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こんな本を読んでる!コミュの『強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない』

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 この台詞元々は1950年頃のアメリカ作家レイモンド・チャンドラーが生み出した架空の私立探偵フィリップ・マーロウの言葉として世に知られているとの事。
  その本の題名は『長いお別れ』である。


http://lantana.cool.ne.jp/ikiterutte/genki2/otokoha.htm​

http://www.asahi-net.or.jp/~ue4k-ngt/bnavi/chandler.html

日本では高倉健主演の映画「野性の証明」(1978年、森村誠一原作)の
宣伝文句に使われたので有名になりました。


そして、「プレイバック」ハヤカワ文庫 第23章

If I wasn't hard,I wouldn't be alive.If I couldn't ever be gentle,
I wouldn't deserve to be alive


 「男はタフでなければ生きていけない。
  優しくなければ生きていく資格がない。」と掲載されています。

 昨2006年は、謀ったかのように様々な80年代関連書籍が出版されました。
 堀井憲一郎著「若者殺しの時代」講談現代新書。
 吉崎達彦著「1985年」新潮新書。
 そのどれもが、80年代に二十歳前後を過ごした私にとっては、若さが生む向こう見ずな青春の甘酸っぱさを今一度思い返してくれる本でした。大変味わい深く読んだものです。

 本書「プレイバック1980年代」も同様に懐かしい思いを与えてくれる一冊でした。
 先の二冊と異なり本書は、1980年代を1年おきに区切って、その年その年の政治や経済、文化風俗、事件事故、さらには不帰の人となった著名人までを取り上げ、詳細な年表のように編み上げている点が特徴です。一年一年の出来事の数々を眺めながら、あの時代を生き直す作業に、もう帰ることのない日々を強く思う読書でした。

 新書という手軽な読み物に仕上げたためか、アカデミズムの世界に生きる人々が陥りがちな衒学的言辞を弄することもなく、また一般読者の生理を超えたようにいたずらな時代の意味づけをすることもありません。その点に好感がもてました。

 しかし著者がこれを物したのは、決して単なる懐古趣味からではないのです。
 著者は同志社大学法学部の教授として政治研究を生業としています。ですから先述した類似の二書に比較すると、圧倒的に政治や外交といった点に充実した紙幅を割いています。
 1980年代に日本は日米関係や国際関係の中でその存在感を増していったといえます。著者いわく「戦後日本はこの時代に、『坂の上の雲』に達した感がある。一九八〇年代は、戦後日本の景観を高みから一望するのには、うってつけの地点なのである」。

 80年代が「ほんの昨日」として鮮やかに見える今(2000年代初頭)本書を手にするのは、これからの時代を生きるうえで大いに意味のあることだと私も思うのです。



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