「重巡洋艦」・・。それは、ワシントン海軍軍縮条約において、補助艦(戦艦=主力艦以外)の上限が、【基準排水量1万トン以内、かつ主砲の口径8吋以内】と定められたことにより誕生した艦種。条約により、備砲によってその国の従来の基準とは無関係に「重巡洋艦」(A級巡洋艦)、それ以下は軽巡洋艦とされたため、日本ではそれまで排水量によって7000t以上を一等洋艦、以下を2等1巡洋艦としていたのを重巡洋艦=一等巡洋艦、軽巡洋艦=二等巡洋艦」と改めた。米国では、重巡洋艦は艦種記号【CA】一等洋艦に対し、軽巡洋艦は【CL】軽巡洋艦となっているのが面白い。英国では州級は重巡洋艦かつ一等巡洋艦だが、ヨーク級は重巡洋艦だが二等巡洋艦、エジンバラ級は軽巡洋艦だが一等巡洋艦(排水量による類別と条約による備砲による区分のダブルスタンダートのため)であった。
ここでは、8吋砲を装備した、日本の古鷹型以降、終戦後の米艦セイラム型までを【重巡洋艦】として取り扱い、8吋に満たない砲を装備した露西亜、亜爾然丁艦や、「八雲」などの8吋砲装備の旧式な一等巡洋艦は除外することとする。
さて、この重巡洋艦は、第二次大戦において戦艦以上の目覚しい活躍をしたが、大戦終結とともに無用の長物となり、戦艦より先に消えていった。その理由のひとつに、これらの艦は自艦の備砲に耐えられる装甲を有しておらず、攻撃力も中途半端であったこと、その割には大型で、軽巡洋艦・駆逐艦のような小回りが利かなかったことなどが挙げられる。
なお、重巡洋艦は、一般に航洋性、居住性に優れた艦が多かったことから、平時は海外派遣、練習航海に、戦時は旗艦として活動することも多く、その意味においても華やかな存在であった。
このコミュニティでは、そんな重巡洋艦が好きな同志の語りあう場としたい。【戦艦より重巡洋艦のほうが好きだ】【重厚かつ軽快な重巡は素敵だ】という諸子は是非にも。
大日本帝国【古鷹・青葉型】【妙高型】【高雄型】
【最上型】【利根型】
大英帝国【州級】【ヨーク級】
米合衆国【ペンサコラ型】【ノーザンプトン型】【ボートランド型】【ニューオルリンズ型】【ウイチタ】【ボルチモア・オレゴンシテイ型】【セイラム型】
独逸第三帝国【ヒッパー提督号型】
仏蘭西共和国【シュフラン型】【デュケーフ型】【アルジェリー】
伊太利亜王国【トレント型】【ザラ型】【ボルツァーノ】
西班牙王国【バレアレス型】