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スピリチュアリティーの学際研究コミュの第1回SSD報告

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昨晩は遠いところご足労頂ありがとうございました。
実は〜体調不良で研究会直前まで倒れて寝ていた講師です。冷たいものもお出しできず申し訳なかったと思います。
よくばりすぎてとりとめのない話になってしまいましたが、参加者の方々のお話は大変刺激的で有益でした。

次回は7月3日夜です。AAの12ステップによる成長可能性を実際に取材して博士論文にまとめたカサイさんのお話予定です。詳細決まり次第アップします。
また、アンナ=アリエルの今朝の日記に、あれこれ考えたことなど書きました。

以下、レジュメ抜粋です。

第1回 Society of Spiritual Development 研究会
@相模女子大学831教室 19:00〜20:30         20090522尾崎真奈美

人格特性としてのスピリチュアリティ

近年ポジティブ心理学では優れた人格特性を記述し、人間の発達可能性に関する実証研究が盛んである。人格のすぐれた特性のひとつとして、心理学ではスピリチュアリティをどのように定義・研究しているか最近の成果を紹介する。超越性や美徳との関係・この定義で扱える範囲・限界と、トランスパーソナル学的視点からの批判を報告する。

第1部:ポジティブ心理学

1. ポジティブ心理学とは?
「精神病理や障害に焦点を絞るのではなく、楽観主義やポジティブな人間の機能を強調する心理学の取りくみ」by DE/PsycINFO

2. ポジティブ心理学のはじまり
1998年 APA会長Seligmanのよびかけ
―human strengthについての研究が本来の心理学の目標である。
―癒しの科学(疾病モデル)において可能なのは疾病の治療であり、予防は人間の強さgrowth, mastery, drive. Characterなどの研究においてのみ可能となる。
―最高の人生を生きることを可能にする基盤を作ることを目的とした科学。
―すべての人々により良い人生をもたらすというのが心理学の使命。

3. ポジティブ心理学の背景
3.1.医学界における疾病モデルから成長モデルへの流れ
   →健康生成論SOC (Sence of Coherence)など(Antonovsky, 1989)
3.2.人間性心理学のテーマに対する科学的方法論の参入

4. 人間性心理学との比較
中核概念: 人間の強さ     vs  成長する可能性
方法論:  科学的(客観性重視)vs  哲学的(主観性重視)

5. 代表的なポジティブ心理学理論
5.1. フローflow(csikszentmihalyi,1975/2000; 1990)
「内発的に条件つけられた、時間間隔を失うほどの集中力、楽しさ、自己没入感覚」
5.2. フロー体験しやすいパーソナリティ
 Autotelic personality 自分の取り組むべき活動に集中して心的エネルギーを注ぎ、自分で活動をコントロール(自己決定)するタイプ

5.2.拡張―形成理論(Fredrickson,1998,2001)
ポジティブ感情は、思考―行為レパートリーを拡張させ、個人の資源を形成し,変容と成長をもたらし、その結果ポジティブ感情経験がさらに増大していく。
5.3.そのほかの理論
5.3.1. .undoing effect 元通り効果
ネガティブ感情経験の後にポジティブ感情を経験すると生理的悪影響が除去される。
5.3.2. 笑いのswitching/reset作用(Lazarus,1991)
  5.3.3. 親切行動がwell-beingを増す。(Otake,2004)

6. ポジティブ感情の生理学的反応
ポジティブ感情とネガティブ感情は質的に異なり、生起メカニズムは独立している。
  ポジティブ感情   ネガティブ感情    覚醒レベル    経験
   高       高         高      興奮(フロー?)
   高      低         低     安楽(リラックス?)
   低         高         高      悲嘆
   低         低         低      無気力
 
7. 日本人のポジティブ感情に対する特徴
「ポジティブ感情は増長感を与える危険なもの!」
7.1. 誇り
ポジティブ感情と一緒に経験されない。(Eid and Diener, 2001)
7.2. 罪悪感
失敗体験からの成長という潜在的概念から、必ずしもネガティブではない。(Heine et al., 1999)
7.3. 肯定的感情が少なくても人生には満足している。(Suh et al., 1998)
7.4. 自己概念の一貫性
欧米では満足度やポジティブ感情との関連が強いのに対し、韓国では違う。(Suh ,2002)
7.5. 肯定的フィードバックの効果
ほめられて頑張る米国人VS けなされて奮発する日本人(Heine et al., 2001)
7.6. 自己評価・自尊感情
意識的に高い米国人vs無意識的に高い日本人
8. ポジティブ幻想positive illusion
精神的に健康な人は、自尊感情を高め、個人的な有能性に関する新年を維持し、将来に関する楽観的な視点を促進させるように現実をゆがめて捉える能力を有する(Taylor and Brown, 1988)

自己高揚的な自己奉仕バイアス
日本人→自己卑下的・自己批判的傾向(Markus and Kitamura, 1991)
非現実的悲観主義
    他者の好意的評価により精神的健康が促進する。

第2部:Spirituality

1.さまざまな定義



2.発達・成長の2側面
  人格特性として記述できる領域
  魂のつながりとして記述できる領域

コメント(10)

このご報告でアンナさんがよく言及されるポジティブ心理学というのがどういうものか、初めて何となく教えていただきました(^_^)

特に人間性心理学との比較が理解に役立ちましたし

「ポジティブ幻想」という視点はなるほど〜と思いました

邦訳で何か、いい学術書あるいは解説書など出ていますか?
今のところ、島井先生たちの、ポジティブ心理学、ナカニシヤ出版がいいですね。少しかたいですが。
わかりやすいいい本を書きたいなと思っているところです。
つまり、立派に、あるいは健全に生きている人たちの頭の中でどのような思考の動きが見られるか、ということを明らかにしようとする心理学

ってゆうことですか?
葛西(いぬくん)です。昨日、すごく勉強になりました。アンナさんの話し方も、聞き手の様子を見ながらで、即興の舞踏を見るようでした。
mixiは機能が多すぎて全然わかっていませんが、かろうじてたどり着きました。7月3日、よろしくお願いします。今構想をまとめていますので、1週間程度で概要をお送りします。
いぬくんさん

昨日はありがとうございました。
昨日は遅かったので、ゆっくりできず残ねでした。次回よろしくお願いします。
おお、いぬくんようこそ!

行き当たりばったりですみません。
ま、すべてがインプロビゼーショナルな人なんでお許しください。

次回は遅くなることも考えて、簡単なお食事も用意しておこうかなと思っています。踊りもそのうちやりたいな~と思いつつ。

どうぞよろしくお願いいたします。
日程変更です。
7月10日、いかがでしょうか?
いぬくんです。まだミクシがよくわからず、あちこち迷い込んでいます。

私の事情で日程変更をお願いして済みません。
7月10日、「スピリチュアリティと罪責感−−アルコール依存症者の自助団体の取り組み」なる仮のタイトルでお話ししたいと思います。Alcoholics Anonymousという、この業界では最大手で歴史もある団体の話しです。
このテーマ、もうかなり現場をご存じの方も、またそうでない方もおられると思うのですが、自分自身の整理という意味でも改めて噛み砕いてお話しできればと思っていますので、全然知らないぞという方でもおいでください。
皆さん5月の研究会ではお世話になりました。学生で参加していたさわらです。
日程の件了解です。いぬくんさんどうぞよろしくお願いします。
私は全然知らないぞの立場の参加者です手(パー)

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