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タイ東北弁 イサーン語研究会コミュのタイの政治混乱

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自分も詳しくはわからないのですが、タイの政治が凄く混乱しているそうです。 たった今もテレビを見ていたのですが、政府官邸の周り(だと思うんですが僕のタイ語力でははっきりしないです)で、立てこもるソンティと突入しようとする警察隊と、駆けつけた連合支持派の間で大騒ぎになっています。

今サイアムにいるのですが、すくなくとも、日本で報道されているような「あちこちが反政府勢力によって制圧されて無法地帯化されている」っていうのはなさそうです。 騒ぎが起こっているのは政府官邸の周りだけでそのほかは通常通り平和です。 しかし、それでも相当な大きな騒ぎになっていて、みんなテレビにかじりついています。

イサーン地方出身日本人の僕としては(^−^;; やっぱりどうしてもイサーン地方の利権を代表しているタクシン派を応援したくなるのですが、実際のところ背景は一軸で捉えられる単純なものではなく、僕にはよくわかりません。

しかし、どういう役者が居るのかをまとめてみようと思います。


舞台:
政府官邸(多分)

設定:
ソンティ率いる連合のメンバーが立てこもっている。 タクシンの影響が強い警察が逮捕状を持って踏み込もうとしている。



役者一覧

○イサーン人

タイの被差別階級。 元々ラオス人(というかビエンチャン人)だった。 だから話す言葉も実際はタイ語ではなくラオス語。 イサーンは、1827年に ラオス軍(というかビエンチャン軍)がサイアムに攻め入った時、タイに寝返ってラオス軍を殲滅し、タイ人になった。 そんな微妙な経緯から、タイでは虐められっ子である。 その時指揮をとったヤーモーという女性は、タイからは英雄として祭られているけど、ラオスからは裏切り者として憎まれている。 ヤーモーとは微妙な人で、考え方によっては、「おかげで今のイサーン人はタイの栄華のおこぼれにあずかれて幸せ」ともいえかもしれないし、「自国を捨てたおかげで属国人として苦労している」ともいえるのかもしれない。 少なくともイサーン人は学校で「ヤーモーは英雄だ」と教えられている。

要するにイサーン人は属国人なわけだけど、多民族国家のタイの中で、一番人口が多い。 また、独自の魅力的な文化「イサーン料理」や「イサーン音楽」があり、文化的に個性が強く、パワーがある。 つまり、属国人でありながら タイで多数決を取ると、必然的にイサーン人の発言力が一番強くなるというタイ国の矛盾の種になっている。

経済的には貧しいけど、極めて地の利豊かな土地に住んでおり、案外豊かな暮らしをしている。 これがタイの矛盾に更に拍車をかけている。


○ タクシン

タイの元首相。 非常に優秀だが強い反感も買っており敵が多いタイプ。 タイでイサーン地方での農業の近代化をはかり、イサーン地方の貧困をかなり改善した功績があるため、イサーン地方での支持が厚い。 一般的にはイサーンで金をばら撒く...というダーティーなイメージを持たれているが、これは反タクシン派が使った政治宣伝の1つで事実ではない。 しかしイサーンを掌握すれば政権を取れることをはっきり意識しており、民主主義を前面に押し出して被差別階級のイサーン人に人権を認めることで、イサーン人を票田として利用している節がある。 よって、既存のイサーン人が嫌いな権力者からは煙たがられている。

客家系の中国人。 ちょっとでも中国人と仕事をしたことがあればわかると思うが、ビジネスでは周囲をびっちり身内で固め、身内以外は絶対に儲からないような商売の仕方をする。 つまり普通にしていても周囲から普通に反感を買う。 タクシンは、性格的にもかなりタイ人ばなれしており、彼を「タイ人」と呼ぶのには若干違和感を残す。

シンガポールの政治を理想とすると言われており、非常に規律の厳しい自由の無い風紀を守ろうとするところがある。 その点が反感を買う一因になっている。


○ タクシン派

タクシンを支持する層。 前述の様にタイで一番人口が多いグループであるイサーン人の支持層が多い。 タクシンがクーデターで追い出された後実施された選挙では、多くのタクシン派の政治家がイサーン人の支持を得て勝った。 その後紆余曲折を経て連立政権を作り政権の座に着いた。 国外のタクシンから強い影響を受けている。

タクシン派が選挙で勝ったのはタクシン派がイサーン地方で票の買収をしたからだ、という説が一般的になっているが、これは事実ではない。 タクシン派が選挙で勝ったのは、単にタクシンがイサーン人の利益を代表していることと、人数的にイサーン人が他のマジョリティーを圧倒していることによる。


