もっとも、懸案の左腕が獲得出来たのは、よかったですね。篠田は、球は速いがコントロールが？何回か、観ていますし今日も日大の野球部で、ビデオを見せていただきましたが、リリースポイントがバラけるのが気になりました
小窪は、サード出来るのかなぁ？あれだけ左右の動きが良いと、やはりショート向き？
これからの成長を期待したい
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コメント(109)
広島、成田・唐川に背番号18用意
広島が３日の高校生ドラフトで１巡目指名を予定する成田・唐川侑己投手に「背番号１８」を用意していることが２日、明らかになった。今季限りで引退する佐々岡が１８年間背負ったエース番号だ。複数球団との競合が確実だが、タイプの似ている元エースの後継者として期待を寄せる。なお、外れた場合の１巡目は他球団との兼ね合いもあり、最終決定には至らなかった。広島が黄金右腕に最大級の誠意を見せる。唐川を引き当てた場合に背番号１８を用意して迎える。球団幹部は「当然の流れ。タイプ的にも直球が切れて、スライダーもいい右投手。佐々岡の後継者として期待している」と、ぞっこんだ。唐川の魅力はＭＡＸ１４８キロの速球。そこにキレ味鋭いスライダーなど変化球を交える本格派。その姿はまさに広島の一時代を支えた元エースの姿にだぶる。即戦力としては仙台育英・佐藤に劣っても、フォームが大きく、体も出来上がっていないため、伸びしろは多い。将来の完成型なら佐藤よりも上と評価するスカウトも多い。この日は都内で松田オーナー、鈴木球団本部長、ブラウン監督に苑田スカウト部長以下スカウト陣が集まって、２時間近くのミーティングを行った。その中で１巡目・唐川があらためて確認された。「投手では唐川がズバ抜けた評価」と苑田部長。ロッテも１巡目指名を公言し、他にも参戦する可能性があり競合は避けられないが、ブラウン監督の手に命運を託す。監督は「私はうちの投手のように『ストライクを投げたら打たれるかなあ』とかマイナス思考はしない」と笑えない？ ジョークを飛ばしつつ、「相手が何球団になろうと、私にはコントロールできかないことだから」と冷静だった。ちなみに私生活でギャンブルはあまり好まないが、肝心のクジ運はというと「バスケでコートの真ん中から投げて入れたことは何度かある」という程度だという。もちろん唐川ゲットが最高のシナリオだが、現実的な台本も用意しておかなければならない。しかし１巡目で唐川、佐藤、大阪桐蔭・中田に指名が集中するため、外れ１巡目も重複→抽選の可能性が高い。他球団の動向や当日の抽選結果が絡むため、この日の会議でも結論は出せなかった。候補に挙がったのは千葉経大付・丸佳浩投手（外野手として指名予定）、横浜・高浜卓也遊撃手、福岡工大城東・安部友裕遊撃手、常葉菊川・田中健二朗投手らだが、当初から評価が高い熊本工・藤村大介遊撃手ら候補は幅広く選んである。１巡目は交渉権を確定するまで抽選を繰り返す新システム。唐川の行方に始まり、ドラマ性の高いドラフトになりそうだ。
広島が３日の高校生ドラフトで１巡目指名を予定する成田・唐川侑己投手に「背番号１８」を用意していることが２日、明らかになった。今季限りで引退する佐々岡が１８年間背負ったエース番号だ。複数球団との競合が確実だが、タイプの似ている元エースの後継者として期待を寄せる。なお、外れた場合の１巡目は他球団との兼ね合いもあり、最終決定には至らなかった。広島が黄金右腕に最大級の誠意を見せる。唐川を引き当てた場合に背番号１８を用意して迎える。球団幹部は「当然の流れ。タイプ的にも直球が切れて、スライダーもいい右投手。佐々岡の後継者として期待している」と、ぞっこんだ。唐川の魅力はＭＡＸ１４８キロの速球。そこにキレ味鋭いスライダーなど変化球を交える本格派。その姿はまさに広島の一時代を支えた元エースの姿にだぶる。即戦力としては仙台育英・佐藤に劣っても、フォームが大きく、体も出来上がっていないため、伸びしろは多い。将来の完成型なら佐藤よりも上と評価するスカウトも多い。この日は都内で松田オーナー、鈴木球団本部長、ブラウン監督に苑田スカウト部長以下スカウト陣が集まって、２時間近くのミーティングを行った。その中で１巡目・唐川があらためて確認された。「投手では唐川がズバ抜けた評価」と苑田部長。ロッテも１巡目指名を公言し、他にも参戦する可能性があり競合は避けられないが、ブラウン監督の手に命運を託す。監督は「私はうちの投手のように『ストライクを投げたら打たれるかなあ』とかマイナス思考はしない」と笑えない？ ジョークを飛ばしつつ、「相手が何球団になろうと、私にはコントロールできかないことだから」と冷静だった。ちなみに私生活でギャンブルはあまり好まないが、肝心のクジ運はというと「バスケでコートの真ん中から投げて入れたことは何度かある」という程度だという。もちろん唐川ゲットが最高のシナリオだが、現実的な台本も用意しておかなければならない。しかし１巡目で唐川、佐藤、大阪桐蔭・中田に指名が集中するため、外れ１巡目も重複→抽選の可能性が高い。他球団の動向や当日の抽選結果が絡むため、この日の会議でも結論は出せなかった。候補に挙がったのは千葉経大付・丸佳浩投手（外野手として指名予定）、横浜・高浜卓也遊撃手、福岡工大城東・安部友裕遊撃手、常葉菊川・田中健二朗投手らだが、当初から評価が高い熊本工・藤村大介遊撃手ら候補は幅広く選んである。１巡目は交渉権を確定するまで抽選を繰り返す新システム。唐川の行方に始まり、ドラマ性の高いドラフトになりそうだ。
高校生を対象としたプロ野球の新人選択会議（ドラフト会議）が三日、東京都内のホテルであった。広島は一巡目で安部友裕内野手（福岡・福岡工大城東）を指名した。
入札抽選方式の一巡目で広島は、大型右腕の唐川侑己投手（千葉・成田）を指名したが、ロッテと競合し抽選で敗れた。快速球右腕の佐藤由規投手（宮城・仙台育英）には五球団、高校通算８７本塁打の中田翔外野手（広島・国泰寺中―大阪・大阪桐蔭）に四球団が競合。抽選の末、佐藤はヤクルト、中田は日本ハムが交渉権を獲得した。
広島は三巡目は丸佳浩外野手（千葉・千葉経大付）、四巡目は中村憲投手（京都・京都すばる）を指名した。
中国地方からは、樋口賢投手（広島・尾道商）が中日、森田一成内野手（岡山・関西）が阪神、津田大樹投手（岡山・倉敷）が日本ハムにそれぞれ三巡目で指名された。
入札抽選方式の一巡目で広島は、大型右腕の唐川侑己投手（千葉・成田）を指名したが、ロッテと競合し抽選で敗れた。快速球右腕の佐藤由規投手（宮城・仙台育英）には五球団、高校通算８７本塁打の中田翔外野手（広島・国泰寺中―大阪・大阪桐蔭）に四球団が競合。抽選の末、佐藤はヤクルト、中田は日本ハムが交渉権を獲得した。
広島は三巡目は丸佳浩外野手（千葉・千葉経大付）、四巡目は中村憲投手（京都・京都すばる）を指名した。
中国地方からは、樋口賢投手（広島・尾道商）が中日、森田一成内野手（岡山・関西）が阪神、津田大樹投手（岡山・倉敷）が日本ハムにそれぞれ三巡目で指名された。
広島１巡目安部が前田智に弟子入り志願
プロ野球高校生ドラフトが３日、都内のホテルで行われ、広島は将来性豊かな３選手を指名した。１巡目では成田・唐川侑己投手（１８）を入札。ロッテと競合し、抽選の結果、交渉権を獲得できなかった。しかし、外れ１巡目では俊足好打の福岡工大城東・安部友裕内野手（１８）を単独指名。３巡目で千葉経大付・丸佳浩外野手（１８）、４巡目で左腕の京都すばる・中村憲投手（１８）を指名した。なお、指名あいさつは３人とも４日に行われる。
