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ダ・ヴィンチ・コード、ほんと?コミュの1.「綿密なリサーチを重ねた事実に基づく」---ほんと?

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まず、著者のダン・ブラウンは読み手の心理を掴む方法をたくみに 使ってるなと感心します。

出だしが上手い!
冒頭に「全て事実に基づいている。」というような一文があります。 このように厳かに宣言されると、「おぉ、そうなんだ!ワクワク!」と思わせられますよね・・・

が!

面白いことに、「事実」を裏付ける内容や資料が文中、巻末 どこにも記載されていません。読者に示されている内容 が「事実」なのかどうか判断できる情報が何も提供されてないんですね。

巻末に、取材協力などの感謝ということで、多くの名前が上がってるんで、「ほー、こりゃすごい」と思うかもしれませんが、ちょっと立ち話しただけでも「協力者」というくくりにははいってしまいますから、情報としての信憑性はあまりありません。 履歴書の資格欄に車の免許まで取り合えず列記しておくようなものですから。

また、「綿密なリサーチを重ねた」というのが本作のうたい文句の一つです。しかし、ブラウン氏自身がボロを出しちゃったようです。

アメリカのNBCテレビでのインタビューの中での話です。(NBC はアメリカの巨大TVネットワークの一つです。)司会のラウアー氏とゲストのブラウン氏の間のやりとりです。


Lauer: How much of this is based on reality in terms of things that actually occurred? I know you did a lot of research for the book.
(ラウアー: 実際に起こった出来事という観点からいうと、この著書はどのくらい事実に基づいているのでしょうか? この本を書くために多くのリサーチをされたと思いますが。)

Brown: Absolutelly all of it. Obviously, there are---Robert Langdon is fictional, but all of the art, architecture, secret rituals, secret societies, all of that is histrorical fact.
( ブラウン; もちろん全部ですよ。もっとも、ロバート・ラングド ンは架空の人物ですが、芸術、建築、秘儀、秘密結社などはすべて歴史的事実です。)

Lauer: So what'd you do? You traveled the world, you know, running into museum and --- and ...
(ラウアー: で、なにをされたんですか?世界中を旅されて美術館に駆け込んだり・・・)

Brown: Essentially, yeah.
(ブラウン: 基本的にそうですね。)

Lauer: ...interviewing a lot of histroians.
(ラウアー: いろんな歴史研究家の方々にインタビューされたり。 )

Brown: My--- well, I'm very fortunate. I married an art historian who, you know, with whom I travel, and we have a great time.
(ブラウン: えーっと、実は僕はとてもラッキーなんですよ。 芸術史の専門家と結婚しておりまして、彼女と一緒に 旅したり、僕たちはとても充実した時間を過してますよ。)

《 NBC's The Today Show 2003年6月9日放送 》


だんだんと自信のトーンが下がっていって、「いろんな歴史家に インタビューしたか?」という問いには、とうとう曖昧な答えでお茶を濁しちゃいました。

別の機会には、「This may be the first time the secret has been unveiled within the format of a popular thriller.(大衆向け推理小説という形の中で「秘密」が明かされるのはこれが 始めてでしょう。)」と話しているのですが、すでにこれ以前に似た内容の小説(「The Da Vinci Legacy」 や「Daughter of God」等)が出版されています。オカルト本の中では特に新しい話題ではありません。

これだけ売れたというのは、ある意味ダン・ブラウンの文筆家としての才能 &マーケティング戦略の上手さだと思いますんで、そこは素直にすごいなと感心します。一方で、情報の操作の仕方ででお金って稼げるもんなんだなと痛感させられたり(買っている僕も印税で貢献しちゃってるんですが・・・) ま、それが「商売」というものだと思います。ビジネス的に見ればマーケティング的に大成功の例です。内容的にはまさにハリウッドの娯楽大作向き。その版権なんかも考えるとすごい儲け話。

近年まれに見るドル箱小説です。 

コメント(10)

はじめまして。
事実を元にロマンを書き上げたと考えたらいかがでしょうか。この本けっこう気に入ってます。かれの本のエンディングはいつもあらあら・・、とがっくりさせられちゃいますが、うれるだけのことはあると思います。ここドイツでもすごい評判(賛否両論)です。番組までできちゃうんですから。それで旅行者も増えるし。ほんとおっしゃるとおりドル箱小説ですね。でもドイツは宗教的な考えからテレビでは批判系です。
生意気Sさんこんにちわ。

どうもコメントありがとうございます。
生意気Sさんのおっしゃることもよく分かります。
エンディングはいつもあらあら・・・という点も分かりますね(^_^)

でも、「事実を元に」という部分になるとやはりちょっと違いますねー。足りない部分も多々あると思いますが、いくつか個人的な知識や個人的に調べたものもここで情報シェアしたいなと思ってます。
初めまして、
 そういえば参考文献載ってなかったですね。でも冒頭の「全て事実に基づいている」みたいな文章で結構ダマされてました自分。
 でも、小説としては凄い面白いですよね、読みやすいしダン・ブラウンの他の小説も読んでみたいと素直に思いました
>> 玲香さん

