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名探偵ポワロコミュの三谷幸喜版『オリエント急行殺人事件』

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フジテレビの開局55周年特別企画として、三谷幸喜版『オリエント急行殺人事件』が
本日11日と明日12日の二夜連続で21:04〜放送されます。
http://www.fujitv.co.jp/orientexpress/index.html

三谷サン、またパクリですかー^^;と思いつつ、豪華キャストには興味津々です。
アルバート・フィーニー映画版やデビッド・スーシェのドラマ版と比較しながら観て見ようと思います!

ハバード夫人が羽鳥夫人、、等々、日本名化はなかなか面白いです。

<<キャスト>>
勝呂 武尊(すぐろ たける)- 野村萬斎 名探偵。<エルキュール・ポワロ>
馬場 舞子(ばば まいこ)- 松嶋菜々子 家庭教師。<メアリー・デべナム>
幕内 平太(まくうち へいた) - 二宮和也 事件被害者の秘書。<ヘクター・マックイーン>
安藤伯爵夫人演 - 杏 安藤伯爵の妻。<アンドレニ伯爵夫人>
安藤伯爵演 - 玉木宏 外交官。<アンドレニ伯爵>
能登 巌(のと いわお) - 沢村一樹 陸軍大佐。<アーバスノット大佐>
剛力 曽根子(ごうりき そねこ) - 吉瀬美智子 剛力大佐夫人<アームストロング夫人>
剛力大佐(ごうりき たいさ) - 石丸幹二 陸軍大佐。<アームストロング大佐>
羽佐間 才助(はざま さいすけ) - 池松壮亮 万年筆の販売員<サイラス・ハードマン>
三木 小百合(みき さゆり) - 黒木華 剛力家のメイド<メイドのソフィー>
呉田 その子(くれた そのこ)- 八木亜希子 教会に勤務する女性。<グレタ・オルソン>
昼出川 澄子(ひるでがわ すみこ)- 青木さやか 轟侯爵夫人のメイド。<ヒルデガルド・シュミット
保土田 民雄(ほとだ たみお)- 藤本隆宏 輸入車セールスマン。<アントニオ・フォスカレリ>
羽鳥夫人- 富司純子 おしゃべりなマダム。<ハバード夫人>
莫(ばく) - 高橋克実 鉄道省の重役で車掌の上司。<ブーク>
須田 - 笹野高史 外科医。<コンスタンチン博士>
益田 悦夫(ますだ えつお) - 小林隆 事件被害者の執事。<マスターマン>
轟侯爵夫人 - 草笛光子 <ドラゴミロフ公爵夫人>
三木 武一(みき ぶいち) - 西田敏行「特急東洋」の車掌。<ピエール・ミシェル>
藤堂 修(とうどう おさむ)- 佐藤浩市 実業家。殺人事件の被害者。<ラチェット>

コメント(37)

見てました〜。
第二夜から三谷節が炸裂するのかなあという感じの予告でした(^∀^)
もと話とスーシェポアロを知っている自分にとっては、萬斎の変なしゃべり方ばかりが気になっていまいちでしたが、2夜は三谷さんの独特のおもしろさがちゃんと出るのかが期待ですね。
個人的には草笛光子さんのドラゴミロフ公爵夫人=轟侯爵夫人はいい出来だと思いましたがどうでしょうか?
>>[1]
コメントありがとうございます(*^ω^*)
ですね〜。
第一夜は意外なほど原作、というよりは映画版かな?に忠実な作りでしたが、予告編では台詞回しがずいぶんくだけてましたしね。
第一夜は全員が表の顔だったのが、第二夜では裏の顔になるわけなので当然と言えば当然なんですが、馬場舞子が、「なんで燃やしちゃうかなー」とか言ってて、現代風に揉めてそうな雰囲気(笑)
>>[2]
萬斎さん、ヘンでしたね(苦笑)
わざとでしょうけど、第一夜では1人だけ浮きまくってましたね。
でも、だからこそ他の登場人物の落ち着きすぎてる芝居(の芝居)が映えるという効果はあったかもですが。
第二夜でなじんでくるのかな〜。
>>[3]
草笛光子さん、よかったですね!
キャスティングが発表されたときから、一番楽しみでした。
威厳といい、内面の奥深さといい、まさにイメージどおり✨もちろん原作よりお綺麗ですが(笑)