○ ソンティリムトーングン

ネーションという新聞社の社長。 タクシンに裏切られた為に、タクシンに強い怨念を持っているらしい。 そこに目をつけた伝統的な権力者からバックアップを受けており、湯水の様に資金が使えるらしい。 民主主義連合の党首でもある。 民主主義の旗を振っているけど、任命制を復活させようとしたりして、実際に目指しているところは民主主義からはほど遠い。 海外向けの英字新聞を発行しており、自分たちに都合のよい記事ををかなり誇張の入った形で世界中に流している。 おかげで、アメリカ人が「東京には未だにサムライが歩いていて、問題が起こると切腹する」と誤解しているのと同じくらい大きな誤解を世界中に振りまいている。

リムトーングンはイサーン人からは明らかに嫌われている。 (ポンランサオーンのイットが「僕は金(トーン)が好きです。だけど1つだけ嫌いな金があります。 それはリムトーングンです。」 っていうギャグを言ったことがあるらしい) 当然、イサーン人が嫌いなバンコク都内の近代的な知識層からは支持されている。

英語が得意。 英語版 wiki には リムトーングンの非常に詳細な説明が書かれている。 だけど、日本語のwikiにはまったく書かれていないところを見ると、自分で書いたクサい。



○ 反タクシン派 = 市民連合(PAD)

ソンティが率いる連合で、タクシン派を政権から追い出すため連日デモを繰り広げている。 デモが繰り出される度にバンコクは大渋滞になるので、それなりに反感も持たれている。 民主主義を掲げているが、イサーン人の人口が多い関係で、選挙をすると確実に負ける為、実は選挙はしたくない。 だから歯切れが悪い。

タクシン派の警察との衝突時に、警察が暴力を使ったことが既成事実として出来上がったため、有利になりつつあるらしい。 ムリさん提供の情報によると、タイ航空や公務員の職員が無期限のストをちらつかせながら、合流しつつあるらしい。


○ 警察
タクシンは警察OBなので、警察に非常に大きな影響力を持っているらしい。 今回、ソンティ等々の逮捕状が出たのも、新聞では最終的に亡命するしか無い状況に追い込まれたタクシンの「復讐」と書かれていた。


○ 軍
タイの国軍はタイ国王の直属であるらしい。 だから国王の認可を受けた軍の意思は絶対であるらしい。 それだけにめったに動かない。 今までもタイの政局が混乱してどうにもならなくなった時、最後の手段としてクーデターを起こして収集をつけてきたらしい。 こういうタイのクーデターは普通の国がやる反政府勢力による政府転覆とはまったく違う性質のものといえ、よく「タイ式クーデター」などと揶揄される。

今回もクーデターを起こすしかないような状況ではあるが、西洋諸国が民主主義を盾に「非民主主義だ」と叫んで難癖をつけることで、政治干渉される危険があるため、安易に動けない。

○ 王様

...


◇◇◇

終わりです。

本当はもっと細かいところを調べることで正確に書きたいのですが、とりあえずタイムリーに、今の状態でアップします。 間違っているところが多いと思うので気をつけて読んでいただけたら幸いです。


最近タイをあるいていて思ったんですが、交通ルールを守って歩いていると、絶対に到達できない場所があるんですよね。 日本だとあまりそういうことって無いと思うんですが、タイでは、ある程度ルールを破って行かないとまともに生活出来ない、ということがあるのだと思います。 つまり、きちんとルールを守るためには、きちんとルールが整備されている必要があると思うのです。 タイの法律はそういう厳格な適用に耐える厳密さが無いのだと思います。

よくタクシンを「自分は他人を提訴するくせに、自分は訴訟から逃げた」と揶揄する人が居ますが、それは若干正鵠を射抜いていないように感じます。

「法律が正義」と考えると、本質を見失う様な気がします。 結局みんなで横断禁止のところをわたって生活している以上、誰が交通ルールを破ったかを追求することにはほとんど意義はないと思います。 これはあくまでも政治の道具以上の存在価値は無いのだと思います。

法律というのは単に他人を納得させる為の申し訳でしかないのではないでしょうか。
そして、それはつまり、どの国でも同じなのだと思います。

コメント(14)

日本にいると、わからないのは、PADのなかで、ブレム-ジャムロンラインのような軍部+国王官僚ラインの勢力がどの程度かなというのが見えていない気がします。
これはたとえば、ビルマのNPDも結党初期は、メンバーの1/3程度が軍部出身だったらしいのですが、そうした内幕は日本ではほとんど報じられなかった気がします。
中にはソンティや民主党が、ブレム-ジャムロンラインに操られているようにいう人もいるみたいですが、個人的には、それはいい過ぎ(そこまでの影響力はない)けど、シナリオの一部で国王による仲裁があるとすれば、そこに軍・官僚ラインのつけ入る余地があるのかな、と外野では思ってます。

