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社会を科学の目でコミュの『危ない航空会社ランキング』???

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2/1発売のNewsweek日本版の記事『危ない航空会社ランキング』。




1、ルフトハンザ航空(ドイツ)     総合点:92.2
2、ブリティッシュ ミッドランド航空(イギリス) 91.9
3、ブリティッシュ・エアウェイズ(イギリス)  91.7
4、エア・カナダ(カナダ)     91.4
5、KLMオランダ(オランダ)     90.8
6、コンチネンタル航空(アメリカ)   90.7
7、カンタス航空(オーストラリア)   90.4
8、ルフトハンザ・シティライン(ドイツ)  89.9
9、フィンランド航空(フィンランド)  89.9
10、デルタ航空(アメリカ)     89.7


日本の主要航空会社

12、全日本空輸     89.1
50、エアーニッポン     82.3
60、日本航空ジャパン     80.7
62、日本航空インターナショナル    80.4
99、日本トランスオーシャン航空     75.4
135、スカイマークエアラインズ    69.8
160,北海道エアシステム     62.4



検索すれば、いろんな人がブログ等でこの記事について書いています。





さて、以下は私が好きな旅行会社「マイチケット」のメルマガに載っていたコラムです。




=================================================◇◆
(株)マイチケット TEL 06-6304-7800 TEL 03-3222-7800
icarus@myticket.jp  http://www.myticket.jp
====================================================

■□■ 今週のひとこと ■□■ 【山田】
 『ニューズウイーク日本版 2006.2.8』が「危ない航空会社ランキング」「主要284社を安全指数で格付け」という見出しで書店に並んでいる。さっそくこの特集を手に入れてマイチケットのスタッフでこのランキングが妥当な内容かどうかの批評を試みた。

 航空会社から伝え聞く情報や、乗客の感想、そして何よりも毎日予約手配業務に携わっている我々の実感と大きく異なり、このランキングでは、ヨーロッパ系やアメリカ系の航空会社が軒並み上位を占めている。どんなデータを元にしてこのランキングができているのだろうと、よく読んでみると、ここで採用されている「航空安全データベース」は、「英フライトセーフ・コンサルタンツが信頼できると考える国際機関や政府当局などからの情報源から提供するものですが、その正確性および完全性については、フライトセーフ・コンサルタンツ、Newsweek、ニューズウイーク日本版のいずれもこれを保証するものではありません。」となっている。

 イギリスのコンサルタント会社がアメリカの雑誌と一緒になって「保証することなく」作ったランキングということであれば、イギリスの航空会社が2位、3位を占め、アメリカの航空会社がベスト20に5社も顔をだすという結果も理解できる。

 この特集では、ランキング表の他に、航空機の機種ごとの安全性について3ページもの紙面をさいている。そのページの見出しには「どの機種が一番安全か」「機種ごとに大きく違う安全実績」とあり、「機体の安全性は、どのメーカーではなく、どの世代かによって異なってくる」と結論付けている。新しい飛行機、特に最新の第4世代の航空機の安全性は、この特集自体が、データによって強調しているわけだ。

 機体年齢や機体構成が安全の大きな要素となることは、だれにでも理解できる。航空会社の「安全度」ランキングには、この2つの要素がそれぞれに10点ずつ、合計20点が割り当てられいる。特集の中で使われている「機体年齢」と「機体構成」の定義を確認しておこう。

機体年齢=各社が所有する機体の製造後の平均年齢(経年)を、30年を上限に年数が少ないほど高得点になるように評価。

機種構成=各航空会社が保有する機種編成を機種ごとの評価と、それぞれの機 種の所有数に応じて評価。機種は新しい世代ほど高得点。

 それでは、100点満点の、他の80点を構成する要素はどうなっているのだろうか。項目をあげてみると「管制設備」「空港」「運航体制」「安全管理」「官民比率」「経営」「提携度」「社歴」とならび、それぞれに10点が割り振られている。「官民比率」は「資本に占める官民の出資割合の多寡を評価」、「社歴」は「創業からの年数を元にその会社の蓄積した経験値を評価」したものとされている。

 民営の航空会社が10点となっているところを見ると「民営=安全」「官営=危険」という基準と読めるのだが、JR西日本の事故の例をあげるまでもなく、この評価は意見の分かれるところであろう。また、我が国では社歴の長い航空会社のトラブルが相次ぎ、事業改善命令を受けて監督官庁に再発防止策を提出したというニュースも記憶に新しい。

 評価基準が明確とは言いにくい他の80点を除外して、「機体年齢」「機種構成」だけをこのデータベースから取り出してランキング表を作り直したらどうなるのだろうか。特集のデータを使って「機体・機種安全ランキング」を我々の手で作ってみよう。
 
 ・・・ということで、284社のデータを手元のコンピュータに入力して順位の並べ替えを試みた。その結果が下記の一覧である。

航空会社名/「特集のランキング順位」/「機体・機種安全ランキング」

アメリカの航空会社
 コンチネンタル航空/6位/105位
 デルタ航空/10位/185位
 USエアウエイズ/13位/137位
 ユナイテッド航空/17位/132位
 ノースウエスト航空/19位/217位
 アメリカン航空/27位/178位
 サウスウエスト航空/35位/123位 

イギリスの航空会社
 ブリティッシュ ミッドランド航空/2位/20位   
 ブリティッシュ・エアウエーズ/3位/84位

 「機体年齢」「機種構成」で見ると、特にアメリカの航空会社の「老朽化」には目を覆いたくなる。ノースウエスト航空の217位を、いろいろと理由を付けて19位まで持ち上げるのは、特集の編集部もかなり苦労されたのではないだろうか。

 最後に、もう一つ指摘しておきたいポイントは、この特集のランキングのデータベースでは触れられていない、航空便の運航を取り巻く政治的な要素である。乗客にとって、自分の乗る航空機がテロの対象となるのではないかという思いは、事故と並んで航空便の安全性の要素として避けて通れない。イラクでの役割を考えると、イギリスとアメリカの航空会社が、この面の安全性で高得点を得ることが出来るとは思えない。

 蛇足ではあるが、「機体・機種安全ランキング」で見ると、レバノンの中東航空が一位になってしまった。たしかにこれでは、ニューズウイークの特集としては、都合が悪かったのであろう。

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