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JERCOコミュのリフォーム工事の生産性ってどれくらいか?

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 みなさん、経営書や営業手法の本などはずいぶん読まれるでしょう。私はそうした方面よりも、少し違った方面の本を読むときがあります。つい先日読んだのは「インクス流」という本で、これはコンピュータCAD、光造形などというシステムを使い、金型の開発・製作工程を従来の30分の1にした(逆にいうと生産性を30倍にした)ベンチャー企業の社長が書いたもの。「脅威のプロセステクノロジーのすべて」なんていうサブタイトルにつられて、読んでしまいました。

 私も、住宅ではCPM工法などというものをやっていて高断熱高気密住宅を1ヶ月で完成させる工程管理手法をさんざんやってきたので、興味があったという次第です。

 内容は、ITを突き詰めて行けば生産性は今よりも飛躍的に伸びていくというもので、今はそれが中途半端に進んでおり、やがて訪れる「知的産業革命」にどう対応するか。あらゆる産業でそれが起きるので、対応が必要などなど、熱く語っています。まあ、あまり技術的な話や生産性を30倍にしたプロセス管理の難しい解説はないので、気楽に読めます。

 で、読後、リフォーム業界の生産性がどうなっているか気になったというわけです。新築業界の特に木造住宅については、工務店やビルダー、住宅会社など、すべては従業員1人あたりの坪生産性に還元できると私は思っています。本来坪生産性は大工の生産性の指標ですが、大工を使って現場の生産性をコントロールするのですが、まあ大ざっばに考えるそんなイメージで捕らえることもできると思います。私の調べたところ、年間従業員1人当たり、大手ハウスメーカーなどでは3〜4棟、効率のいい分譲業者で7棟くらい、坪数にすると160坪〜200坪当たりだと思います。中小零細工務店になると、従業員一人あたりの年間生産量は1〜1.5棟前後、40〜80坪です。

 リフォーム業界では生産性を従業員1人当たりの売上高で表現するのが一般的です。営業マンだと年間5000万円の売上だと結構いい数字でしょうか。従業員1人あたりにするといくらか下がります。まあ年間従業員1人当たり4000万円の生産性としてみましょう。

 すると、これを新築と比較するために坪当たり換算してみます。リフォーム工事は部位や工事内容で坪単価はなかなか出ません。単純に新築よりコストがかかるということで、仮に坪50万円としてみると、年間従業員1人当たり4000万円の生産性では、坪生産量は80坪ということになります。坪20万円では200坪です。

 ということは、リフォーム業界の生産性は新築業界に比べてどうでしょうか。坪50万円平均の工事をしていれば、大手分譲住宅業者なみ、坪25万円平均の仕事では地場の工務店なみ、坪25万円以下の仕事だとするとそれ以下、などという論が成り立ちそうです。
 もっとも、リフォームは新築より粗利益率がいいですが、その分だけかさ上げできそうですが。

 ところで、大工の年間の坪生産性はどれくらいあるかですが、大工は年間270日ほど働くといわれていましたが、今時は土日を休む大工も多くなっていますので、ざっと240日程度がいいところだと思います。新築での大工の生産性は坪1.5人工から2.5人工程度で、いまはずいぶん人工がかからなくなっていますが、ざっと2人工とすると、1日の生産性は0.5坪です。すると大工の年間生産坪数は120坪となります。

 どうでしょうか。生産性からだけ見た場合は、リフォーム業界の生産性は大工の生産性よりも劣っていそうな感じがします。ただ解体工事もあるので、一概には比較できません。

 どなたかこうした生産性についてデータを取っている方がいたらぜひお話を聞きたいと思います。
 私はこれからのリフォーム業界を考えた場合、性能、生産性が大きな武器になってくると思うのですが。

 相変わらず、長い文章で申し訳ありません。そういうことで、生産性30倍が気になったものですから。

コメント(2)

富塚です。リフォームの生産性に大いに関心があります。ところが、リフォームは新築と異なり施工床面積で論ずることはできません。難しい課題ですね。
 一種会員(現業でリフォームをされている会員)にたずねたいのですが、営業職の生産性は、どのようにしてカウント、もしくは評価しているのでしょうか。従来ですと売上高、粗利益率、成約率などなどいろいろやられていると思います。

 一般的には、リフォーム業経営の大きな関心事は、見込み客の獲得と営業効率であると思います。ただそれだけでは、現場の生産性となかなかリンクしません。

 新築業界でも、経営という視点ではだいたい同じようなことだと思います。ただ新築の場合は、特に急成長するビルダーや分譲業者など良く見られることですが、先に営業力が大きくなり、現場生産性に問題が生じてきます。その結果、クレームの大発生となり、つぶれてしまう会社もままあります。建設業では、営業と現場のミスマッチングはこのように経営上重大な問題を引き起こします。

 リフォーム業の場合、その辺の営業力と現場生産性のマッチングはうまく取られているのでしょうか。もしマッチングしていないとすれば、ロスやムリなどがかなり発生していて、経営的な損失がかなりあるのではないかと思います。

 リフォームの場合、現場生産は殆どがアウトソーシングであると思いますから、かなり計画的な生産が可能です。とすれば、営業力、言い換えると営業生産性を如何にコントロールするかだと思います。そのためにも、営業生産性をもっと現場生産の尺度に近い形で、表現する必要があると思うのですが。

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