ネーションといえば、60年代のクーデターの折に社説が検閲で削除されたあと、書き直さずに、埋め草にシェイクスピアの芝居のセリフ「愚かものが栄えしこの世が云々・・・」を少し入れて、あとは余白で新聞を出したことがあるはず。
一日500バーツ、、、バンコクだったらそれくらいでしょう。
昨年の総選挙において、票買収取締り担当の選管の人が、
「票買収の形には様々なものがあり、例えば演説会に人を乗せて連れて行く
バスの運転手を請け負ったら3000バーツ。一緒に買い物に行って代金を立て
替えるというやり方もある」
と語っていました。
ただ通報者の身の安全を考慮するとどこの県でどの候補者が、という具体的
なことは一切マスコミに明かせないとも言ってました。

そういう票買収を直接行っていた人(いわゆるフワ・カネーン)が、デモにお
いても人集めをしているのではないでしょうか。

ところでマハーチャムロンさんは1992年の段階で「60歳になったら引退する」
と言っていたのですが、どうして現場にいるんでしょう?1935年生まれだから
現在73歳のはず。
>おかあつさん
ここでちょっと釘を刺しておきますね。
「読みすぎには注意」と批判する人には読みすぎた経験が必要です。絶対です。
でなければ「これはプロパガンダである」と指摘出来るはずが無いからです。

私がCNNを含む英語メディアやnewsclip、「タイの地元新聞を読む」
からの引用を避け、タイ字紙の翻訳を引用している第一の理由は、
「タイ人の視点から報道されているぶんだけまだマシだから」という
消極的な理由からです。

プロパガンダや情報統制は確かにあります。例えば元タイラックタイ党幹部
111人のうち一部の人々がジャトウロン氏をリーダーとして演説会をやった時、
タイの各ニュースサイトが二時間ほどダウンしました。
午前二時(タイ時間で午前零時)ぴったりに復旧したので、
「ああ、これは人為的なものなんだ」
と確信しましたが、あまり騒がれなかったのが未だに不思議です。

5番で引用した話も、参考にしてくださいくらいの気持ちで引用したもので、
これが全部事実だと主張しているわけではありません。
なにしろ当時(2007年11月)はソンティ副首相が議長を務める票買収防止委員会
と中央選管の業務上の線引きが曖昧で、視察に来たアメリカの選挙管理委員会も
その点を指摘していました(これも読んだだけのことだからほとんど信用出来な
い話になるのでしょうか?)。

hi-thaksin.netもプロパガンダがすごかったです。
まずトップページにコメントを書き込める投稿欄があったのですが、よく読むと
「書き込みは管理者が審査した後に画面に反映されます」という但し書きがあり、
その結果トップページはタクシン元首相を賞賛するコメントで埋め尽くされてい
ました。

つまりお互いプロパガンダという石をぶつけ合っていて、それが今でも続いてい
るのだと解釈しています。

ただし、公平な目で見ていたらその結果弱者に不利な結果が出てしまった、とい
うことにはならないようには注意しているつもりです。
例えば、卑近な話で恐縮ですが、私の姉はニュージーランド人と結婚しています。
で、その姉が言うには、
「マオリの先祖は海からやってきて先住民を虐殺してるのよね」とのこと。
その時は「ああ、その先住民は多分オーストロアジア系で、アイヌにも似た
ような話(コロボックルのこと)があるよ」
と返事をしたのですが、後から「なんか変だな?」と違和感が湧いてきて、
「考えてみたら、それって無茶苦茶白人に有利な話だよな」と気付きました。

「マオリが殺して、そのマオリを俺達白人が殺して、、、それが歴史ってもの
なんだから、マオリの奴らに同情する必要は別に無いのさ」
なんか本田勝一みたいだけど、そういう歴史観がまかり通っている様子です。

おかあつさんが実態とタイメディアが報じる内容の落差に苛立つのは分かります
が、出来れば「マティチョン」の記事などを引用してほしいです。
そうすると「タイの地元新聞を読む」がいかにデタラメなのか、より理解出来る
と思います。
お互い釘を刺しあっても得るところは少ないし、読んでる人に「なんだコイツらw」
と思われるだけなのでこれくらいにしておきましょう。
ただ、タイ字紙を鵜呑みにした覚えは無いし、読みすぎた記憶も全く無いことは
書いておきます。