青木さやかと八木亜希子は、このひとたち出しちゃって大丈夫??と思ってましたが、ビジュアル的には映画版をそのまま再現していて驚きました。
しかしながら、実用的なドイツ人と敬虔なスウェーデン人という設定が外してしまうと、ただの短髪の不美人と気弱な女性になってしまった印象です。
第2夜の方が面白かったです\(^o^)/
三谷さんのオリジナルシナリオ、犯人達目線で楽しめました。4月にブルーレイとDVDで発売しますね〜(*^^*)特典映像が次第で買うかも?てす。気になります。
第二夜、観ました。
犯人側からのアプローチと云うのは、斬新で非常に興味深かったです。無駄なお笑い要素も無かったし。

ただ…佐藤浩市さんのソフトハットにチェスターコートの姿を見ると、デラ富樫を思い出すのは気のせいでしょうか?w
一部のみですが、観ました♪
最後がどう来るのか気になりましたが、原作通りの対応にとても安心しましたね;
正直、スーシェ版ではそこがかなり不満です;

この作品の犯人は、買収され腐りきった法廷が果たせなかった正義をしっかり果たした英雄としか言いようがない私ですが、クリスティはそれを理解しており、今回の三谷さんや制作スタッフにも解っていたようで満足した終わり方でしたが、スーシェ版で、その真の正義を果たした犯人をあんな風に批判するポワロには殺意すら芽生えますね;

数年前スーシェ版が日本放送された際、あのポワロに共感してしまうコメントを複数見かけて非常に残念でしたが;(今回もツイッターで、犯人は裁かれるるべき、なんて唱えている者も結構いるみたいで^^;)、そういう人ってつまり、「法廷がラチェットを相応に裁けなかったという重罪を犯しているのに、あっちには法廷という肩書きがあるから良くて、本作の犯人はその極悪人に相応の罰を与えたのに、肩書きがないから許せない」と言いたいのでしょうか?それって、かなり融通の効かない低レベルな、人間ならぬロボットと呼ぶべき発想ではないかと思いますが。。。

犯人に対して「いったい何さま?!」なんてマジギレしたスーシェのポワロを見て、「お前こそ何さま?!」とこちらも激怒しました;
「良きカトリック」だから殺人はどんな理由でも許せないなんて唱えているポワロですが、「チョコレートの箱」では”カトリック教の敵”の殺害を見逃しましたよね^^;「あの頃のポワロは若かった」等と片付けるのは簡単ですが、本物の信念なら、年齢によって変わるレベルではないでしょう。。。

私としては、「オリエント急行〜」の犯人のやったことは「偉業」であり、それを否定するような発想は、物事を中身ではなく形式で見てしまう、自ら善悪の判断ができず命令されたらどんな内容のものでも従ってしまう愚かな考え方、という風にしか言えませんが、その発想を撒き散らそうとしたせいで台無しになってしまったスーシェ版をよく覆してくれた点を先ず評価したいですね;

コメディタッチに感じられてしまう部分はありますが、日本に舞台を置き変えて全員の名前を日本風に変更する地点で少々コメディっぽく見えてしまうので、そこは良いとしてw日本名の付け方がすごく拘っていて良かったですねw
エルキュール=ヘラクレスとヤマトタケルを掛けている辺りとか流石だな、と(笑)


第二夜、途中からでしたが見ました。忠臣蔵を思い出しました。
犯人側から見た切り口も新鮮でした。スーシェ版の残念な解釈よりは、見ていて楽しめました。
私個人としては、スーシェ版の解釈も有りだと思います。
法の精神は尊ばれるべきと云うポワロの考えは法治国家で有る以上正論であるし、また神がお赦しにならない罪も有るとは思います。

が、私は犯人達のやった事を手放しで喜べないのも事実です。法による正義を下し得なかったのは陪審員や検察の罪であり、法そのものの罪ではないからです。

しかしながら、犯人達のやった事は情に於いては多分に理解出来る訳で、故にスーシェ版ポワロは苦虫を噛み潰したような顔をしながら、しかし、別人の犯行と当局に伝えたのだと思います。
>>[010]
「チョコレートの箱」は見逃したのではなく、余命いくばくかの犯人に同情し。自分が汚れ役を買って犯人が亡くなるまでの間、沈黙を守っていたのだと思います。
結果、真相を語るタイミングを逸して、かなり後になってから話すことになっていますが。

