- 詳細 2010年9月5日 16:14更新
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鎌倉の山々は、砂や粘土、火山灰などが堆積して出来上がっています。
鎌倉で採れる褐色の凝灰質砂岩を「鎌倉石」といいます。
鎌倉石は、現在採掘されていませんが、古く鎌倉時代には利用されていたといわれます。
そして昭和初期に至るまで採掘は続いていました。
かつて北鎌倉の有名な寺々の石段、石垣、石畳、五輪塔などは、その殆どが鎌倉石で出来ていました。
鎌倉は寿福寺「石切山」、名越切通し「お猿畠」の崖、衣張山にも、石切り場の面影が残っているといわれます。また、今泉・山ノ内・二階堂・浄明寺・深沢・越越・などにも石切り場があったこともわかっています。
鎌倉石は、比較的柔らかく多孔質のため、水分を良く含み苔類が表面に付き易い性質があります。
しばし風雨に晒せば、忽ち古色の味わいを装い、やがては角も取れて丸みを帯びてくる。
およそ、石のかたいイメージとは印象も異なる、古都鎌倉には最も相応しい、とても趣きのある石といえます
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