在日韓国人三世として揺らぐアイデンティティを胸に秘め、金昇龍はビデオカメラを片手に行き先を決めない世界旅行に出かけた。
旅の途中、モンゴル遊牧民のテントで見かけたダライラマ14世の写真。中国の弾圧からチベットの民族性を守るためにインド・ダラムサラに亡命しているダライラマに興味を覚える。
『国や民族って、一体何なんだろう?』
彼は答えを求めて一路ダラムサラへ。そこで亡命チベット人とふれあううちに、チベットの受難と、それが今なお続いていることにショックを受ける。『この問題を少しでも多くの人に伝えたい』
この思いはチベット亡命政府に届き、ダライラマ14世への10日間に渡る同行取材をも可能にした。
さらに旅は、本当のチベット(現・中華人民共和国チベット自治区)へと続く…。
この作品は、旅人としての素朴な視点から国家、民族について考え、ひいては自らのアイデンティティを確立するに至った旅人のドキュメンタリーロードムービーである。
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