プロで生き抜くすべを教えてもらいたい。安部がカープで教えを請いたい選手がいる。高卒で入団、九州出身、左打ち…。共通点の多いあこがれの選手、前田智にさっそく弟子入り志願だ。
「父親がずっと前田さんを好きだったんです。２０００本安打達成もテレビで見ました。球界を代表する打者ですから、話を聞いてみたいです。バッティングの考え方とか、どのように打席に臨んでいるか。練習方法も知りたいですね」
終始、緊張した表情だった指名後の会見。そんな中で瞳を輝かせて表情を緩ませた瞬間だった。
セールスポイントは「肩と足」。高校時代は持ち味を生かして、俊足巧打の遊撃手として活躍した。しかし、打撃はまだまだ成長中だ。「タイミングの取り方とか、インコースの対応とか、まだまだなんです」。自信をつけるためにも、球界屈指の打撃技術を目で耳で体で盗むつもりだ。
前田智が２度のアキレス腱手術など多くのケガを乗り越えたことも、あこがれる理由の一つ。安部は高校時代、悔しい経験をしている。２年夏は肩を壊したため、甲子園では出場機会がなかった。主将として臨んだ今夏は右足首の故障もあり、福岡県大会２回戦で敗退した。「（前田智は）自分で努力されたのだと思います。見習いたいです」。野球に取り組む姿勢も学んでいく。
カープには九州出身で大成した選手が多い。近年の野手でも前田智、緒方、野村氏など球史に名を残した選手の名が挙がる。「熱い選手が多いですよね」。比較するのはおこがましい。それでも少しでも近づこうという意志は頼もしい。
好きな色は「赤」。福岡工大城東のチームカラーが青にもかかわらず、練習では赤いアンダーシャツを利用していたほどだ。すでに身も心もカープに染まっている。１８年間カープで過ごした前田智の教えを受けるには最高の逸材。“赤い魂”を受け継いで、次世代のカープをけん引してみせる。
プロ野球高校生ドラフトが３日、都内のホテルで行われ、広島は将来性豊かな３選手を指名した。１巡目では成田・唐川侑己投手（１８）を入札。ロッテと競合し、抽選の結果、交渉権を獲得できなかった。しかし、外れ１巡目では俊足好打の福岡工大城東・安部友裕内野手（１８）を単独指名。３巡目で千葉経大付・丸佳浩外野手（１８）、４巡目で左腕の京都すばる・中村憲投手（１８）を指名した。なお、指名あいさつは３人とも４日に行われる。
プロで生き抜くすべを教えてもらいたい。安部がカープで教えを請いたい選手がいる。高卒で入団、九州出身、左打ち…。共通点の多いあこがれの選手、前田智にさっそく弟子入り志願だ。
「父親がずっと前田さんを好きだったんです。２０００本安打達成もテレビで見ました。球界を代表する打者ですから、話を聞いてみたいです。バッティングの考え方とか、どのように打席に臨んでいるか。練習方法も知りたいですね」
終始、緊張した表情だった指名後の会見。そんな中で瞳を輝かせて表情を緩ませた瞬間だった。
セールスポイントは「肩と足」。高校時代は持ち味を生かして、俊足巧打の遊撃手として活躍した。しかし、打撃はまだまだ成長中だ。「タイミングの取り方とか、インコースの対応とか、まだまだなんです」。自信をつけるためにも、球界屈指の打撃技術を目で耳で体で盗むつもりだ。
前田智が２度のアキレス腱手術など多くのケガを乗り越えたことも、あこがれる理由の一つ。安部は高校時代、悔しい経験をしている。２年夏は肩を壊したため、甲子園では出場機会がなかった。主将として臨んだ今夏は右足首の故障もあり、福岡県大会２回戦で敗退した。「（前田智は）自分で努力されたのだと思います。見習いたいです」。野球に取り組む姿勢も学んでいく。
カープには九州出身で大成した選手が多い。近年の野手でも前田智、緒方、野村氏など球史に名を残した選手の名が挙がる。「熱い選手が多いですよね」。比較するのはおこがましい。それでも少しでも近づこうという意志は頼もしい。
好きな色は「赤」。福岡工大城東のチームカラーが青にもかかわらず、練習では赤いアンダーシャツを利用していたほどだ。すでに身も心もカープに染まっている。１８年間カープで過ごした前田智の教えを受けるには最高の逸材。“赤い魂”を受け継いで、次世代のカープをけん引してみせる。
松田オーナー満足、ドラフトを総括
例年通り会場のテーブルに入った広島松田オーナーに悔いはなかった。「唐川を外したから派手さはないけど、満足度はあるよ。由宇でこの３選手を見た人は『おもしろいじゃないか』となるんじゃないかな」と自信たっぷりに語った。
唐川を逃したあと、テーブルでは次の入札で安部に行くか丸かで少し迷ったという。結局、他球団の注目度がより高かった安部を選択。「両どり」作戦を見事に成功させた。４巡目の左腕中村は投手でスタートするが野手としての評価も高い。３人とも野手になる可能性があるのが今回の特徴。背景には２０歳前後の野手が不足している事情がある。また伸び悩みのある２軍野手への重圧という意味合いもあったようだ。
苑田スカウト部長は「何年以内に１軍、と言うと甘えにつながる。体調が許す限り、目いっぱい練習してほしい」と早くも厳しい目を向けた。
例年通り会場のテーブルに入った広島松田オーナーに悔いはなかった。「唐川を外したから派手さはないけど、満足度はあるよ。由宇でこの３選手を見た人は『おもしろいじゃないか』となるんじゃないかな」と自信たっぷりに語った。
唐川を逃したあと、テーブルでは次の入札で安部に行くか丸かで少し迷ったという。結局、他球団の注目度がより高かった安部を選択。「両どり」作戦を見事に成功させた。４巡目の左腕中村は投手でスタートするが野手としての評価も高い。３人とも野手になる可能性があるのが今回の特徴。背景には２０歳前後の野手が不足している事情がある。また伸び悩みのある２軍野手への重圧という意味合いもあったようだ。
苑田スカウト部長は「何年以内に１軍、と言うと甘えにつながる。体調が許す限り、目いっぱい練習してほしい」と早くも厳しい目を向けた。
東洋大・大場獲り８球団競合…西武参戦に疑問の声
大学社会人ドラフト逆指名全廃の“恩”あるが
東都の３冠に輝いた大場。８球団の競合が予想される
来月の大学・社会人ドラフトは、西武スカウトの裏金問題の余波で１４年ぶりに逆指名なし、で行われる。そのため、今ドラフトの目玉、東洋大・大場翔太投手（２２）には、最大８球団が入札するのでは−と予想されるのだ。この“大抽選会”に、よりによって希望枠廃止の元凶である西武が加わることに、疑問の声が噴出している。
東洋大の創部以来初となる連覇に貢献した大場は２４日、神宮球場で行われた東都大学リーグの秋季閉会式に参加。ＭＶＰ、最優秀投手、ベストナインと３冠に輝き、「すごい、よかったです」と声を弾ませた。
前人未到の１４連勝を含む通算３３勝を挙げ、通算４１０奪三振のリーグ新記録も樹立。今秋の登板日にはネット裏に各球団のスカウトが集結した。
ソフトバンクのスカウトが、「本当に化け物みたいにタフ。たくさん投げたいタイプだろう。海外の試合でもよかったし、精神面も強い」と舌を巻くように、最後のシーズンも１１試合登板で、８完投勝利。その鉄腕ぶりから「（広島）黒田２世」との呼び声も。
先発だけでなく、昨秋の国際試合ではリリーフでも好投。「今年の大社１位は大場、加藤（慶応大）、長谷部（愛工大）ら５投手あたり。左が足らないとか各チームの事情にもよるが、どこだって大場はほしいはず」（ロッテスカウト）。
