行って、突然ドイツに旅立ちました。日本語もろくに喋れない奴が・・・と心配してましたが、2年ぶりくらいに国際電話がかかってきて、「おい、ニーチェは嘘つきだぜ。あんなの信用すんなよ」「じゃぁ、誰がいいのよ」「あん? ヴィトゲンシュタインだ」と吐き捨てるように言って、一方的にガチャ切りされました。
その後のドイツ生活で、ライプニッツの研究で学士をとった後、「やっぱよぉ、哲学の始まりは神学だよな」といって、ケルン大学でドゥンス・スコテゥスの研究で修士をとり、学者の道を嘱望されたものの、「アカデミズムってくだらないぜ」と言って、15年後に帰国しました。本物です。
今では、とりあえず食うためにドイツ語はもちろん、ラテン語、ギリシャ語および数ヶ国語の翻訳をやってますが、「俺が本当にやりたいのは、歌なんだよな。お前、ベース弾けよ」とか言ってます。
ある時、居酒屋で「お前、ネグリの『<帝国>』って読んだか?」と聞くと、「あれな、ドイツでも翻訳出たし、原著も読んだよ。よく書けた本であることは確かだ。でも、あのMultitudeって概念は別にスピノザとかじゃなくて、ライプニッツも・・・」とゲソ焼き食いながら平然と話します。日本語訳もろくに読んでない私は、ただただ頷くだけでした。
また、その男の風呂上りに、私がカントの本で感動したと告げたら、「ああ? 『世界恒久平和の・・・』? なんだそれ? あぁ、XxxxxxXxxxxx(原題)のことか。読んだ読んだ。世の中の本、ぜーーんぶ読んだ。もう読む本ねぇよ」と、風呂上りのビールのことしか頭にありません。
彼が「本物のインテリ」であることを裏付けるエピソードは枚挙にいとまがありません。
それらも、おいおいこのコミュの中で紹介したいと思います。
自薦他薦でかまいません。
あなたの周りにいる「本物のインテリ」をご紹介ください。
本物のインテリは見た目では分からないので、いつ「お前、ラテン語の解釈、間違ってるぜ」とか指摘されるやもしれず、おちおち話も出来ません。
みなさんで本物のインテリについて、情報交換しましょう。
困ったときには