見逃したというなら、以前比較された「クラブのキング」という話がそうですが。
過失致死事件だったからだと納得しています。
>>[013]

横入り失礼します。
モトさんの意見と同じような考えを持っています。

今回の「三谷版」を見るにあたって、「スーシェ版」を見直しました。
本当に、スーシェポワロ、12人、どちらの気持ちも痛いほど解りました。

一緒に見ていた娘に、「これって、ポワロが正解なんよね?」と聞かれましたが、ちゃんと答えてやることが出来ませんでした。

本当に難しい問題ですよね……。

「オリエント急行〜」は「犯人の勝ち」とよく言われますが、犯人たちの方が正義を成し遂げていますから、それは当然でしょう。あの12人の行動を絶賛できるくらいの正義感は人間として最低限持たなければならない、と思っていますが、スーシェ版のポワロに共感してしまう考えが出てくることには、極めて残念、としか言い様がありません;

命令絶対主義の、個人が正義感を持つことは御法度、という非人間的教育を受けて育った者は、”とにかく法に背くことは許されない”等と融通効かない考えに洗脳されてスーシェ版を推進してしまいがちでしょうけど;

それに対して今回のラストの「これは勝呂武樽が解決できなかった事件。しかし、これほどの満足感を得たことはない」という”ポワロさん”はしっかり自分で善悪の判断ができる故に非常に人間味が伝わって共感します。

スーシェ版のポワロがあんな風に犯人側を怒りに任せて罵倒するなら、せめて、ブーク氏が、ポワロのその型にはまった発想に怒りをぶつけるシーンも入れて欲しかったです。

ブーク氏は、ポワロを古くから知り、犯人たちとは面識がない、という点では最も読者・視聴者に近い人物ですが、もし私が彼だったら、と考えると、それくらいはやったでしょうね。
もっと言えば、スーシェ版でのアーバスノット大佐が最後ポワロとブーク氏をも殺そうとしたが仲間から説得された件、その意志は確かにかなり間違っていると思います。ブーク氏は彼らに同意しているわけですから。
しかし、そこでやはりブーク氏の立場になってみれば、私ならそこでポワロを殺し、ラチェット殺害犯の役をも自負して逃走したのかもしれない・・・とさえ考えました;
↑流石にこれは行き過ぎた妄想ですが^^;、妻や子供がいないことを前提にするならば、それが正しいのかもしれない、と。そこで自分一人が永遠に殺人犯として追われることになっても、あの12人のような素晴らしい「正義の味方」を救えたことで生きる意味はあったのだと思います。

あの12人が行ったことは、”復讐”などではなく、「勧善懲悪」という、現実の現代人は忘れてしまっているけれど本来全ての人間の義務であるべきことだと思っていますので。。。


>>[14] ミオさん

「チョコレートの箱」の原作で、被害者は”カトリック教会の敵だから死んで当然”みたいなことをポワロが言っているのが引っ掛かりました^^;確かにあの被害者も残酷な輩で殺人者ですが、それで”教会の為”をも兼ねて、母親が息子を殺して良いのか、少なくとも「オリエント急行〜」よりは明らかに疑問が浮かぶものではないかと;
私がスーシェ版のオリエント急行を残念に思う理由は、原作にほぼ忠実であったシリーズが一時期原作とは異なる解釈で映像化され、その時期に作られた作品であることです。

原作が存在する作品の結末を恣意的に改変することが、名作に便乗しているみたいで許せない気持ちなのです。

スーシェ版オリエント急行については、大げさに言うと時代劇に現代人の感覚を無理やりねじ込んだ印象があります。

>>[19]

