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KANSAS我が人生コミュのはちべぇのアトランタ世直し旅(BOSTONのライブリポート)

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この文章は、管理人が2004年8月にアメリカで、BOSTONを見たときのレビューです。
PARADOXXのゴンザレスさんの御厚意により、というか勝手に、PARADOXXの掲示板に投稿させてもらった文章です。
以下、その転載になります。


はちべぇのアトランタ世直し旅 from はちべぇ 18:15 Wed. 8/25/2004

今日の昼に日本に帰ってきました。ついに生でBOSTONのライブを体験してきました。レビュ-は随時書き足していきます。というのは、このHPは編集機能があるので、それを利用しての書き込みとなります。無事に完結するのはいつのことでしょうか?
 また下のレポートではレンタカーでの奮戦模様の記述はほとんどありませんが、実は相当苦労したことを付け加えておきます。
(注 9月1日現在 一応の完成を見ました。後は表現がおかしなところとかをちょこちょこ校正するだけになります)

時は、8月23日 アメリカは、アトランタ郊外でBOSTONのライブが予定されていた。この場所はChastain Park と言って、大きな森の中に、本当にきれいなゴルフ場、本当に絵に書いたような立派な別荘などがある場所。この大きな公園の中に、今回のライブ会場となるChastain Park Amphitheatreというものがある。昼間からジョギングに精を出す人を何人も見かける。治安が悪いとされるアトランタにはまったく当てはまらない光景。かく言う東洋人である私も、場所の下見にうろうろしていてもなんら怪しまれることがなくて良かった。ただ、交通の便が悪いので、ゴンさんをはじめとしたアメリカの事情に精通した人たちからレンタカーで行けというアドバイスをいただいたので、今回初めてアメリカで車を運転した。

  前述のとおり、金持ちしか縁がないような公園であったが、開場するまえに、たまたま、ライブの交通整理や、警備のために来ていたアトランタ警察に、おそらく車上荒らしでもしようとしていた黒人が手錠をはめられ逮捕される光景を目にしてしまった。これがライブ中の不安の材料になってしまった。やはり、八兵衛ひとりでは,しかも丸腰ではアトランタの世直しができないことを痛感した。この時点でアトランタの世直しはあきらめた(最初から、する気がない)。

 では、なぜ不安になったかと言うと、こうである。この日、会場に専用の駐車場が4箇所設定されていることは私も知っており、下見の段階で場所も確認していた。
 そのため、下見ではなく、コンサートの本番のときに予定通り、駐車場に車を入れようとした。ところが警備の人から「ちょっと待った」がかかった。駐車場に入れるには、チケットが必要だということ。私はチケットマスターでチケットを買ったので、WILL CALLでこれから引き取る旨を話したら、チケットもらってきたら車を入れて良いよ、との返事。

 早速BOSTONのチケットを引き取りに行ったついでに、「パーキングチケットはありますか?」とたずねたところ「本日売り切れ!」と言うつれない返事!実はパーキングチケットは別に売り出されていたらしいのだ。
 
 さぁ、大変なことになった。いまさら引き返すにはいかない。と言うわけで近辺に路上駐車。駐車違反をとられるかもしれないが、そうするしかなかった。ただ、駐車違反だけならまだ、良い。私のように路上駐車したものが、ライブ終了後、さっきみた黒人みたいのに襲撃されはしないか、不安になってしまったのだ。
 
 このような不安材料とは関係なく、まだ、開いていない会場の中では、メンバーたち本人による、リハーサルが行われていた。TOMのパイプオルガンによる、嘉門達夫の替え歌でも有名な「ちゃらりーん、鼻から牛乳〜(J.S バッハ トッカータとフーガ)」のメロディも聞こえてきた。
とは言うものの、なぜかワクワクしなかった。「なぜわざわざ、こんなところにまで見に来たのかな?」ぐらいの感情しか沸いてこなかった。