昨年までのように希望枠があれば、大場は相思相愛の球団に入団できたが、今年は事情が違う。西武がスカウト活動でアマチュア選手に金銭を渡していた事実が３月に発覚。これを受け、不正の温床として１４年ぶりに逆指名の全廃が決まった。
これまで大場の指名を検討しているのは巨人、中日、阪神、広島、ロッテ、ソフトバンク、東北楽天、西武。８球団からの指名となれば、野茂英雄、小池秀郎と並んで史上最多だ。
大場は「どの球団でもいい」と１２球団ＯＫの姿勢。だが、ある球団の編成関係者は「今年、どこでも大場君を獲りにいけるのは、ある意味、西武さんのおかげ。でも、西武さんが獲りにくるのは、何か違和感があるよね」と声をひそめる。
西武は裏金問題のペナルティーとして、今月行われた高校生ドラフトで上位２人の指名権を剥奪された。とはいえ、不正の舞台となった大学・社会人ドラフトでは、１巡目から入札に参加できる。
西武の球団幹部は大場獲得のため、神奈川の箱根神社や九頭竜神社で「神頼みしたい」と意欲満々。渡辺新監督が当たりクジを引こうものなら、他球団の悔しさもひとしおだろう。
大学社会人ドラフト逆指名全廃の“恩”あるが
東都の３冠に輝いた大場。８球団の競合が予想される
来月の大学・社会人ドラフトは、西武スカウトの裏金問題の余波で１４年ぶりに逆指名なし、で行われる。そのため、今ドラフトの目玉、東洋大・大場翔太投手（２２）には、最大８球団が入札するのでは−と予想されるのだ。この“大抽選会”に、よりによって希望枠廃止の元凶である西武が加わることに、疑問の声が噴出している。
東洋大の創部以来初となる連覇に貢献した大場は２４日、神宮球場で行われた東都大学リーグの秋季閉会式に参加。ＭＶＰ、最優秀投手、ベストナインと３冠に輝き、「すごい、よかったです」と声を弾ませた。
前人未到の１４連勝を含む通算３３勝を挙げ、通算４１０奪三振のリーグ新記録も樹立。今秋の登板日にはネット裏に各球団のスカウトが集結した。
ソフトバンクのスカウトが、「本当に化け物みたいにタフ。たくさん投げたいタイプだろう。海外の試合でもよかったし、精神面も強い」と舌を巻くように、最後のシーズンも１１試合登板で、８完投勝利。その鉄腕ぶりから「（広島）黒田２世」との呼び声も。
先発だけでなく、昨秋の国際試合ではリリーフでも好投。「今年の大社１位は大場、加藤（慶応大）、長谷部（愛工大）ら５投手あたり。左が足らないとか各チームの事情にもよるが、どこだって大場はほしいはず」（ロッテスカウト）。
昨年までのように希望枠があれば、大場は相思相愛の球団に入団できたが、今年は事情が違う。西武がスカウト活動でアマチュア選手に金銭を渡していた事実が３月に発覚。これを受け、不正の温床として１４年ぶりに逆指名の全廃が決まった。
これまで大場の指名を検討しているのは巨人、中日、阪神、広島、ロッテ、ソフトバンク、東北楽天、西武。８球団からの指名となれば、野茂英雄、小池秀郎と並んで史上最多だ。
大場は「どの球団でもいい」と１２球団ＯＫの姿勢。だが、ある球団の編成関係者は「今年、どこでも大場君を獲りにいけるのは、ある意味、西武さんのおかげ。でも、西武さんが獲りにくるのは、何か違和感があるよね」と声をひそめる。
西武は裏金問題のペナルティーとして、今月行われた高校生ドラフトで上位２人の指名権を剥奪された。とはいえ、不正の舞台となった大学・社会人ドラフトでは、１巡目から入札に参加できる。
西武の球団幹部は大場獲得のため、神奈川の箱根神社や九頭竜神社で「神頼みしたい」と意欲満々。渡辺新監督が当たりクジを引こうものなら、他球団の悔しさもひとしおだろう。
１巡目は長谷部か加藤幹 大学・社会人ドラフト '07/11/6
広島は５日、広島市中区の球団事務所でスカウト会議を開き、１９日の大学生・社会人ドラフトの１巡目入札候補を長谷部康平（愛知工大）、加藤幹典（慶大）の即戦力左腕２人に絞った。
会議には、各地区の担当スカウトが出席。「即戦力投手の獲得」というテーマを確認し、約１０人の指名候補をリストアップした。左腕不足というチーム事情を受け、当初リストアップしていた大学界屈指の右腕、大場翔太投手（東洋大）を回避。長谷部、加藤を１巡目候補とした。ただ、他球団との競合が必至の状況だけに、最終決定は１８日のスカウト会議に持ち越した。
長谷部は最速１５２キロの直球と４種類の変化球を持ち、北京五輪アジア予選の日本代表最終候補にアマチェアとしてただ１人選ばれた。加藤は１４０キロ台の速球と縦、横のスライダーを武器に、東京六大学で通算３０勝を挙げた。苑田聡彦スカウト部長は「今年は上位候補が乏しく、２人とも抽選は避けられない。ギリギリまで他球団の動向を見極めたい」と話した。
外れ１巡目候補には、篠田純平（日大）、小林賢司（青学大）、桑原謙太朗（奈良産大）の３投手らが挙がった。
広島は５日、広島市中区の球団事務所でスカウト会議を開き、１９日の大学生・社会人ドラフトの１巡目入札候補を長谷部康平（愛知工大）、加藤幹典（慶大）の即戦力左腕２人に絞った。
会議には、各地区の担当スカウトが出席。「即戦力投手の獲得」というテーマを確認し、約１０人の指名候補をリストアップした。左腕不足というチーム事情を受け、当初リストアップしていた大学界屈指の右腕、大場翔太投手（東洋大）を回避。長谷部、加藤を１巡目候補とした。ただ、他球団との競合が必至の状況だけに、最終決定は１８日のスカウト会議に持ち越した。
長谷部は最速１５２キロの直球と４種類の変化球を持ち、北京五輪アジア予選の日本代表最終候補にアマチェアとしてただ１人選ばれた。加藤は１４０キロ台の速球と縦、横のスライダーを武器に、東京六大学で通算３０勝を挙げた。苑田聡彦スカウト部長は「今年は上位候補が乏しく、２人とも抽選は避けられない。ギリギリまで他球団の動向を見極めたい」と話した。
外れ１巡目候補には、篠田純平（日大）、小林賢司（青学大）、桑原謙太朗（奈良産大）の３投手らが挙がった。
急展開！横浜が慶大・加藤の指名回避、燕と広島の一騎打ちへ
大学生・社会人ドラフト“ビッグ３”の１人、慶大・加藤幹典投手（２２）の争奪戦がヤクルトと広島の一騎打ちになることが１３日、濃厚になった。横浜も１巡目指名にリストアップしてきたが、１９日に迫ったドラフトを目前にして指名回避することが判明した。
◇東京六大学を背負う左腕争奪戦の勢力図が、激変の様相だ。これまでヤクルトとともにラブコールを送っていた横浜が、指名回避の方針を固め、一方で広島が１巡目指名する可能性が高いことがわかった。
横浜の回避について、明治神宮大会観戦中の球界関係者が「（加藤は）横浜球団に行けない事情があると聞いた。要因のひとつに、（慶大と横浜の）関係が不安定なことがあるそうだ」と激白。関係者の話を総合すると、最近、慶大野球部ＯＢの横浜球団職員が退社するなど、慶大側が横浜に対して不信感を持っているという。これも横浜が指名回避した一因とも思われる。
加藤は秋季リーグ戦終了後は「１２球団ＯＫ」を明言していたが、現段階では、ヤクルトと広島の一騎打ちとなることが濃厚になった。
大学生・社会人ドラフト“ビッグ３”の１人、慶大・加藤幹典投手（２２）の争奪戦がヤクルトと広島の一騎打ちになることが１３日、濃厚になった。横浜も１巡目指名にリストアップしてきたが、１９日に迫ったドラフトを目前にして指名回避することが判明した。