>時代劇に現代人の感覚を無理やりねじ込んだ
仰る通りだと思いますね;
私の母曰く「近代の新自由主義の(父に言わせれば”共産主義的”)プロパガンダが流し込まれた」と。
確かに、近代では欧米を中心に、行き過ぎた自由主義、生命至上主義が余りにも強く推されるせいで返って西洋の恥になってしまっていますが^^;、それに対し、日本の「負」の部分である”決してお上に逆らってはならない””列を乱してはならない”等の奴隷的発想から抜け出せないせいで個人が正義感を持って行動することを否定する日本人までもがそうした西洋の「負」に賛同してしまい、スーシェ版「オリエント急行〜」のポワロに共感してしまうのが不快極まりないですね^^;
私自身、そうした欧米の新自由主義や日本の命令絶対主義に基づく考え方への嫌悪感から、「オリエント急行〜」の犯人側を過激に称賛していることを承知の上で書き込んでいますが、上述の思想が強過ぎる限り、こちらも反論を唱え続けることが義務だと思っている故に強く指摘していますね;
「オリエント急行〜」の原作が書かれた頃の人の感覚の中には、忘れてはいけない、変わるべきでないものもあると思いますから。。。
>>[18]
残念…でしょうか?
少なくとも法治国家に住まう以上、中世の暗黒時代ではないのですから、法の精神は尊ばれるべきであり、それを支えなければ今の文明社会の拠り所は全て失われてしまいます。
「ならず者」とポワロが言ったのは正しくその通りで、法を守る、その一点に於いては、またこの事件に於いては彼らは「無法者」です。

法の精神をラディカルに貫くのであればポワロは彼らを当局へ引き渡したでしょう。
悪人であるにせよ、人が一人死んでいるのですから。
しかしながら、引き渡さなかった。
法を遵守する立場である警察官であったポワロにとってこの決断をするのは、相当悩んで当たり前でしょう。

法=みんなで決めた約束事を守れないのが残念なら、私は残念な人でいいと思います。
>>[21]
そう言われるなら、この先お互い何を言っても平行線上に進むだけだと思いますが;、
「法=絶対」としか捉えられず、”みんなで決めた約束だから”なんて言って、それが何のためにあるのかを考えられない輩は「奴隷」。
法は道徳を守る為の手段にすぎないことを認知し、法よりも尊い道徳を貫けるのが「人間」ですね。
それすら理解できず警察で働くのはおかしいですね;
悩み?それってつまり、自分が「奴隷」であるべきか「人間」であるべきかを悩む、ということですね。悩む所なんてないでしょう;融通の効かないロボットならばあの12人を逮捕するのでしょうけど^^;

「オリエント急行〜」の被害者は誰から見ても「悪党」であり、罰を受けなければならない。法はそういった者を裁き、そういう輩から善意を持った人々を守る為に存在するものである筈なのに、それを果たせなかったので、法外で正当な裁きが下されるのは当然。無論、公にすればそれを勘違いする愚か者が出るので、原作のように隠し通す必要があります。これもまた「残念」です。本来は勘違いする愚か者の方に罪があるのですから;

文明社会の拠り所が失われる、と言いますが、ラチェットのような輩を野放しにしてしまう不正を受け入れなければ成り立たないような社会は存在価値ありませんし、いつまで経っても法に縛られなければ善悪が判断できないのが人類ならば、さっさと滅びて、道徳的にもっとレベルの高い種族に場を譲るべきですね。。。
>>[22]
そうですな、お互い平行線を辿るだけの不毛な議論は止めましょう。

ただ一言、法が定められるのは民主共和制に於いては、倫理的にも必要が有って始めて議会を通して定められるもの。
法の精神が倫理観とかけ離れていると頭から考えるのは、いささか危険な発想ではありませんか?
法がどうとか、文明がどうとか、主義や思想がどうとか……、そんな小難しいことは私には解りませんが……。

私は我が子に、「万が一同じ立場に立つようなことがあっても、人を殺めるようなことだけはしてくれるな」と言いました。

しかも12人が1人を……。

どうしても、気持ちは解っても、納得も推奨も出来ません。

>>[23]
基本的に法の精神が倫理観とかけ離れているとは思っていませんね。ただ、この事件に於いてはそうだったと言わざるを得ません;
それと、殺した12人のことは確かに英雄として称えていますが、それは飽くまで理論上の話で、実際に彼らのような正義感を一般人が当たり前のように持っている世界では、裁判官や陪審員でもあのような不正を犯す者が激減する筈ですから、こうした殺人事件を犯す必要が無いまま悪党は法で正当に裁かれるでしょう。。。
昨夜、三谷版をすべて観ました。

全体の感想はアルバート・フィニー版を踏襲し、野村萬斎さん素晴らしい演技、映画さながらの演出、シチュエーションや登場人物の名前などを日本風にアレンジされていて、とても面白かったです。
とくに羽鳥、昼出川、幕内のもじりは巧みだなぁと思いました。

