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Words-Lab.コミュの【リレー小説】天使を信じるボクと奇跡を信じるキミ

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PM12:00すぎ。

今日は朝から講義があったのだが、思いっきり寝過ごしてしまった。
まあ、慌てても仕方がない。
とりあえず、タバコに火を点けてコーヒーをいれる。

───今、友達とランチしてるよ♡
まだ寝てるの?いいかげんに起きないとダメだぞ!
ところで、今日の夜って空いてる?ヒマだったら遊ぼうよ♪───

女友達からの他愛もないメールだ。
ちょっと気が乗らないが、夜はヒマだし特に断る理由もない。

そんな事より、午後からの講義はちゃんと出席しないとな…。

ボクはコーヒーを飲んで、出かける準備をした。

コメント(20)

PM1:35

飲みかけのコーヒーが入ったままのカップを流しに置き、
さて、そろそろ出かけるかな?と思ったときのことだった。

外からは、けたたましい音が聞こえてきた。
それは、狭い路地を過ぎ我が家の前で止まった。

なんだ?と思い、玄関をちょっと開いて覗こうとしたが、
ボクの目に飛び込んできたのは、丸い物体だった。
思わずキャッチしてみると、バイクのメットである。

思わず、呆然とそれを見つめていると、

「あなたでしょ?急いでくれない?」

と、女性の声が耳に入った。
「はぁ…。て言うか、キミ誰?」
「私?…真希だけど…。」
「真希って…どちらの真希さん?」
「同じゼミの真希よっ!…まあ、ゼミにもほとんど出てないみたいだから、知らなくても無理はないけどね…。」

…彼女の言うとおり、ゼミには2回しか出ていない。
多分、彼女と会うのも初め

「ちょっと!何ボケッとしてんのよっ!急いで後ろ乗って!!」と言って、彼女はボクを急かした。
「あっ…あぁ………。」彼女の言うがままに、ボクはメットを被りバイクの後ろに乗った。
「飛ばすけど、落ちないでねっ」

彼女はウィンクしながら、とてもかわいらしく言った。
が、それは悪夢の始まりだった。

バイクが動き出した瞬間、ボクの体は後ろへ引っ張られるような格好になった。

「うあぁぁ…。」

思わず、彼女の腰付近ををつかみかけたボクの腕を、真希は更に前方へ引き寄せ、

「手はタンク!」

と、大きな声で言った。

そして、ボクの手がタンクの上に固定されると更にスピードを上げた。

真希の運転は、とても荒くボクは生きた心地がしなかった。
「ほらっ!早くいくよっ!!」
「て言うか、何!?」
事態が飲み込めないボクは思わず口走った。

「何って…これから実習でしょ!聞いてないの?」
「あぁ………全く。」
「もう!誰か連絡しといてよね……って、アナタに言ってもしょうがないか。とにかく行くわよ!」

何となく状況が把握出来た。
これからボクは考古学ゼミの実習で、この洋館を探索するようだ。

「それより、他のメンバーは?」
「そんなのいないわよ。」
「え!?」
「二人ペアになって実習する事になったの。」
「そっか………今日の実習って長くなる?」
「私の気分次第ね。今日は予定がないから明日まででも大丈夫よ。アナタはどうなの?」
「特に予定は…」
「じゃあ、決まりね。」

…とりあえず、夜の予定はキャンセルしておこう。
真っ暗なので手探りで壁を調べる
「懐中電灯は一個しか… ないよね」
「あるわけ無いでしょ!実習の準備は各自ですることになってるの!」
ボクの顔を照らしながら言う。
しかたがない、このまま手探りで探すしかない。

壁にそってすこしづつ進む。長い間誰も入ってないのか壁紙は湿っぽい
コンコン、手が何かに触れた。平たく大きい。感触からしてテーブルだろう。
それ以上進めないので今度はテーブルにそって進む。
ずいぶん変な形のテーブルだな?
テーブルが途切れ手が下がる、 『キィーン』!! かん高い音が鳴り響く。
「うわっ」一瞬心臓が止まったと思った
テーブルではなく開きっぱなしのピアノだった。

真希が驚いてこっちを照らす。
「もお、びっくりさせないでよ」
ボクはくすっと笑いながら
「へ〜、君も驚いたりするんだ」
「キャッ!」
と言うと、真希はボクの左腕をギュッと掴んだ。

「ただの風だよ。」
「分かってるわよ…。」
「て言うか、腕……」
「いいじゃない。減るもんじゃないんだし。」
「まあ、良いけど……」
とりあえずその後の言葉は胸にしまっておこう。

「そう言えば、実習って一体何するんだ?」
「何かこの屋敷の地下にミイラがあるんだって。で、それを解析するんだってさ。」
「なるほどねぇ…。こんな所にミイラか…。」
正直、嘘くさいと思ったが…確かにあってもおかしくない雰囲気ではある。
階段を登り上のフロアーに着いた。らせん階段はまだ上へと続いている。
「とりあえずここを調べてみようよ」

ここも下と同じく真っ暗だ、懐中電灯を照らしてみる。
足もとは今までとちがい、じゅうたんが敷かれている。
もっとよく見ると、分厚い本が並んだ本棚と立派な机が目に入った。

「この屋敷のご主人様の書斎かな?」
「分かんない」
真希はボクの手から懐中電灯をとり、机の方へ歩いていった。

「この電気スタンドまだ使えるみたい」
部屋がパッと明るくなった。
とりあえず、真希の言うとおり後ろを振り返ってみた。

「あっ………どうも…。」
ボクの後ろには初老の紳士が揺り椅子に座っていた。

「どうもって…ウチのゼミの教授でしょ!」
と真希は驚いた表情のまま、ボクに言った。

正直、ゼミなんて2.3度しか出てないので教授の顔なんてロクに覚えていないのだが……言われてみればそんなような気もする。

「遅かったじゃないか。待ちくたびれたよ。…それより、どうして表から入って来なかったのかね?」


???????

