平成14年11月。
大阪大正区のそば店“凡愚”での
『手挽き細切りそば』との衝撃の出会い。
今から思うに
それは中学生の時のビートルズとの出会いに匹敵する体験でした。
どちらもそれまで知っていた《音楽》、《そば》という概念を
根底から覆すものでした。
ビートルズは衝撃だけが突き抜け、
その音楽を音楽として享受できるまで
数十回は聴かなければなりませんでした。
もちろん義務感からではなく
聴かなければ、いや聴かざるをえない、
つまりそれがビートルズだったのです。
それが、新曲を初めて聴いた時、
そのまま音楽として抵抗感なく
そのメロディラインが聴き取れるようになるまでには
1年近くはかかったような気がします。
その間、私の中の殻のようなものが崩れていったのでしょう。
“凡愚”での『手挽き細切りそば』はと言えば、
ただただ夢中でたぐっていました。
まさか、そばでこんな衝撃の出会いがあるなどとは
夢にも思いませんでした。
以後、そばと日本酒、
そう日本酒にもそばほどではありませんが
初めていただいた吟醸雫酒はやはり目から鱗の体験でした。
こうして時間がとれれば大阪・京都・奈良と町歩きを兼ね、
女房とあるいは一人でそば店目指して彷徨うようになりました。
そんな出会いを綴ったのが【そば通信】と【新・そば通信】です。
この度、mixiにコミュニティ
『そば屋酒を愉しみ』を開設させていただくに当たって
【そば通信】と【新・そば通信】もリンクさせていただきます。
このコミュニティには二つの面があります。
一つはもちろん『そばと日本酒』との出会い
そしてもう一つは
『衝撃の出会い』つまり何かに対して
絵画・写真・小説から風景、食べ物にいたるまで、それまでの自分が持っていた概念を覆すような『出会い』そんなわくわくするような体験談の発露の場となれば幸いです。
ブログ【新・そば通信】
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