できるなら、名探偵勝呂の別の活躍を観たいとも思いましたし。DVDも欲しいなぁと思っています。

それでも今回の作品を観て、改めて、デビッド・スーシェ版の方が物語として自分にとって腑に落ちる演出だったなぁと思いました。

忠臣蔵に例えるなら、仇を取った後は切腹ですよね。
それだけの覚悟をもって事に及んだことが今日も人々に支持されているのだと思います。

オリエント急行の犯人たちも、自らの正義のために罪を犯しました。
それを理解したからこそ、スーシェ版のポワロもかなり苦悩した様子が描かれ、それが痛いほど感じられました。
確かに原作にはないものですが、殺人のリスクがよくわかる演出だったと思います。
原作が大好きなので…確かに法を犯したら罰せられるのはわかるんですが、ズルく立ち回る人が勝ち組になったりもして、モヤモヤしたニュースが多い世の中です。
単純に「物語」として、原作や今回の三谷版の方がスッキリした!
良かった、と思えました。
クリスティーも実際におこった事件があまりにもやりきれない、ままならない現実だからこそ、せめてフィクションの中ではハッピーエンド(?)にしたかったのでは?と推測してます。
なのでスーシェ版は少し残念でした。
はじめまして、むしろかなり「シドニー・ルメット監督に捧ぐオマージュ」のように感じました。
三谷さんは原作をはじめから描くというより「アルバート・フィニー」のポアロであり、「レイチェル・ロバーツ」のヒルデガード・シュミット、(これからきりがない・・・)・・・「イングリット・バーグマン」のグレタ・オルソンなどなど「を描きたかったのでないかなと思います。

ミスは・・・佐藤浩市さんがあまりにもリチャード・ウイドマークに似てなかったことかも。

これはこれで1974年の映画をこよいなく愛した私には楽しめました。ロバーツにもバーグマンにも・・・
まるでそっくりなヘアスタイルでしたし。

スーシェ版も原作も大好きですが、この際は三谷さんはルメット監督に敬意を表し、あるいはあの
豪華メンバーに懐古を感じつつ(ルメットのオリエント急行)描いたような気がします。
オリエント急行、感想もみなさんそれぞれなるほどと思わされますね。興味深く拝読いたしました。
とても厳密かつ緻密に解釈されてる方もいらっしゃってすごいなーと思いました。

私は原作も大好きで何度も読んでますが、深く考えずただただ楽しく読んでおります。
原作のラチェットはほんとに悪人、、デイジーちゃんはほんとに天使だったのに。。
最後のほうではもう、犯人たちを応援する気持ちがどうしようもなく強くなっていて、ポワロの、日本で言うところの温情あふれる大岡裁きにほっとして、「あ〜よかったー」と思える、、のが何度も読む理由でもありますね。(だって、「満潮に乗って」とかはあんまり読み返したいと思いませんもん^^;)
そんな私ですので、シドニー・ルメット映画版の、おお〜!ついに列車が動き出したぞー!シャンパンで乾杯だー♪っていうエンディングシーンも大好きです^^
第一夜をあんなに映画そっくりにリメイクしたのなら、いっそのこと乾杯までしちゃえばよかったのに、と思いました。
まあシドニー・ルメット版ほどのオールスターキャストではないので、必要なかったのかな。

第二夜については、馬場舞子の「何で燃やしちゃうかなー」という言葉遣いを含めて、シリアスなのかコメディなのかどっちつかずの展開とか、杏演じる安藤伯爵夫人が殺人計画を楽しみすぎてるとか、能登大佐が12人の陪審にこだわる説明が不足だとか、マスターがボコボコにやられるシーンの必要性とか、いろいろ不満な点をあげたらきりがないんですが、
草笛さん、冨司さんのベテランお二人をはじめ、松嶋さん、杏さん、吉瀬さんの豪華な美しさと、
沢村さん、玉木さん、男性陣の正統派な凛々しいお姿を堪能できて幸せでした〜。

それと、二宮くんの幕内(=マックイーン)役は第一夜ではミスキャストかなと思ったんですが、第二夜の見方によっては変質者??な剛力夫人崇拝者という設定は面白く、かつ、なるほどな〜と思いました。
原作を読んでいたときから、いくらお世話になった人のためとはいえ、若い5年間を極悪犯罪者の秘書として恋人も作らず過ごすなんて、ふつうの青年には無理じゃないか?と感じていたんですよね。
まあでも、三谷氏の創作でいいと思ったのはそこくらいかな^^;

