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R博士の格闘技研究室コミュの元大関貴ノ花について

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二子山親方(元大関貴ノ花)が亡くなられた。
この力士程、物語性がある力士も少ないだろう。

15歳、名横綱若乃花の弟として初土俵。
21歳、大横綱大鵬から大殊勲(この取り組みで大鵬は引退)。
22歳、同門のライバル輪島(後の横綱)と同時大関昇進。
25歳、大横綱北の湖を決定戦で破り初優勝。
30歳、その場所初優勝する関脇千代の富士に敗れ引退。
その後、親方として2人の息子を横綱に育てる。

柏鵬(大鵬&柏戸)時代に終止符を打ち、輪湖(北の湖&輪島)時代を戦い抜き、千代の富士時代の幕開きを演出した。そして、息子であり弟子の貴乃花は、千代の富士時代を終わらせ、兄若乃花とともに若貴(曙)時代を担った。

初代若乃花、大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花といった、戦後の5大横綱、5つの時代と全て深い因縁がある力士なのだ。

残した記録は

通算成績:726勝490敗58休
幕内成績:578勝406敗58休
優勝回数:2回
幕内在位:70場所
大関在位:50場所(史上1位)
三賞:殊勲賞3回、敢闘賞2回、技能賞4回
金星:1個

記録より記憶に残る力士であることは言うまでもない。

ご冥福をお祈りします。

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