◇東京六大学を背負う左腕争奪戦の勢力図が、激変の様相だ。これまでヤクルトとともにラブコールを送っていた横浜が、指名回避の方針を固め、一方で広島が１巡目指名する可能性が高いことがわかった。
横浜の回避について、明治神宮大会観戦中の球界関係者が「（加藤は）横浜球団に行けない事情があると聞いた。要因のひとつに、（慶大と横浜の）関係が不安定なことがあるそうだ」と激白。関係者の話を総合すると、最近、慶大野球部ＯＢの横浜球団職員が退社するなど、慶大側が横浜に対して不信感を持っているという。これも横浜が指名回避した一因とも思われる。
加藤は秋季リーグ戦終了後は「１２球団ＯＫ」を明言していたが、現段階では、ヤクルトと広島の一騎打ちとなることが濃厚になった。
広島が元メジャー多田野獲りへ 広島が１９日の大学・社会人ドラフトで今季、アスレチックス３Ａのサクラメントに所属した多田野数人投手（２７）を指名する可能性があることが１３日、明らかになった。
多田野は同チームから１０月に解雇されている。０３年にはブラウン監督が指揮を執ったインディアンス３Ａバファローに所属していた。１０月７日・ヤクルト戦（神宮）の試合前に、多田野はブラウン監督にあいさつするために訪問していた。
昨年も指名する予定があったものの、米球団に保有権があったために指名できなかった。しかし、保有権がなくなったことで獲得へ動く可能性が出てきた。コミッショナー事務局からドラフト指名が可能であることも確認済みだ。
広島は１巡目で愛工大・長谷部康平投手と慶大・加藤幹典投手のどちらかの指名を予定している。１巡目の可能性は低いものの、３巡目以降で指名する方向だ。
多田野は同チームから１０月に解雇されている。０３年にはブラウン監督が指揮を執ったインディアンス３Ａバファローに所属していた。１０月７日・ヤクルト戦（神宮）の試合前に、多田野はブラウン監督にあいさつするために訪問していた。
昨年も指名する予定があったものの、米球団に保有権があったために指名できなかった。しかし、保有権がなくなったことで獲得へ動く可能性が出てきた。コミッショナー事務局からドラフト指名が可能であることも確認済みだ。
広島は１巡目で愛工大・長谷部康平投手と慶大・加藤幹典投手のどちらかの指名を予定している。１巡目の可能性は低いものの、３巡目以降で指名する方向だ。
なんか満足げみたいだよ
１巡目篠田「早くユニホームを」／ドラフト
マーティー、ナイス！ 大学・社会人ドラフトが１９日、都内で行われ、広島は１巡目の入札・抽選で愛知工大・長谷部を外したが、日大の大型左腕、篠田純平投手（２２）を３球団の競合の末、引き当てた。３巡目は野手トップ評価だった青学大・小窪哲也内野手（２２）。４巡目でも強肩強打を誇る九州国際大・松山竜平外野手（２２）をゲット。３人とも入団には前向きだ。狙い通りの満点ドラフトでブラウン監督も笑顔だった。
紙に何か書いてある。何を意味するかはブラウン監督にも分かった。満面の笑みが広島フロント陣のテーブルに広がった。
ブラウン監督「グッドだ。初めてクジを当てて正直ホッとしている。篠田は一番将来性がある長身の左腕。長谷部は外したけど、今はとてもうれしい。組織として彼のような素質のある左腕を必要としている」。
高校生ドラフトで成田・唐川を２分の１の確率で外した。今回も長谷部を争った最初の抽選は５分の１。篠田も３分の１。「連敗」も十分考えられた。指揮官は「紙が真っ白なのはもうこりごり。文字が書いてあっただけでうれしかった」と興奮の様子だった。
篠田の評価は「１位級」に高かった。特に監督は将来性を買っていた。直前のスカウト会議でも競合を避けるため篠田の「単独指名」を検討していたほどだ。篠田は「信じられない。１巡目で指名をしていただき感謝しています。クジを引いてくれたところに縁があると思っていた。早く広島のユニホームを着たいです」と感激の様子。指名あいさつに駆けつけた苑田スカウト部長に入団へ前向きな意思を伝えた。
この秋の東都２部リーグで５勝。国学院大との入れ替え戦で１安打完封し、１部復帰に導いた。長身から繰り出す最速１４７キロの直球が最大の武器で変化球もカーブ、スライダー、チェンジアップと持ち合わせる。球団も先発として大きく育てる方針だ。
大場らビッグ３に対して「プロでは負けたくない」と対抗心を燃やし「ランディ・ジョンソンのように長く活躍したい。球速１５０キロを目指します。投げるからには勝ちたいし、ローテーションにも入りたい」と目標を語った。ビッグな左腕が広島に光をもたらす。
１巡目篠田「早くユニホームを」／ドラフト
マーティー、ナイス！ 大学・社会人ドラフトが１９日、都内で行われ、広島は１巡目の入札・抽選で愛知工大・長谷部を外したが、日大の大型左腕、篠田純平投手（２２）を３球団の競合の末、引き当てた。３巡目は野手トップ評価だった青学大・小窪哲也内野手（２２）。４巡目でも強肩強打を誇る九州国際大・松山竜平外野手（２２）をゲット。３人とも入団には前向きだ。狙い通りの満点ドラフトでブラウン監督も笑顔だった。
紙に何か書いてある。何を意味するかはブラウン監督にも分かった。満面の笑みが広島フロント陣のテーブルに広がった。
ブラウン監督「グッドだ。初めてクジを当てて正直ホッとしている。篠田は一番将来性がある長身の左腕。長谷部は外したけど、今はとてもうれしい。組織として彼のような素質のある左腕を必要としている」。
高校生ドラフトで成田・唐川を２分の１の確率で外した。今回も長谷部を争った最初の抽選は５分の１。篠田も３分の１。「連敗」も十分考えられた。指揮官は「紙が真っ白なのはもうこりごり。文字が書いてあっただけでうれしかった」と興奮の様子だった。
篠田の評価は「１位級」に高かった。特に監督は将来性を買っていた。直前のスカウト会議でも競合を避けるため篠田の「単独指名」を検討していたほどだ。篠田は「信じられない。１巡目で指名をしていただき感謝しています。クジを引いてくれたところに縁があると思っていた。早く広島のユニホームを着たいです」と感激の様子。指名あいさつに駆けつけた苑田スカウト部長に入団へ前向きな意思を伝えた。
この秋の東都２部リーグで５勝。国学院大との入れ替え戦で１安打完封し、１部復帰に導いた。長身から繰り出す最速１４７キロの直球が最大の武器で変化球もカーブ、スライダー、チェンジアップと持ち合わせる。球団も先発として大きく育てる方針だ。
大場らビッグ３に対して「プロでは負けたくない」と対抗心を燃やし「ランディ・ジョンソンのように長く活躍したい。球速１５０キロを目指します。投げるからには勝ちたいし、ローテーションにも入りたい」と目標を語った。ビッグな左腕が広島に光をもたらす。
広島ドラフトで韓国の留学生・申を指名へ
入団テストで合格を告げられる申成鉉（シン・ソンヒョン＝２１番） 将来は赤ヘルか？ 広島は１５日、廿日市市の大野練習場で入団テストを実施した。プロ入りを目指す５３人が参加して実技試験に臨んだ。その中で、京都国際高・申成鉉（シン・ソンヒョン）内野手（１７）がスカウトらの高い評価を受けて“合格”。１０月のドラフト会議での指名を検討することになった。
韓国からの野球留学生の申が、広島入団への道を一歩進んだ。雨天のため、会場を広島市民球場から大野練習場に変更して行われた入団テスト。合格者ゼロの可能性もある厳しいテストだ。プロ選手への夢を胸に、投手２５人、捕手４人、内野手９人、外野手１５人の計５３人が参加した。カープの入団テスト合格は、０５年の飯田宏行以来３年ぶりになる。