こんにちわ。コメントありがとうございます。
そうなんです。何を元にこの小説に書かれていることが事実と分かるのかという参考文献の紹介が無いんですよね。「事実」と主張する場合、やはり通常は参考文献リストをつけるのが書物の慣例ですよね。

>> リポZさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
ですよねー。冒頭に「すべて事実に基づいている」という厳かな宣言文があると、心理的に「ほー、そうなんだ!」と刷り込まれてしまいますよね。

「フィクション小説」としてはリポZさんのおっしゃるようにとても面白いと思います。ボクも一気に読んじゃいましたから。
そもそもシオン修道会が現在もあってキリストの血脈を伝えてるってことも本当なんですかね?
何も調べてない無責任発言ですけどかなり胡散臭かも 笑
「シオン修道会」というもの自体は実際に存在しましたが、ダビンチコードの中に出てくる「シオン修道会」とは別物です。

1099年に十字軍がビザンツ時代にHagia Sion(聖シオン)と呼ばれていた教会廃墟の上に聖マリア教会を建て、そこを管理していたのが正式には「シオンの聖母の修道会」という名前の修道会です。しかし、1219年にシリアのスルタンに聖地が征服せれた際、この修道会はシチリア島に拠点を移し、17世紀にイエズス会に合流します。ただそれだけなのですが、陰謀論者はそこに何か裏に何かがあるとオカルトめいた情報を付加しようとします。しかし、それを裏付ける証拠が何もありません。

一方、ダヴィンチコードの中に出てくる「シオン修道会」は、ピエール・プランタールというフランス人が1956年に作ったもので、そもそもは彼の地元にある「シオン」という名前の丘で結成したことが名前の由来です。また、「修道会」と訳されていますが、彼らは修道士ではないので「修道会」という語は誤解を招きますね。

ピエール・プランタールは元々国粋主義者であったようで、1938年に反フリーメーソン主義、反ユダヤ主義を掲げて「フランス連合」というグループを作ることを試みます。その後、第二次世界大戦でナチスドイツがフランスを占領するにあたり、「French National Renewal(フランス国家再生とでも訳せばよいでしょうか)」というグループを作ろうとしますが、ナチスに禁止されます。1942年にはユダヤ人やフリーメーソン員は入会できない「Alpha Galates(最初のゴール人)」という名前の秘密組織を作りますが、このことがばれて4ヶ月投獄されます。また、1953年には詐欺及び着服の罪で6ヶ月投獄されます。

そして、1956年に「シオン修道会」を同志と結成しますが、このグループは一年もしないうちに解散します。しかし、その後もプランタールは自らを「秘儀」の専門家として活動続け、「シオン修道会」の名称が一人歩きしはじめます。そして、自分がフランス最初の王朝であるメロヴィング家の末裔であると称し、フランス王家再興を目標に掲げます。

また、「レンヌ・ル・シャトーの秘密」と呼ばれるものがあります。これはソリエール神父という人物がレンヌ・ル・シャトーの教会を工事中に古文書を「発見」し、その古文書には、キリストやマグダラのマリアの墓とおぼしきものが残されていること、また、メロヴィング朝の末裔が密かに行き続けていることがつづられているとしました。しかし、この古文書は偽造されたものであることが後に分かっています。また、ソリエール神父という人物は実際にいましたが、聖職売買を行っていたため、1911年に現地の司教から聖職停止を命じられています。ちなみに、ダヴィンチコードのヒロインの父、ジャック・ソリエールはこのソリエール神父の名前から来ています。

1960年代に、プランタールは執筆家であるジェラール・ド・セドという人物と出会います。彼らは意気投合し、11世紀の「シオン修道会」とプランタールが作った「シオン修道会」を結びつけ、それに関する書物を書き記しています。また、どのようにもっともらしく見せることができるかという手紙のやりとりを残しており、元仲間であった人物からその手紙を暴露されています。そして、彼らの主張の「証拠」として文書を偽造し、それをフランス国立図書館に寄贈しています。それが「Dossiers Secret」と呼ばれているもので、「シオン修道会」の「グランドマスター」の名前のリスト等を載せているものです。この文書がいろいろなオカルト本のネタになっています。

しかし関係者とされる人物が自殺したことで警察の手が及ぶところとなり、プランタールは家宅捜索を受けます。その中でフランス王家の血筋ではないということや文書偽造の経緯が明るみに出されてしまいます。そして法廷において彼はこれまでのことは全て作り話であり偽造だったと証言せざるをえませんでした。プランタールは2000年に亡くなっています。

ダン・ブラウンはこの経緯を全て無視していて、オカルト的な側面だけを小説の内容に利用しています。
なので、血筋が残っていること自体が偽造ですし、また、マグダラのマリアについて書かせてもらったように、キリストと彼女が結婚していたとする資料も何もなく、面白い部分だけをあちこちからつぎはぎしているのが現状だと思います。
>taddyさん

すみませんm(_ _)m、質問したつもりじゃなかったんですがこんなに丁寧に答えて頂き有り難うございます とても興味深く読ませていただきました(^-^)

なるほど、オカルト面だけをとってつなぎ合わせていたんですね〜 これじゃキリスト教会がダヴィンチ・コードに対して抗議するのも頷けます。
映画の公開も終わってブームが過ぎたらフィクションだということを公表しないとマズそうな気がしてきましたよ (汗)

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