どういう事なのか、事態を把握出来ないでいた。




つまり、ボク達が探索して洋館は『教授の家』であり、ボク達は裏口から侵入してしまったらしい。

それを証拠に、今ボク達がいる部屋はさっきまでとは違い小奇麗で、ごく一般的な部屋である。

「さて……。ミイラの解析を始めるとするか…。」と言って、教授はおもむろに立ち上がった。
教授について行きながら少しムッとして真希が言う。
「教授、どうして自宅で実習するって言わなかったんですか?お化け屋敷みたいでワクワクしてたのに…。」

「すまんすまん、住所しか教えて無かったな。」

そしてボクがたずねる
「どうしてあんなに不気味なんですか?」

「この屋敷は安く売りに出てたのを、気に入って買い取りリフォームした。
考古学の研究をする時はあの雰囲気の方が頭が冴えるんじゃ。
ちなみにあの隠し扉は私の手作りだ、待ちくたびれたがあそこを見つけ出してくれて嬉しかったよ」

ニヤニヤしながら教授が言う。
僕たちは呆れて声も出ない。

ごく普通の階段を下りると、扉の前で教授は止まった、
「これから見せるミイラは掛け値無しの本物じゃ、腰を抜かすでないぞ」

教授が扉の鍵を開け、僕たちは地下室へと降りていった
地下に向かうにつれ、やや肌寒くなってきた。
「ここにミイラを仕舞ってるのだが…見て驚くなよ。」と言って教授は地下室の扉を開けた。

「おっ!!!」ボク達は驚きの声を上げた。


…そこには、ミイラではなく沢山のワインが陳列されていたのだった。

「ああ。すまん。ここじゃなく、向かいの部屋だった。」と教授は笑った。

(この教授、絶対わざとにやってるな。)
…これといった確信はないが、何となくそう思った。

「今度こそ本当に見せてやろう。」と言って、教授はさっきのとは別の扉を開いた。
僕たちは隠し扉に戻り、らせん階段の続きを上った。
次の階でらせん階段は終わっていた。
しかし今度は。

目の前に下へ続くらせん階段が三つ並んであった。

「何だよこれ……」
僕の反応とは逆に真希の目が輝き出す。

「どの階段から下りよっか?」
「う〜ん じゃあ…」
「真ん中にしましょう!」
僕が答える間もなく真希は中央の階段を下りていく。

らせん階段を下りた部屋には、正面の壁にさっき見たのと同じ本棚が一つだけある。
ドカッ!
突然真希が僕を突き飛ばした。
本棚に衝突し再び派手に転倒。

「今度はびくともしないわね〜?」
「イテテ、何すんだよ!」
「ゴメンね、また隠し扉かと思ったのよ」
「ゴメンって… まったく人を何だと思ってるんだ」
「ゴメンね♪」

「……… か、隠し扉じゃないみただ…」
「そうね、じゃあとなりのらせん階段にいってみましょう」
俺ってやつは!俺ってやつは! 僕は真希の後についていった。

右のらせん階段を下りた部屋には、天井から鎖が一本ぶら下がっている。
真希の目の輝きが増す。

「きっとこの鎖を引っぱったら今の本棚が動くのよ!」
言うが早いか真希は鎖を引っぱる。

ゴゴゴ…
壁の向こうから大きな音がする。

「重くて引いてられない…」
真希が手を離すとまた壁のむこうから音が聴こえた。

「私が本棚に行くから、私の声が聴こえたら引っぱって!」
そう言うと真希は部屋から飛び出していった。

何秒かして真希が叫ぶ。
『 いいよーー  引っぱってーー 』
僕は鎖を引いた、なるほどこれは重い。

ゴゴゴ…
『 すごーい! すごーい! いいわよー 離してー 』

鎖を離すと真希が興奮して戻ってきた。
「本棚が二つに割れて右半分だけ動いたの!後ろに扉があった!
鎖を離したら元にもどるの。
きっと左のらせん階段にも鎖があるのよ!二本同時に引いたら後ろの扉に入れるかも!」
それだけ言って真希は部屋を飛び出していく。
数秒して

『 ある! こっちにも鎖がある! いっせえのせで引くよ!

       いっ せ〜 の〜 せっ!        』

力をこめて鎖を引っぱる

ガシャーーーーン!!!!

後ろでけたたましい音がした。
振り向くと入り口が鉄格子でふさがれている。
閉じ込められた!!!
「もうっ!何なのよぅ〜っ!」と真希は癇癪を起こした。
「焦ってもしょうがないし…少し休もうよ。」と言って、ボクはタバコに火を点けた。
「それもそうね。…て言うか、私にも一本ちょうだい。」
「ああ。オレので良かったら。」と言って、ボクは真希にタバコを差し出した。
「アリガト。…ところで、アナタって普段は何してるの?」
「ん??」
「いやっ、あまり学校に来てないみたいだから…。」
「まあ、夜バイトして…その後遊んだりしてるからなあ…。」
「何か良いね。そういうの。」
「キミは?」
「ワタシ?ワタシは…バイトして、家帰って寝て、学校行って…その繰り返し。」
「普通はそんな感じなんだろうなあ…。」
「ところで、アナタって彼女とかいるの?」
「ん?…いないよ。て言うか、そのアナタって言うのやめてくれないかな…。」
「そうだね。じゃあ、何て呼べばいい?」
「サクでいいよ。皆からはそう呼ばれてるし…。」
「わかった。サクだね。」


等と話している内に、ボクは本棚の横に怪しげな隙間があるのを見つけた。

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