皆様の重厚かつ真摯な物語に対する
ご意見、ご考察、興味深く読ませて戴いております。

改めて、原作とクリスティ氏の素晴らしさを再認識すると共に
今回のドラマの意義について深く考えさせられました。

━━━━━以下、長文を失礼致します。

私個人の意見ですが、
スーシェ版ポワロ(以下SP)は「あの結末しか無かった」と思います。

SPはポワロの半生を描ききったシリーズであり
『オリエント』はあくまでも道半ばの出来事でありました。

あの時、ポワロが断腸の思いで下した決断が終生彼を苦悩させ
後年『ヘラクレスの難行』で決定的とも言える「罰」となって
彼の前に立ちはだかる事になる

それでも

自らの過去が産んだ罪に対し【私は逃げない】と言い放ち
自らの苦悩に遂に答えを見いだしたポワロは最期に友を護りぬいて
自らの誇り高き人生の幕引きを成し遂げ、遂に本物の英雄になった━━━失礼を致しました。

話は変わりまして、
三谷氏の探偵、古畑任三郎に『ニューヨークの出来事』と言う話がありますが、
その犯人は「自らの殺人を見逃された結果、何より大きな罰を受けている」と自白しています。

1日たりとて心許せる日も、腹を割って話せる友も、愛すべき家族も無いまま
12人もの人間に滅多刺しにされ、硬いベッドの上で息絶えた犯人と、

決して許される事はないと知りながらたった一つの目的のために共に戦い続け、
その果てにきちんとした裁きと、多くの人々の理解を受ける遺族の方々。

そのどちらが
「人間として幸福である」と言える事なのか。

(私自身は復讐肯定派ですが)
原作、フィニー版の映画、そして勿論『忠臣蔵』。
名作が時を越えて語り継がれる理由を、このドラマに改めて視た心地です。

この企画を立案・運営された方々と役者様方始めスタッフの皆様に、心からの感謝を申し上げます。
二夜は見てよかったです。一夜は。。。見なくてもいいなって思った。
1974年がルメット版の年でしたね。ちょうど私が中学校か高校のあたり。

あのあたりからアメリカン・ニューシネマが出てきて、あのルメット監督が用いてた「綺羅星のようなスター」も影を潜めた、其のオマージュに作ったのが「フィニーのポアロ」じゃなかったかしら?

まさか「あのイングリット・バーグマン」にあんな役??まさか・・・させて(といってもこれで彼女はオスカーの助演女優賞をとりましたが)

ローレン・バコールの素敵だったkと。アンソニー・パーキンスの「いかにも」だったこと(ニノ君はまったく
別の解釈として演じていてよかった)バネッサ・レッドクレイプ、ショーン・コネリー・・・
あげたらきりがない。

あの映画を見て、またあの古典を若い方々に見てほしいなと思います。

うちの娘は30代になりますが(もう孫ありです。わたし)何度もあの映画を一緒に見せたので
けっして寝台特急に乗らなくなりましたが(笑)
私のほうからは寝台特急で東京に行けますので、できるだけ個室、そして贅沢いえるなら
Aデラックス、せめてBシングルで行っています。飛行j機を使わずに・・・

いい映画、また撮ってあるのを見て、それから今年も老齢に鞭打ち(さすがにドラゴミロフ様まではいかないけど)炭酸水を持って、赤いはおりものを持って、寝台列車に乗ろうと思っています。


最後に、三木をした西田さんがすばらしかったことと、原作等ではあまり活躍しなかったけど、池松壮亮さんの「なくなった召使の恋人」この2人にスポットをあてたところがすばらしかったですね。

全然関係ないけど・・・あのときの映画、殺された役はリチャード・ウイドマークで、声が大塚周夫さんでした。そして大塚さんの訃報を聞きました。
>>[21]

わたしも同じように思います。
スーシェ版があんなに受け入れられなかったのを、原作ファンとしてはとても意外でした。

ポワロは法を重んじている立場で悩んだのだと、スーシェ版を見て感じました。
カトリック教徒であるからというより、ひとりの探偵としてそのジレンマに悩んだんではないでしょうか。
クリスティーの作ったポワロには、「殺人を容認しない」というゆるぎない信念がありました。
その信念に沿うものではなかったあの決断に、ポワロは最後まで悩んだに違いない。
原作よりポワロそのものに忠実に作られた作品だったのだと思います。
先にも書きましたが。演出的には自分はスーシェ版推しなのですけど。