会場に入るまでは気がつかなかったが、入場すると、みんな自分の席の前に持ち込んだテーブルを出して、またしても持ち込んだクーラーボックスの中から、ワインやビールを取り出して飲んでいるではないか!ついでに、テーブルで使うロウソクを会場側が配っていた。どうりで手ぶらの私にはロウソクは配られなかったわけだ。

 このとき、ふと思い出したのは、96年にKANSASが日本に来たときのインタビュー BURRN 97年2月号の話だ。たしか、STYXとのツアーのときに、「みんな芝生に寝転んで、ワインを飲みながら、汗だくの俺たちを眺めている」と言う内容だ。日本に帰ってきて、BURRNを読み直したが、やはり、その話の中身はAmphitheatreのことだった。ここ10年ぐらいは、このAmphitheatreという形式でのライブがアメリカでは、はやっているらしい。
 ちなみにこのアトランタの会場に限って言えば、芝生ではなく、席があらかじめ設置されていた。また席の前後が1メートルぐらい空いているので、テーブルを置いても、それでも人が通行するには十分なスペースだった。
  
 会場の形は、扇形で、ステージだけは屋根がついている。座席は、後ろのほうが高く、前に向かって傾斜していた。一応6700人入れるとのことだったが、そんなに大きい会場には見えなかった。

 ちなみに、この日、入場時に「NO CAMERA」と厳しく言われていたのに、なぜか場内では、家族づれでテーブルの前に座る人たちを、カメラの撮影を頼まれた場内スタッフが写真を撮っていた。非常に矛盾した光景だった。しかもアメリカでも携帯電話にカメラ機能がついたものが普及しているらしく、携帯電話のカメラでステージを撮影している光景も目にした。

 ライブは、午後8時からの予定だったが、そんなのお構いになしに、お客は8時をすぎても、ゾロゾロ入場していた。確か時間が8時から10分ぐらい過ぎたときに、それまで単に会場のBGMとして流れていたENDRESS LOVEの最中にギターのリフの轟音がした。当然サウンドチェックかなと思ったら、TOMが一人でかき鳴らしていた。なんとこれが、これから始まる2時間半以上にわたる緻密なライブの始まりだった。拍子抜けするぐらい、あっけない始まり方だった。普通、BGMを一度切ってから、演奏は始まるものと思い込んでいた自分には、奇襲攻撃された格好だ。

 そのリフから1曲目、R&R BANDが始まった。さすがにリハーサルの時と違って、ものすごい迫力!コーラスワークもばっちり決まっている!本当に見に来てよかったと思った瞬間だった。
 
 ところがステージを見ると、なんとギターを抱えている人間が5人もいた!これでは寺内タケシとブルージーンズの時代の勝ち抜きエレキ合戦みたいである。
 どうせなら、モズライトとかテスコのギターを使ってほしい気もしたが、それはさておき、到底5人のギターを必要とする音には聞こえなかった。

 では、この5人は誰かというと、TOM,GARY,BRAD,COSMO親子の二人だった。特に息子の方はなんでいるのだか、本当にわからない存在だった。
 また、BRADと、親COSMOのFRANとのツインボーカル体制だったので、手ぶらではさまにならないので、ギターを持っていたような気もした。BRADはギターなしで歌っている時間も結構あったと思った。
 
 この5人に加えて、CORPRATE AMERICAから加わった女性メンバー KIMががツアーではBASSを弾いていた。つまりCAアルバムの裏に写っている6人にドラムを加えた7人で今回のツアーをこなしていた。

 1曲目から盛り上がった後、2曲目は2枚目のアルバムからFeelin' Satisfied。途中のハンドクラップにあわせて、みんな手を叩いている。酒を飲んだり、食べたりしている割にはちゃんと音楽も楽しんでいた。3曲目はBESTにも入っていた、The Star-Spangled Banner、いわゆる「星条旗よ永遠なれ」。このときは座っていた客も一斉にたちあがり、自分たちの国の国歌に敬意を表していた。

