ノンライツRF友の会コミュのノイタール５ｃｍF3.5をご存知か？

戦前から戦時中にかけて、ベスト半裁判フイルムを使ったライカ型カメラがあった。最初は昭和１１年頃にローザー、大丸百貨店心斎橋本店だけで売られた（！）バイカから始まり、理研光学のゴコク（護国）、リコールへと発展する。

このシリーズのカメラは戦時中、最終型のリコール?Bで終わるのだが、それに付いていたのがノイタール５ｃｍF3.5である。

当時の時局を感じさせる広告も凄いが、ドイツ製レンズの水準に達したと云うのだ。確かに、カメラ界の古老から「よく写った」「シャープだった」「切れ込みが鋭かった」と、聞かされていたが、どんなモノだったかは、見たことが無かった。

あれやこれやしているうちに、ナンとライカL39マウントに改造されたノイタール５ｃｍF3.5を手に入れた。店頭で「不明レンズ、非連動」のタグとロシア製ライカレンズ並の価格だったので、慌てて入手した。

確かに、リコール?Bは目測カメラだったから連動カムは無いし、ノイタールには製造会社はおろか、製造番号の刻印すら無い。まあ、知る人ぞ知るレンズなのである。

最近、小金が入ったので、これ幸いと宮崎OPに連動加工に出したら、干渉計検査の結果、エルマーよりシャープという結果が出たのには驚いた。

まさに、広告通り括目させられた。

連動加工された宮崎さん曰く、収差の処理の仕方が、コダック・エクター４７?F2やマクロスイターと同じらしいから、悪かろう筈が無い。そして、「当時の日本もやるもんだね～」と感心しておられた。

理研光学製のレンズなので、恐らく設計には理化学研究所が噛んでいたと思う。当時、日本光学以外で、このようなレンズを製造出来た事実は、日本のカメラ用レンズの歴史に特記すべきことである。

ご意見、待ってます。