- 詳細 2016年3月18日 23:55更新
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佐久本 昌広(さくもと まさひろ)
1974年7月15日
沖縄県中頭郡読谷村出身
来歴・人物
中学時代には沖縄選抜として九州大会で優勝、久留米工大付属高（福岡県、現・祐誠高等学校）に野球留学。大和銀行では日本生命の補強選手として都市対抗野球に出場。1995年のドラフト4位で福岡ダイエーホークスに入団。1年目から中継ぎを中心に一軍で活躍。1997年には一時先発ローテーションの大役も担い、8勝3セーブを挙げた。工藤公康に次ぐ左投手の先発2番手として期待され、1999年には日本シリーズ第5戦に先発登板した。翌年初春には、移籍した工藤の自主トレにも参加して鍛え直すなど、ポスト工藤の一番手として期待されるものの、翌年より長い低迷期が始まる。
2000年、開幕ローテーションに入るものの、3試合の登板でことごとく打ち込まれ、以降一軍登板無し。この年チームは優勝するがその輪には入れず、日本シリーズの左投手攻略の為のバッティングピッチャー要員で一軍に呼ばれるという屈辱も味わった。その後2年も先発で結果を出せず、2003年に松田匡司との交換トレードで阪神タイガースへ移籍。タフィ・ローズとの相性が良く、攻略法は本人も知っているとのことで期待されたが、制球難が顔を出すなどして、分厚い阪神中継ぎ投手陣を乗り越えることはできず、登板機会は与えられなかった。速球派とも軟投派とも言えず、これといったセールスポイントが無いことも問題となっており、2004年キャンプではそれまでのスリークォーターからサイドハンドにフォームを変更。試行錯誤が続いたものの、一軍登板で全く結果が出せず、2005年オフに戦力外通告を受ける。
その後合同トライアウトを経て横浜ベイスターズの入団テストに合格し、2006年より横浜に所属する。横浜はここ数年左投手が不足し、一部では「右傾化」などとチームのバランスの不安定化を憂う声が上がっていた。2005年も44試合に登板していたマイク・ホルツ投手を解雇し、若手投手の出遅れもあり右投手への依存と左不足が深刻な状況。そのため中継ぎ、特に対左ワンポイントでの活躍が期待されての入団だった。 戦力外通告から横浜入団までの経緯は、2005年12月28日にTBSで放送された『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達』の中で紹介された。
しかし、2006年は21試合に登板したものの今ひとつ安定せず、年間を通じて一軍に定着することができなかった。
翌2007年は再び工藤と同僚となったが、左腕の中継投手が豊富になったチーム事情から一軍に昇格できず、ファーム（湘南シーレックス）での登板でも失点を重ねるなど結果を残すことができなかった。そして10月に再び戦力外通告を受け、2007年限りで引退を表明し、11月29日付で任意引退が公示された。選手引退後は横浜の打撃投手に転身することになった。
現役時代は、ワンポイントリリーフとして重要なコントロールは今ひとつで、徹底した「打たせて取る」タイプではなかった。制球に苦しみ、1アウトも取れずに降板することも多かった。ただ元は先発ローテ級のピッチャーであり、ロングリリーフは問題なかった。
クロスファイアの直球、シュートの威力が生命線。内角攻めの技術は高かった。
エピソード
ダイエー時代の1999年、日本シリーズの投手バッティング練習で、ちょうどベンチに置いてあったバットを使って練習し、折ってしまう。このバットは、秋山幸二が先頭打者ホームランを打った、記念のバットであった。
ダイエー時代に筋肉番付のストラックアウトで初めてパーフェクト（9枚貫き）を達成した選手である。
略歴
身長・体重 - 175cm・80kg
血液型 - O
投打 - 左投左打
球歴 - 久留米工大付高（現-祐誠高等学校）−大和銀行−福岡ダイエーホークス−阪神タイガース−横浜ベイスターズ
通算成績（2005年シーズン終了時点）
162試合 19勝 23敗 4セーブ 318.2投球回 208奪三振 153与四死球 36被本塁打 167自責点 防御率4.62
背番号
37（1996年-2002年）
47（2003年-2005年）
46（2006年-2007年）