１次審査は塁間走とキャッチボール。５０メートル走は６秒６という申は、塁間走で上位に名を連ね、２次審査へ。野手で残ったのは７人。そこから申はノックと打撃で、他の選手との違いを見せた。「守備では両手で取る姿勢が身に付いている。打撃は懐深く手首が柔らかい」と苑田スカウト部長も太鼓判を押した。近畿地区担当の宮本スカウトは以前から同選手のマークを続けていた。
合格の報を聞いた申は「うれしいです」と喜んだ。ソウル出身で、親元を離れ日本にやってきたが「寂しさは最初だけ。今は平気です」と笑う。取材陣の質問には日本語で対応。あこがれの選手は巨人李承��、そして広島前田智だという。
「シンはおもしろい」。入団テストの内容をビデオ確認した球団幹部も素材にホレ込んだ。ボールを恐れない根性、屈強な体、そして何より異国に単身乗り込む強心臓を高く評価。１０月３０日のドラフト会議で広島に指名される可能性が高くなった。
入団テストで合格を告げられる申成鉉（シン・ソンヒョン＝２１番） 将来は赤ヘルか？ 広島は１５日、廿日市市の大野練習場で入団テストを実施した。プロ入りを目指す５３人が参加して実技試験に臨んだ。その中で、京都国際高・申成鉉（シン・ソンヒョン）内野手（１７）がスカウトらの高い評価を受けて“合格”。１０月のドラフト会議での指名を検討することになった。
韓国からの野球留学生の申が、広島入団への道を一歩進んだ。雨天のため、会場を広島市民球場から大野練習場に変更して行われた入団テスト。合格者ゼロの可能性もある厳しいテストだ。プロ選手への夢を胸に、投手２５人、捕手４人、内野手９人、外野手１５人の計５３人が参加した。カープの入団テスト合格は、０５年の飯田宏行以来３年ぶりになる。
１次審査は塁間走とキャッチボール。５０メートル走は６秒６という申は、塁間走で上位に名を連ね、２次審査へ。野手で残ったのは７人。そこから申はノックと打撃で、他の選手との違いを見せた。「守備では両手で取る姿勢が身に付いている。打撃は懐深く手首が柔らかい」と苑田スカウト部長も太鼓判を押した。近畿地区担当の宮本スカウトは以前から同選手のマークを続けていた。
合格の報を聞いた申は「うれしいです」と喜んだ。ソウル出身で、親元を離れ日本にやってきたが「寂しさは最初だけ。今は平気です」と笑う。取材陣の質問には日本語で対応。あこがれの選手は巨人李承��、そして広島前田智だという。
「シンはおもしろい」。入団テストの内容をビデオ確認した球団幹部も素材にホレ込んだ。ボールを恐れない根性、屈強な体、そして何より異国に単身乗り込む強心臓を高く評価。１０月３０日のドラフト会議で広島に指名される可能性が高くなった。
広島 亜大・岩本１位指名は不動
東都大学リーグの東洋大戦で六回、二塁打で出塁し次打者のバントで三塁へ向かう亜大・岩本＝神宮球場
広島はドラフト会議を翌日に控えた２９日、東京都内でスカウト会議を行い、当初の予定通り亜細亜大・岩本貴裕外野手（２２）を１位指名する方針を確認した。松田元オーナー（５７）は、左の即戦力大砲として改めて高く評価した。３０日に行う直前のスカウト会議で最終決定する。
◇ ◇
満場一致だった。スカウト会議で、岩本を１位指名する方針が確認された。９月中旬には岩本を１位指名することを公言した広島だが、松田オーナーは改めて熱いラブコールを送った。
「１位は野手（岩本）で行く。予定通り」
会議は３時間に及んだ。２位指名の選手については大激論となったが、岩本の１位評価は不変だった。
広島市民球場が５１年の歴史に幕を閉じ、来季は左翼１０１メートル、右翼１００メートルと格段に広くなる。岩本は新球場元年の即戦力クリーンアップ候補だ。球団は高い期待を寄せる。東都リーグ通算１６本塁打（２９日現在）を放つ長距離砲。ノドから手が出るほど欲しい逸材だ。
苑田スカウト部長は「飛距離は今の段階で前田（智）以上。スケールの大きさは江藤、栗原クラス」と絶賛する。球場の広さも関係ない。大砲の岩本を、新球場の目玉ルーキーとして迎える準備は整っている。
地元広島出身の岩本に、亜大進学直後から熱視線を送ってきた。他球団をけん制する狙いもあり、９月上旬には１位指名する方針を公言。順調にいけば“一本釣り”となりそうだ。
不作と言われる今ドラフト。２位以下で指名する選手についての議論は白熱した。「２位は即戦力投手を獲るか、将来的な素材を獲るか、明日（３０日）まで、話して決めたい」（同オーナー）と流動的な部分はあるものの、即戦力右腕として評価が高い法大・小松を２位指名する考えで、他球団に小松を先に指名された場合は、将来性のある地元・広陵の中田廉を指名する予定だ。リストに入っていた早大・上本に関しては指名を見送る。
また左腕投手の獲得が急務なチーム事情から、日南学園の有馬翔投手（１８）を３位以降の指名候補にリストアップ。球団幹部は「指名予定は４人。幸運なら５人獲れるかも」と話した。
東都大学リーグの東洋大戦で六回、二塁打で出塁し次打者のバントで三塁へ向かう亜大・岩本＝神宮球場
広島はドラフト会議を翌日に控えた２９日、東京都内でスカウト会議を行い、当初の予定通り亜細亜大・岩本貴裕外野手（２２）を１位指名する方針を確認した。松田元オーナー（５７）は、左の即戦力大砲として改めて高く評価した。３０日に行う直前のスカウト会議で最終決定する。
◇ ◇
満場一致だった。スカウト会議で、岩本を１位指名する方針が確認された。９月中旬には岩本を１位指名することを公言した広島だが、松田オーナーは改めて熱いラブコールを送った。
「１位は野手（岩本）で行く。予定通り」
会議は３時間に及んだ。２位指名の選手については大激論となったが、岩本の１位評価は不変だった。
広島市民球場が５１年の歴史に幕を閉じ、来季は左翼１０１メートル、右翼１００メートルと格段に広くなる。岩本は新球場元年の即戦力クリーンアップ候補だ。球団は高い期待を寄せる。東都リーグ通算１６本塁打（２９日現在）を放つ長距離砲。ノドから手が出るほど欲しい逸材だ。
苑田スカウト部長は「飛距離は今の段階で前田（智）以上。スケールの大きさは江藤、栗原クラス」と絶賛する。球場の広さも関係ない。大砲の岩本を、新球場の目玉ルーキーとして迎える準備は整っている。
地元広島出身の岩本に、亜大進学直後から熱視線を送ってきた。他球団をけん制する狙いもあり、９月上旬には１位指名する方針を公言。順調にいけば“一本釣り”となりそうだ。
不作と言われる今ドラフト。２位以下で指名する選手についての議論は白熱した。「２位は即戦力投手を獲るか、将来的な素材を獲るか、明日（３０日）まで、話して決めたい」（同オーナー）と流動的な部分はあるものの、即戦力右腕として評価が高い法大・小松を２位指名する考えで、他球団に小松を先に指名された場合は、将来性のある地元・広陵の中田廉を指名する予定だ。リストに入っていた早大・上本に関しては指名を見送る。
また左腕投手の獲得が急務なチーム事情から、日南学園の有馬翔投手（１８）を３位以降の指名候補にリストアップ。球団幹部は「指名予定は４人。幸運なら５人獲れるかも」と話した。
広島、中京大中京エースで４番堂林獲り
広島のドラフト上位指名の有力候補に中京大中京高の堂林翔太投手（３年）がリストアップされていることが２６日、分かった。
今秋ドラフトでの広島の補強ポイントは、左腕投手と右の強打者。左腕投手としてはＭＡＸ１５２キロを誇る菊池雄星投手（花巻東３年）らがリストアップされているが、右打者の有力候補が堂林だ。