 大いに盛り上がったところで、CAアルバムより4曲目、I HAD A GOOD TIMEをやって、大いに盛り下がった。BOSTON初の駄作、CAからの曲は、この日、4曲やったが、いずれも盛り上がる曲の合間に挟んで演奏して、会場が冷え切らないような工夫が見られた。

 実際にこの曲のあと、5曲目PEACE OF MINDでまた会場は一気に盛り上がった。やはり1STからの曲は、反応がとても良い。
 POMが終わったあと、1分ぐらいの知らない曲で繋いだあと、6曲目(と言うことにしておこう)の、3rdからのI think I like itが始まった。これはそれほど盛り上がっていなかったためか、客もおしゃべりに興じていた。個人的にもそれほど思いいれがない曲だ。
 
 この曲が終わって、しばらく会場が静かになってから、7曲目として4THからLivin' For Youで、しっとりとしたバラードを聞かせてくれた。この後、イントロを付け足して、何が始まるのかと思わせたところで、いきなり
MORE THAN A FEELINGのアルペジオが!!!地響きのような歓声が沸き起こった!やはりBOSTONと言えばこの曲なのかもしれない。KANSAS のDVD 収録のときに、PORTRAITから、THE PINNACLEに繋いだときのように、今回も失神しそうなぐらいの憎い演出だった。
 
 8曲目は、TOMのギターソロ。ライトハンド奏法を用いてタッピングを披露。途中でデジタルサンプラーでその音を録音して、TOMはギターを弾くのをやめて、差し出されたグラスの水を飲んでいるのに、サンプラの、ギターの音が出ている、と言うちょっとした手品みたいなことをやっていた。会場の笑いを誘った。

 そのあとリズムインしてからもソロは続いた。このソロが終わってから、メンバー紹介があり、息子COSMOのANTHONYが紹介され、CAアルバムからの彼の持ち歌、9曲目CRYIN'が始まった。
 ここで会場は一気にトイレ休憩に入り、みんな立ち上がった。10曲目は同アルバムからSOMEONE。個人的にはこの曲は好きだが、トイレが込み合っているせいか、会場はやはりトイレ休憩状態。でもイントロのゴリゴリとしたオルガンの音が非常に心地よい。
 
 みんながトイレから帰ってきた頃、11曲目、Don't look backが始まった!!!ギターのリフが始まると、会場はまたしても一気に盛り上がる。私はこの曲で初めてBOSTONを知ったので、この日一番嬉しかった瞬間だった。コーラスが凝っているこの曲、はじめて、BRADがどこを歌っていて、どこを歌っていないのかを目の当たりにした。とにかく嬉しかった!BRADとFRANの、二人のすばらしいシンガーの掛け合いで曲はどんどんと進んでいく。

 12曲目はBASSのKIMがリードボーカルを取るブルースナンバー。曲名はわからないが、わりと盛り上がる。
 そのまま13曲目 COOL THE ENGINE(3RD)。曲の後半からギターのリフと乗り易いリズムで、観客も乗りに乗っていた!
 そのまま14曲目SURRENDER TO MEへ。さわやかなメロディと強力なギターのリフ、ドラムのリズムで、会場は更に盛り上がった。この曲終了後、おとなしめの曲が続く。

 15曲目はHOLLYAN(3RD),16曲目のCAでのKIMの持ち歌。BOSTONらしくない、アコースティックナンバーだが、わりと受けていた。会場がしっとりした雰囲気になってから、16曲目LET ME TAKE YOU HOME TONIGHTへ。イントロは省略され、ボーカルのところから始まり、また会場は盛り上がった。
 盛り上がったところで17曲目のWALK ONメドレーへなだれ込んだ。ある意味、ここが今回のライブの一番の見せ場だったといえるだろう。
 
 WALK ONメドレーでは、途中TOMのオルガンソロのあたりで、いっせいにギター陣が引っ込み、TOMのオルガン、BASS,DRUMSの3人に。勝ち抜きエレキ合戦状態から、ELP状態になった。となるとキース エマーソンみたいにオルガンにナイフでも刺して欲しいところだったが、ナイフの代わりにパイプオルガン(はりぼてでないことを祈ろう)を見せてくれた。
 
