国鉄総裁の就任依頼要請と東芝のトップ就任要請をほぼ同時に受け「東芝は自分以外に引き受け手がいない」との理由から、あえて多くの問題を抱えていた東芝入りを選んだ男。
吉田茂から大蔵大臣就任を依頼され断った男。
経団連会長を6期12年に渡って会長を務めた男。
アラビア湾での海底油田採掘の協力を、「どうして日本は第二次世界大戦に突入したんだい。石油が無かったためじゃないか」と言って周囲の反対を押し切って支援し続けた男。
大阪万博の会長を務め、大黒字で大成功を収めた男。
それが、石坂泰三です。
大局観をもっている。
存在感がある。
行動力がある。
よく勉強をする。
こうしたことは大抵のビジネス書や自己啓発書、あるいはリーダーシップを説く本にはいくらでも書かれています。もっともなことであり、当然こうした気質は石坂泰三も持ち合わせていました。しかし同時に次のような評価も受けています。
難癖あってもやる気のある者には好き放題させる懐の深さ。
喜怒哀楽の情を隠さない性格。
「何事も無いのが最上の人生」という言葉を好んで用い、自称・『平々凡々』な人間。
それでいて大蔵大臣や首相や日銀総裁にも公然と怒りを露わにする気性と胆力の持ち主。
一筋縄では縛れない複線人間。
僕がとっても尊敬してる人物なのですが、コミュニティがないので作ってみました。
【石坂泰三に関する書物・評伝】
城山三郎・著
『もう、きみには頼まない―石坂泰三の世界 』
武石和風・著
『堂々たる人―財界総理・石坂泰三の生涯 』
三鬼 陽之助・著
『石坂泰三―昭和の渋沢栄一となるか』
武石和風・著
『財界総理石坂泰三―その孤独と死』
阪口昭・著
『石坂泰三―この気骨ある経済人』
梶原 一明・著
『「無事是貴人」の人生哲学―石坂泰三語録』
梶原 一明・著
『石坂泰三「ぼくは、仕事以外の無理は一切しない!」―戦後最高の経済人』
【石坂泰三自身の著作】
『保険会社金融論』
『働くこと楽しむこと』
『勇気あることば』
『泰川随談』
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