堂林は今春のセンバツに出場。エースとして活躍する一方、４番打者としても３試合で１２打数７安打４打点と、打撃センスの高さを示し、地元中日など他球団も注目する逸材だ。球団首脳は「ウチの将来の打線を想定しても、右でクリーンアップを打てる選手は必要になる。（堂林は）投手としてもいいが、むしろ打者としての評価が高い」と話した。
２７日にはスカウト会議が行われる予定で、堂林を含め、さらに候補者のリストアップが進められる見込み。
広島のドラフト上位指名の有力候補に中京大中京高の堂林翔太投手（３年）がリストアップされていることが２６日、分かった。
今秋ドラフトでの広島の補強ポイントは、左腕投手と右の強打者。左腕投手としてはＭＡＸ１５２キロを誇る菊池雄星投手（花巻東３年）らがリストアップされているが、右打者の有力候補が堂林だ。
堂林は今春のセンバツに出場。エースとして活躍する一方、４番打者としても３試合で１２打数７安打４打点と、打撃センスの高さを示し、地元中日など他球団も注目する逸材だ。球団首脳は「ウチの将来の打線を想定しても、右でクリーンアップを打てる選手は必要になる。（堂林は）投手としてもいいが、むしろ打者としての評価が高い」と話した。
２７日にはスカウト会議が行われる予定で、堂林を含め、さらに候補者のリストアップが進められる見込み。
永川弟・光浩を獲得へ！夢の兄弟リレー実現も…広島
広島が２９日のドラフト会議で、チームの守護神・永川勝浩投手（２８）の実弟、龍谷大の１４２キロ左腕・光浩投手（２１）の指名を検討していることが１２日、分かった。下位か育成での指名が濃厚だ。
巨人・木佐貫とともに亜大時代、全日本大学選手権、明治神宮大会を制し、ドラフトでも注目の存在だった兄とは対照的に、弟はリーグ戦での登板がここまで通算３試合。中央球界では無名だが、１８８センチの長身から速球だけでなく、スライダー、カーブ、フォークを操る。スカウト間では「身長もあって面白い存在」という評価を得ている。
広島は今季、４年目の斉藤が９勝（１１敗）を挙げたが、２年目・篠田が２勝１敗、３年目の青木高が２勝３敗に終わった。若手の左投手補強は大きなポイントだ。
兄弟が同じチームでプレーすれば、野村新監督を迎える広島にとって大きな話題。現役では中日の堂上剛裕、直倫が同チームでプレーしているが、投手同士はない。弟が先発して、兄が試合を締める―。夢の兄弟リレーが実現するかもしれない。
◆永川 光浩（ながかわ・みつひろ）１９８７年１１月２日、広島・三次市生まれ。２１歳。三次小３年の時に、軟式の「三次少年野球クラブ」で投手として始める。三次中では軟式野球部に所属。三次高では３年夏に広島県大会準優勝。龍谷大では２年秋からベンチ入り。家族は両親と兄２人。好きな球団は広島。１８８センチ、７５キロ。左投左打。
広島が２９日のドラフト会議で、チームの守護神・永川勝浩投手（２８）の実弟、龍谷大の１４２キロ左腕・光浩投手（２１）の指名を検討していることが１２日、分かった。下位か育成での指名が濃厚だ。
巨人・木佐貫とともに亜大時代、全日本大学選手権、明治神宮大会を制し、ドラフトでも注目の存在だった兄とは対照的に、弟はリーグ戦での登板がここまで通算３試合。中央球界では無名だが、１８８センチの長身から速球だけでなく、スライダー、カーブ、フォークを操る。スカウト間では「身長もあって面白い存在」という評価を得ている。
広島は今季、４年目の斉藤が９勝（１１敗）を挙げたが、２年目・篠田が２勝１敗、３年目の青木高が２勝３敗に終わった。若手の左投手補強は大きなポイントだ。
兄弟が同じチームでプレーすれば、野村新監督を迎える広島にとって大きな話題。現役では中日の堂上剛裕、直倫が同チームでプレーしているが、投手同士はない。弟が先発して、兄が試合を締める―。夢の兄弟リレーが実現するかもしれない。
◆永川 光浩（ながかわ・みつひろ）１９８７年１１月２日、広島・三次市生まれ。２１歳。三次小３年の時に、軟式の「三次少年野球クラブ」で投手として始める。三次中では軟式野球部に所属。三次高では３年夏に広島県大会準優勝。龍谷大では２年秋からベンチ入り。家族は両親と兄２人。好きな球団は広島。１８８センチ、７５キロ。左投左打。
広島ドラフト隠し球に福山大の右腕岸本 広島が、今ドラフトで中国６大学野球の右腕・岸本尚也投手（２１＝福山大４年）を指名候補としてリストアップしていることが１５日、分かった。
岸本は地元広島の如水館高出身の元捕手で、福山大２年に投手に転向した。未完成で粗削りだが、ＭＡＸ１５２キロの直球を誇る本格派だ。広島では「春のリーグ戦と比べると、秋のリーグ戦では腕が振れていない感じ」としながらも、力のある速球を高く評価している。
この日、広島はマツダスタジアム内でスカウト会議を行った。メジャーか国内かで進路が注目される菊池雄星投手（花巻東高）以外にも、今村猛投手（清峰高）、山田修義投手（敦賀気比高）、二神一人投手（法大）、土本恭平投手（ＪＲ東海）ら１巡目候補を８〜９人に絞り込んだ。
１７日に菊池と会い、本人の希望進路を確認する予定で、苑田スカウト部長は「（菊池のメジャー指向が明らかになれば）あきらめるしかないでしょう」と話し、場合によっては指名リストから除外する可能性も示唆した。
そんな中で、地元出身の剛球右腕にも注目。指名する場合は下位となりそうだが、岸本が新生野村カープの“隠し玉”となるかもしれない。
岸本は地元広島の如水館高出身の元捕手で、福山大２年に投手に転向した。未完成で粗削りだが、ＭＡＸ１５２キロの直球を誇る本格派だ。広島では「春のリーグ戦と比べると、秋のリーグ戦では腕が振れていない感じ」としながらも、力のある速球を高く評価している。
この日、広島はマツダスタジアム内でスカウト会議を行った。メジャーか国内かで進路が注目される菊池雄星投手（花巻東高）以外にも、今村猛投手（清峰高）、山田修義投手（敦賀気比高）、二神一人投手（法大）、土本恭平投手（ＪＲ東海）ら１巡目候補を８〜９人に絞り込んだ。
１７日に菊池と会い、本人の希望進路を確認する予定で、苑田スカウト部長は「（菊池のメジャー指向が明らかになれば）あきらめるしかないでしょう」と話し、場合によっては指名リストから除外する可能性も示唆した。
そんな中で、地元出身の剛球右腕にも注目。指名する場合は下位となりそうだが、岸本が新生野村カープの“隠し玉”となるかもしれない。
今村をドラフト１位指名へ
菊池は指名せず
広島は１７日、今春の選抜高校野球大会で優勝した長崎・清峰高の右腕、今村猛（たける）投手を、２９日のドラフト会議で１位指名する方針を決めた。
▽選抜Ｖ １５０キロ右腕
今村は１８４センチ、８４キロ。１５０キロを超える速球と鋭いスライダーが武器の本格派。高校１年の夏からベンチ入りし、２年の夏にエースとして甲子園に出場した。今春の選抜では全５試合に先発し、４４回で１失点と抜群の安定感で優勝の立役者となった。
広島は高校ナンバーワン左腕の菊池雄星投手（岩手・花巻東高）とともに今村をマーク。投手としてのセンスと将来性、他球団の動向などを考慮して１位指名を確定。１７日に同校であった菊池との面談では、近藤芳久スカウトが指名しないと伝えた。
地元九州のソフトバンクなども今村を１位候補に挙げているが、球団は「競合してでも取りにいく価値がある」としている。甲子園優勝経験のある高校生投手の交渉権を獲得すれば、球団史上初となる。