で、確かに読んでばかりだと駄目というよりはつまらないので、先日タイの人に、
「王様は今現在健康ですか?」
と訊ねてみました。するとその人は答えにくそうにただ一言、
「ランバーク」
と言いました。どこがどうランバークなのか詳しく聞けない雰囲気で、訊かなけ
ればよかったと後悔しましたが、素人目にもあの痩せ方はガン

話題変えますね。
おかあつさんの文章を読んでいると一時期のPUBLIC ENEMYを思い出します。
「Don't believe the hype(政府広報=メディアを信じるな)」というタイトルの
曲があるんですが、視点がアフロ・アメリカンと被ります。
「ヌー・ヒン」とか釈然としないでしょ?「ナレスワン」とか興味無いし、
Sek LosoもTony Jaaもイサーン人らしくない気がするでしょ?バンコク化した
イサーン人というか、アメリカで言えばシドニー・ポワチエ的存在というか、、、

実は日本のメディアもタイ(というかタイ華人)に気を使って公開しないことが
あります。例えば殺人鬼として有名なシーウィーは中国軍からの脱走兵でタイに
流れてきた、要するに中国人(苗字はウン)で、サリット首相時代の「中国人狩
り」の格好のターゲットになって処刑されたのですが、日本のメディアではあく
までも「タイ人扱い」しないと駄目らしいです。
>い〜や逃がしませんよ(^^ 噛み付いたからには勉強していってもらいます(^^

それじゃこっちもネイルガンで武装させてもらうとしてですね、、、。

私の視点が差別する側の視点であるというのは自覚しています。そして、それで
いいのだと思っています。差別される側からしっぺ返しを食らうことは確かにあ
って、学ぶことは少なくはないのだけれど立場は変わりません(というか生まれ
育ちは良かれ悪しかれ変えられない)。
若い時は「差別される側にこそ正義がある」みたいな勘違いをしていたことも
ありましたが、差別される側に立つということは生ぬるい行為ではなく、最悪
殺されても文句が言えない行為なのだと悟り、現在は「一歩引いて観察する」こ
とにしています。

そう、私はイサーン人を含むタイ人を「一歩引いて観察」しています。
観察っていう行為自体が差別的なので、自分でもどうかなって思うんですが、

「両親が離婚したけれど、どちらも自分を引き取ってくれなくて、最初は
セブンイレブンで働いていたんだけど儲からないからここ(ナナプラザ)で
働いてるの」
などと聞かされると「踏み込めない闇」を感じてしまい、単純に可哀想などと
思ってはいけないのだ、一歩引いててそれで丁度いいのだとも思います。


>それはイサーン人やタイ人であれば誰もが知っていることでもあります。 
>それは、差別される側の悲しみです。 この悲しみを尊重するすべを知らなけ
>れば、何も知らないのと変わりません。

差別される側の悲しみですか、、、。当然知っています(それを生かしきれてい
ないかもしれない)。何故なら私は日本人男性だからです。
そしてその差別を手っ取り早く打ち破るのは、狭義の意味での攻撃性です。
泣き寝入りは誰のためにもなりません。

例えばイギリスやアメリカの白人の大部分は、日本でも当たり前のように英語で
通します。私はそれが気に入らなかった。陰で「ここは日本だから日本語で喋れよ」
とボソボソ言っている日本人も気に入らなかった。
そしてある時カジュアルなパーティーに顔を出したら、西洋人も何人か出席して
いたので私も英語で喋っていたんです。
ところが酔いが回ってきたら英語で喋るのが面倒臭くなってきて、目の前にいる
英語で喋っているイギリス人がスキンヘッドだったということもあり、
「あ、こいつ生意気だよな。ネオナチ臭いし」
と思い、グラスを脇に置いて彼にヘッドロックをかましつつ、
「This country is the country of Japanese rulus,SO YOU SPEAK JAPANESE」
と凄んでみました。

もちろんこの発言に問題があることは知っていました。そのパーティーの
ホストは在日華僑だったし、ruleという単語自体不適切な表現だったからです。
でもまあ、その時はネオナチだからいいや、くらいに思っていました。

その結果スキンヘッド君は私の手をすり抜けて(やはり滑りました)走って逃
げ、そして私は「逃げる白人ってリアルで見るの初めてだよな」と見物していた
のですが、、、彼はネオナチではありませんでした。単に退役したばかりの元軍人、、、

「その話がどう差別される者の悲しみとつながるのだ?」と思われるでしょうが、
マイノリティー(日本人の大部分は自覚してないけど)はちょっとコワイくらい
に思わせておかないとバカにされて終わりです。

その点プーチンはよく分かっているような気もします。

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