 厳密に言うと、スタジオ盤と同様のオルガンソロを長めにやり、そのあと、リズムストップしてから、マントを羽織ったTOMが観客に背を向けて、パイプオルガンを弾きはじめた。メロディはリハの時に聞こえてきた「トッカータとフーガ」からの引用である。会場の観客も目を見張っている。ものすごい重低音だった。一瞬キリスト教の教会に参列しているような錯覚に襲われた。
 その後、リズムインしてから、ギター陣も帰ってきて、オルガン、ギターの掛け合いで感動的なクライマックスを迎えた。
 最初の3枚に比べると陰が薄いWALK ONだが、今回のライブではWALK ONからの曲は重要な役割を果たしていた。むしろ2NDからの曲が2曲しかなかったのには、ちょっと残念。

 WALK ONメドレーの後は、3RDからの大ヒット曲、AMANDA。しかし曲が始まっても会場はそれほどの歓声ではなかった。WALK ONのすばらしさに観客がノックアウトされた感じだった。
 
 これに続いて、荘厳な雰囲気のインストのTHE LAUNCH(3rd)では、アルバムより長めの演奏だった。なぜかBASSのKIMがステージ中央にスタンドで取り付けられている、おそらく超ロングスケールと思われるBASSを弾くという演出。これが何を意味するのかは、私の肉眼ではよくわからなかった。
 はっきり言って、今回のショーの本編はここで最後かと思った。そういう感じの曲だったし。ところがまだまだ終わらなかった!
 アルバムではここから、COOL THE ENGINEにつなぐが、ここではMAGDALENE(WALK ON)へと繋いだ。
 
 会場が再びしっとりした雰囲気になってから、1STからの曲、FOREPLAY。TOMのオルガンのソロ、切れの良いアップテンポのリズム。KANSASで言えば、SPIDERみたいな曲なのかな?
 そういえば、FORE PLAY→LONG TIMEのつながりと、KANSASのSPIDER→PORTRAITへのつながりはちょっと似ている気もするなぁ。と言うわけでアルバムどおりにLONG TIMEのイントロが始めると場内、手拍子で大盛り上がり!

 途中の「Well I'm takin' my time, I'm just movin' on You'll forget about me after I've been gone And I take what I find, I don't want no more It's just outside of your front door. 」
と言う歌詞では大合唱だった。大合唱と手拍子で盛り上がる中、曲は終わりを迎えた。ここで、メンバー紹介の後、本編は終了した。はっきり言って、やっと本編が終わったかぁ、と思わせるぐらい長いショーだった。
 この後アンコールにこたえて、SMOKIN’をやって、今回のショーは終わりを迎えた。演奏時間は2時間半を超えていたはずだ。

 さぁ、いよいよ現実に帰るときが来た。路上駐車の車のところまで、無事にたどり着かなくてはならない!そう思ってソワソワと歩き出したら、回りの人たちも実はみんな路上駐車だった!!まわりと一緒にゾロゾロ歩き、無事路上駐車していた自分のレンタカーへとたどり着くことができた。良かった!駐車違反取られていなかった!車上荒らしにもあっていなかった!

 
 生粋のBOSTONファンには怒られそうだが、2ndのDon't look backから聞き始めた自分としては、実は1STはあまり重要な位置を占めていなかった。しかし今回のライブ初体験で、演奏した曲の多さ、観客の反応の良さから、1stは他のアルバムと別格だということがよく認識できた。なにせ現在までに1,700万枚売れているそうだから!
 
 

 ※BOSTONの公式HPでナッシュビルでのライブのセットリストが公開されています。アトランタのとほとんど一緒です。ちなみに、これとは別に90分のショーのときのリストも公開されています。CORPORATE AMERICAからの曲が1曲しかないのが笑えます。

http://www.bandboston.com/_images/Nashville/Full%20set%20list.jpg

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