菊池は指名せず
広島は１７日、今春の選抜高校野球大会で優勝した長崎・清峰高の右腕、今村猛（たける）投手を、２９日のドラフト会議で１位指名する方針を決めた。
▽選抜Ｖ １５０キロ右腕
今村は１８４センチ、８４キロ。１５０キロを超える速球と鋭いスライダーが武器の本格派。高校１年の夏からベンチ入りし、２年の夏にエースとして甲子園に出場した。今春の選抜では全５試合に先発し、４４回で１失点と抜群の安定感で優勝の立役者となった。
広島は高校ナンバーワン左腕の菊池雄星投手（岩手・花巻東高）とともに今村をマーク。投手としてのセンスと将来性、他球団の動向などを考慮して１位指名を確定。１７日に同校であった菊池との面談では、近藤芳久スカウトが指名しないと伝えた。
地元九州のソフトバンクなども今村を１位候補に挙げているが、球団は「競合してでも取りにいく価値がある」としている。甲子園優勝経験のある高校生投手の交渉権を獲得すれば、球団史上初となる。
中京大中京・堂林、広島の内野手で活躍期す
2009.10.29 19:03
広島に２位指名され、笑顔で記者会見する中京大中京高の堂林翔太内野手＝２９日午後、名古屋市昭和区【フォト】 今夏の甲子園優勝投手の堂林（愛知・中京大中京高）は、名古屋市内の校舎で広島の２位指名を見届けると、笑顔で記者会見場に現れた。
プロでは「中学３年生以来だが、どこでも大丈夫」という内野手での活躍を目指す。「シーズン２００安打とＷＢＣの日本代表。しっかり練習し、１年目から開幕１軍に入りたい」と目標を掲げ、目を輝かせた。
大藤監督は「入学時から遊撃手で使いたかったが、チーム事情で投手だった。まずはプロで長くやれる体をつくってほしい」と期待を寄せた。
2009.10.29 19:03
広島に２位指名され、笑顔で記者会見する中京大中京高の堂林翔太内野手＝２９日午後、名古屋市昭和区【フォト】 今夏の甲子園優勝投手の堂林（愛知・中京大中京高）は、名古屋市内の校舎で広島の２位指名を見届けると、笑顔で記者会見場に現れた。
プロでは「中学３年生以来だが、どこでも大丈夫」という内野手での活躍を目指す。「シーズン２００安打とＷＢＣの日本代表。しっかり練習し、１年目から開幕１軍に入りたい」と目標を掲げ、目を輝かせた。
大藤監督は「入学時から遊撃手で使いたかったが、チーム事情で投手だった。まずはプロで長くやれる体をつくってほしい」と期待を寄せた。
センバツＶ投手・今村「菊池に勝ちたい」
2009.10.29 20:30
広島から１位指名され、タイを持ち上げ笑顔を見せる清峰高の今村猛投手＝２９日午後、長崎県佐々町【フォト】 今春の選抜大会優勝投手の今村（長崎・清峰高）は指名が競合することなく広島に決まった。１５０キロを超える速球が魅力の右腕は「まだ実感がわいていない」と緊張した表情で話した。
選抜大会決勝では菊池を擁する岩手・花巻東高に１−０で競り勝った。「個人として勝ったとは思っていない。もし（プロで）対戦することがあったら勝ちたい」と意気込みを口にした。
中学時代には、阪神入りを決めた城島（佐世保市出身）の野球教室に参加したことがあるという。今村は「対戦してボールを当ててしまった。できるならこの続きをしたい。そのときは抑えにいく」と表情を引き締めた。
2009.10.29 20:30
広島から１位指名され、タイを持ち上げ笑顔を見せる清峰高の今村猛投手＝２９日午後、長崎県佐々町【フォト】 今春の選抜大会優勝投手の今村（長崎・清峰高）は指名が競合することなく広島に決まった。１５０キロを超える速球が魅力の右腕は「まだ実感がわいていない」と緊張した表情で話した。
選抜大会決勝では菊池を擁する岩手・花巻東高に１−０で競り勝った。「個人として勝ったとは思っていない。もし（プロで）対戦することがあったら勝ちたい」と意気込みを口にした。
中学時代には、阪神入りを決めた城島（佐世保市出身）の野球教室に参加したことがあるという。今村は「対戦してボールを当ててしまった。できるならこの続きをしたい。そのときは抑えにいく」と表情を引き締めた。
ドラフトは「第２の黒田探せ！」
今秋ドラフトは「第２の黒田」狙いだ。広島は１３日、マツダスタジアム内でスカウト会議を行い、２５８人をリストアップ。映像で２５人のプレーも確認した。今秋のドラフトは大学生が豊作といわれるが、松田元オーナー（５８）は中でも「（現ドジャースの）黒田博樹投手（３４）のようなスケール感のある選手」に注目する意向を示した。大石達也投手（早大３年）ら大学即戦力投手を中心に、今後もチェックしていく。
豊作の年だからこそ、スケールの大きな素材を獲得したい。松田オーナーは「もちろん即戦力の選手だが、プロで鍛えたらどーんと伸びそうな選手に注目したい」と話した。
この日リストアップされた２５８選手の中から、昨秋の神宮大会に出場した選手を中心に、２５人は映像でもプレーぶりをチェックした。斎藤佑樹投手（早大３年）に代表される“ハンカチ世代”として、大学生が豊作といわれる今秋のドラフト候補。広島でも即戦力投手の補強を中心にスカウティングを行っているが、そこで求めるのがプロでの「伸びしろ」だ。
絶好の見本がある。９６年ドラフト２位で入団し、広島のエースとなって米大リーグ・ドジャースに移籍した黒田だ。同オーナーは「（ドラフト当時）黒田の評価はそれほど高くはなかったが、抜群のスケール感があった。球威もあった」と振り返る。たとえ１年目は即戦力となれなくても、数年後に主力選手に成長してくれればいい、との期待だ。
この日チェックした選手の中にも、スケールの大きさを感じさせる選手がいた。昨年１１月の対プロ選抜戦で活躍した早大の守護神大石のほか、ＭＡＸ１５６キロの速球を誇る中大の沢村拓一投手（３年）、佛教大の１５０キロ左腕大野雄大投手（３年）らだ。苑田スカウト部長も「大野は（独特な投球フォームだが）３年間故障したことがないというし、大石もいいものを持っていると思う」と高く評価している。
特に関東の大学に好選手が多く在籍するため、スカウト陣の担当地区も含めて柔軟に対応する。苑田スカウト部長は「（今オフからスカウトになった）尾形には、関東に来たら１週間くらいはいてもらって各大学リーグを見てもらうこともある」と、きめ細やかなフォローで逸材を追跡するつもりだ。
昨秋ドラフトで今村や堂林ら高校生の好素材を獲得できたことで、今年は思い切ったドラフト戦略を展開できる余裕もある。人材豊富な大学生を中心に、黒田のような未来のカープを担う逸材を発掘する。
［2010年1月14日10時42分 日刊紙面から］
今秋ドラフトは「第２の黒田」狙いだ。広島は１３日、マツダスタジアム内でスカウト会議を行い、２５８人をリストアップ。映像で２５人のプレーも確認した。今秋のドラフトは大学生が豊作といわれるが、松田元オーナー（５８）は中でも「（現ドジャースの）黒田博樹投手（３４）のようなスケール感のある選手」に注目する意向を示した。大石達也投手（早大３年）ら大学即戦力投手を中心に、今後もチェックしていく。
豊作の年だからこそ、スケールの大きな素材を獲得したい。松田オーナーは「もちろん即戦力の選手だが、プロで鍛えたらどーんと伸びそうな選手に注目したい」と話した。