エンターテイメントとして見れば、悪いものはすべてラチェット氏に押し付けた74年版や三谷版の方が良いのだろうなぁということは理解できます。

ただ、あくまで名探偵のポワロを主人公として考えると、
映画版の犯人たちが乾杯し喜びを分かち合い、ポワロは一人で去っていくという描写がどうにも違和感を感じてしまうのです。
ハグをしたり喜ぶまではまだ良いのですが。
そのあとでシャンパン(?)で乾杯するシーンは、明らかに豪華キャストを揃えたことによる映画用の過剰演出だったのでは・・・と、思うんですよね。

三谷版ではそれほど喜ぶ姿を描写はせずに、
幕内が「これからも世直しをしよう」などと調子づくのを、昼出川が「駅に着いたらバラバラになるのよ」とか言ったり。「我々には向いていない」と益田がたしなめるシーンがありましたね。
ここは良かったなぁと思いました。
映画版もこのくらいのおしとやかさがあってほしかったです。今さら何ですけど。

一方で、スーシェ版の方は、ポワロに激昂された直後に、
犯人たちは、一瞬は「自分たちは正しいことをしたのに!」と反発したものの。直ぐに我に返り、自分たちの行いを後悔した様子でした(そう、自分は感じました)。

ポワロにしても、これまで対峙してきた犯人は、割と冷酷に自らの損得で殺人を行う者が多かったので、今回の犯人たちは珍しいケースだったと言えます。
故に結論を出すまでにかなり悩んだ様子がうかがえました。

そして、吹雪く中犯人たちを振りかえることもせずにポワロが立ち去っていくシーンは、自分としても泣きそうになりました。

もうじき「名探偵ポワロ」という20年以上続いたドラマが終局を迎えることを象徴しているそんな演出だったと思います。
自分はまだ最終シーズンをまったく観ていないのですが。

一方で、三谷版はもしかしたら、今後新しい作品が作られるかもしれない。
そんな未来があるかもしれないと想像すると今後が楽しみで、これはこれで良かったのかもしれません。
同じことが74年の映画版にも言えるかも、この後、ポワロの配役を変えて何度か作品が作られるのですから。

ところで、小説の方は実にあっさりとした終わり方をするんですよね。
映画やドラマの演出を観た後だと、余韻の感じる暇もない少し物足りなさを感じる描写です。
それが映像化されると作り手のそれぞれの解釈と演出が加わり、こうも違う意見、感想が持たれるというのは面白いなぁ・・・と思いました。
はじめまして。
いつも思うのですが日本はアメリカなどと違い実力派の俳優じゃなくても人気や話題性のある芸能人を大人の事情で主演させたりするのでハリウッドみたいに世界的に有名な作品に手を出すのはやめてほしいと正直感じます。

過去にもミスマープルを岸恵子さんでドラマ化されてましたが絶対本家本元を超えるものにはならないしイギリスの話を日本に置き換えること自体無理がありそっとしといてーと願うばかりです。(T_T)
三谷作品は好きですがコロンボならまだしもポワロの一番有名な代表作まではやめて欲しかったです。
豪華俳優陣とアガサクリスティのネームバリューに対する嫌悪感を感じずに入られませんでした。
NYタイムズにも掲載されていましたがジェレミー・ブレット演じる『シャーロック・ホームズの冒険』のホームズがそうであったように、スーシェ演じるポワロなくしては成り立たない。
自分もそう感じます
久々にこちらのコミュみてこの話題があったので、一言。

わらひはスーシェ版のオリエント急行の殺人もありだと思います。
と、云うのもポワロシリーズで好きな作品のひとつに「チョコレートの箱」が
あり、その中でポワロのもともとの職業(ベルギー警察の警察官)という立場
から、法を守る立場の人間としてのジレンマを表現した作品としてはいいのでは
ないかと考えます。映画のオリエント急行殺人事件も良いですが。

三谷幸喜のオリエント急行殺人事件ですか?

はっきり言いますが、「原作レイプ」という言葉がぴったりくる作品です。
前編でもう見る気失せました。
こんな奴にやらせるな!とマジで叫びましたよ。
(好きになった方には申し訳ありません。)

片岡鶴太郎氏の演じた金田一シリーズとは月とすっぽんです。

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