この日リストアップされた２５８選手の中から、昨秋の神宮大会に出場した選手を中心に、２５人は映像でもプレーぶりをチェックした。斎藤佑樹投手（早大３年）に代表される“ハンカチ世代”として、大学生が豊作といわれる今秋のドラフト候補。広島でも即戦力投手の補強を中心にスカウティングを行っているが、そこで求めるのがプロでの「伸びしろ」だ。
絶好の見本がある。９６年ドラフト２位で入団し、広島のエースとなって米大リーグ・ドジャースに移籍した黒田だ。同オーナーは「（ドラフト当時）黒田の評価はそれほど高くはなかったが、抜群のスケール感があった。球威もあった」と振り返る。たとえ１年目は即戦力となれなくても、数年後に主力選手に成長してくれればいい、との期待だ。
この日チェックした選手の中にも、スケールの大きさを感じさせる選手がいた。昨年１１月の対プロ選抜戦で活躍した早大の守護神大石のほか、ＭＡＸ１５６キロの速球を誇る中大の沢村拓一投手（３年）、佛教大の１５０キロ左腕大野雄大投手（３年）らだ。苑田スカウト部長も「大野は（独特な投球フォームだが）３年間故障したことがないというし、大石もいいものを持っていると思う」と高く評価している。
特に関東の大学に好選手が多く在籍するため、スカウト陣の担当地区も含めて柔軟に対応する。苑田スカウト部長は「（今オフからスカウトになった）尾形には、関東に来たら１週間くらいはいてもらって各大学リーグを見てもらうこともある」と、きめ細やかなフォローで逸材を追跡するつもりだ。
昨秋ドラフトで今村や堂林ら高校生の好素材を獲得できたことで、今年は思い切ったドラフト戦略を展開できる余裕もある。人材豊富な大学生を中心に、黒田のような未来のカープを担う逸材を発掘する。
［2010年1月14日10時42分 日刊紙面から］
野村鯉、外れ１位は“館山二世”十亀
広島の外れ１位候補に浮上したＪＲ東日本の十亀剣 広島は２６日、マツダスタジアム内の球団事務所で１０月２７日のドラフト会議に向けたスカウト会議を行い、明大・野村祐輔投手（２２）の１位指名を確認。競合した際の外れ１位としてＪＲ東日本の十亀（とがめ）剣投手（２３）をリストアップした。ヤクルト・館山をほうふつとさせる右横手から繰り出されるＭＡＸ１４８キロの速球が魅力。野村をクジで外した場合は十亀にシフトすることになる。
地元広陵高出身で“大学ビッグ３”の一角、野村（明大）の１位指名は全スカウトが一致し、球団方針として動かない。今会議のテーマは“野村以外”の即戦力の大学・社会人選手。その上位候補が話し合われ、計２５人にまで絞り込まれた。
万が一、野村を逃した場合、外れ１位の筆頭候補として挙がったのが、ＪＲ東日本の十亀だ。愛工大名電時代は控え投手で、日大に進学後も２部リーグ暮らしが長く、１部リーグでは未勝利と、ほぼ無名の存在だった。だがＪＲ東日本に入って頭角を現す。
今夏の都市対抗予選では６月２７日、東京二次予選決勝（神宮）で１失点完投。一躍、プロの注目の存在となった。
苑田スカウト部長は「サイドから投げ、館山（ヤクルト）や建山（レンジャーズ）に似ている。ＪＲ東日本に入り制球が良くなった」と話す。球団首脳は「館山より、球離れが遅く、館山よりえぐい球を投げる」と、館山をしのぐ評価を与える。
躍動感あふれる投球フォームから最速１４８キロを記録する力強い球が武器。スライダー、シンカー、チェンジアップと変化球も多彩と、１年目から先発ローテ入りが期待できる即戦力だ。外れ１位、２位までには間違いなく指名を受ける“館山二世”だけに、球団は今後も十亀を要チェックしていく。
「いずれにせよ１位は投手の確率が高い」と球団首脳が言うように、外れ１位には近大の左腕・中後悠平も上位にリストアップされる。「高い素材が多い」（球団首脳）高校生投手も十分、視野に入れている。候補は宮崎日大・武田翔太、足立学園・吉本祥二、唐津商・北方悠誠、英明・松本竜也らだ。
１０月半ばに行う次回スカウト会議で大学・社会人、高校生を含め、他球団の動向を見ながら指名の綿密なシミュレーションを行う。０９年の今村、昨年の福井とドラフト１位投手が期待通りの活躍を見せる。球団としては野村の一本釣りが最善ながら、備えも万全に３年連続のドラフト成功を狙う。
(２０１１年９月２６日)
広島の外れ１位候補に浮上したＪＲ東日本の十亀剣 広島は２６日、マツダスタジアム内の球団事務所で１０月２７日のドラフト会議に向けたスカウト会議を行い、明大・野村祐輔投手（２２）の１位指名を確認。競合した際の外れ１位としてＪＲ東日本の十亀（とがめ）剣投手（２３）をリストアップした。ヤクルト・館山をほうふつとさせる右横手から繰り出されるＭＡＸ１４８キロの速球が魅力。野村をクジで外した場合は十亀にシフトすることになる。
地元広陵高出身で“大学ビッグ３”の一角、野村（明大）の１位指名は全スカウトが一致し、球団方針として動かない。今会議のテーマは“野村以外”の即戦力の大学・社会人選手。その上位候補が話し合われ、計２５人にまで絞り込まれた。
万が一、野村を逃した場合、外れ１位の筆頭候補として挙がったのが、ＪＲ東日本の十亀だ。愛工大名電時代は控え投手で、日大に進学後も２部リーグ暮らしが長く、１部リーグでは未勝利と、ほぼ無名の存在だった。だがＪＲ東日本に入って頭角を現す。
今夏の都市対抗予選では６月２７日、東京二次予選決勝（神宮）で１失点完投。一躍、プロの注目の存在となった。
苑田スカウト部長は「サイドから投げ、館山（ヤクルト）や建山（レンジャーズ）に似ている。ＪＲ東日本に入り制球が良くなった」と話す。球団首脳は「館山より、球離れが遅く、館山よりえぐい球を投げる」と、館山をしのぐ評価を与える。
躍動感あふれる投球フォームから最速１４８キロを記録する力強い球が武器。スライダー、シンカー、チェンジアップと変化球も多彩と、１年目から先発ローテ入りが期待できる即戦力だ。外れ１位、２位までには間違いなく指名を受ける“館山二世”だけに、球団は今後も十亀を要チェックしていく。
「いずれにせよ１位は投手の確率が高い」と球団首脳が言うように、外れ１位には近大の左腕・中後悠平も上位にリストアップされる。「高い素材が多い」（球団首脳）高校生投手も十分、視野に入れている。候補は宮崎日大・武田翔太、足立学園・吉本祥二、唐津商・北方悠誠、英明・松本竜也らだ。
１０月半ばに行う次回スカウト会議で大学・社会人、高校生を含め、他球団の動向を見ながら指名の綿密なシミュレーションを行う。０９年の今村、昨年の福井とドラフト１位投手が期待通りの活躍を見せる。球団としては野村の一本釣りが最善ながら、備えも万全に３年連続のドラフト成功を狙う。
(２０１１年９月２６日)
広島、今秋ドラフト上位候補に明大・上本 広島が今秋ドラフトに向けて明大上本崇司内野手（３年＝広陵）を上位候補としてリストアップする。上本は明大で１年からレギュラーをつかみ、二塁手として主に１、２番を打って昨秋の明治神宮大会での大学日本一獲得に貢献。５０メートル５秒９の快足で、高い守備力を誇る。兄博紀が阪神に在籍しており、走攻守そろった選手として注目されている。苑田スカウト部長は「肩と足が素晴らしい。スローイングも、逆シングルで捕ってから投げる力はすごい。打撃はまだ線が細いが、力がつけば楽しみ」と評価。地元広陵出身で、ドラフト１位野村の後輩。右打者が少ない広島としてはぜひ獲得したい選手の１人だ。
［2012年1月3日10時21分 日刊紙面から］
［2012年1月3日10時21分 日刊紙面から］
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