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old cinemaコミュのゴットファザー

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権力という孤独、愛という悲しみ、男という生き方。

 今回紹介する作品は アウトサイダー の フランシス・フォード・コッポラ 監督の誰もが知っている、あの名作 ゴッドファーザー です。



                      


【解説】

 言わずと知れたコッポラの代表作であると同時に、70年代屈指の娯楽映画の傑作。夏の陽射しが眩しいコルレオーネの屋敷。そこで行われている彼の娘コニーの結婚式からこの物語の幕は上がる。華やかな音楽も届かない書斎では、ブラインドが降ろされ、その中でドン・ヴィトー・コルレオーネが友人たちの頼みごとを聞いていた。彼は相手が貧しく微力であっても助けを求めてくれば、親身になってどんな問題でも解決してやっていた。彼への報酬と言えば、ささやかな友情の証と、“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という尊称だけ。そしていつなりとも彼の呼び出しに応じ、恩を返せばよかった。これが彼らの世界であり、その掟であった。そんなある日、麻薬を商売にしている危険な男ソロッツォが仕事の話を持ちかけてきた。政界や警察に顔のきくコルレオーネのコネを必要とした判断からだった。しかしドンはその話を丁重に断る。彼はドンさえ殺せばこの取り引きは成功すると鋭く見てとり、その日以来機会を狙っていた。そして早い冬の夕暮れ、一族の経営しているオリーブ・オイル社から出てきたドンは、街頭でソロッツォの手下に襲われた。銃弾を何発もうけたが、強靱な彼は一命をとりとめる。これは、ドンが築いてきた強大なコルレオーネ帝国とその支配力に対する初めての挑戦だった。ソロッツォの背後にはタッタリア・ファミリーがあり、すでにニューヨークの他のファミリーも動きだした。こうして1947年の戦いは始まってゆく……。




【感想】

 この映画、はっきり言って説明不要だと思う。言えることはただ一言。見ろ!である。



 史上 最強 のギャング映画。いや、ただ単にギャング映画の一言では収まりきらないそんな作品である。(史上 最強 のギャング映画と言ったが、私の中で ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ も史上 最高 のギャング映画と思っているので、その点は悪しからず。)

 

 この作品なんだが、3時間という時間の長さを感じさせず、語ろうと思っても語りつくせないくらい、各場面、役者陣の演技などどれをとってもすばらしい。そんな中、ひときは異彩の雰囲気を放つ人物がいる。そう、 マーロン・ブランド である。やはり、彼なしにはこの映画は語れないのではないだろうか。 ブランド は当時すでに大物俳優であったが、落ち目と見られており、さらにわがままで現場をかき乱す俳優だと思われていたので、プロデューサーたちは敬遠した。 ブランド は同作品の企画を知り、ヴィト役に自分を売り込むため、自分のイメージ・フィルムをコッポラに送った。このとき口に綿を含み渋みの演技が行えることを強調したとされる。この努力が功を奏し、彼は見事ヴィト役を獲得することが出来たということだ。この起用は本当に正解だったと思う。というのも、この作品は、ゴッドファーザーであるヴィトの娘コニーの結婚式の場面から始まる。まぶしい太陽の下でにぎやかに繰り広げられる祝宴と対照的に暗い室内でファミリーの ドン に法で裁けない復讐を願うボナセーラという男の嘆願の静かな場面がある。私は、この場面の中での場の空気、 ブランド の放つ異様な雰囲気から一気に作品に取り込まれていった、いや、正確には飲み込まれていったのかもしれない…。



 権力という孤独、愛という悲しみ、男という生き方。 作品を通してこれらが語られる。渋い、渋すぎる。そう、まるで渋柿のように…、いや、間違えた(笑)私は、この作品のオチは決してカッコいいとは思わない。しかし、良いオチであると思う。全ての重圧から解き離れた ドン は普通のじいちゃんだった。権力なんてくそくらえ、愛とは悲しみではない。冬から春になったような…、そして、どことなくはかない。そんな、イメージを受けるオチだった。人は孤独ではいれない、愛が悲しみなんて寂しすぎる。男という生き方…、難しいな。しかし、もう少し人として強くなろう。まだまだ、私は甘ちゃんだ。




まさに名作!!




【マーシー】





監督: フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola
製作: アルバート・S・ラディ Albert S. Ruddy
ロバート・エヴァンス Robert Evans
原作: マリオ・プーゾ Mario Puzo
脚本: フランシス・フォード・コッポラ Francis Ford Coppola
マリオ・プーゾ Mario Puzo
撮影: ゴードン・ウィリス Gordon Willis
音楽: ニーノ・ロータ Nino Rota
 
出演: マーロン・ブランド Marlon Brando ドン・ヴィトー・コルレオーネ
アル・パチーノ Al Pacino マイケル・コルレオーネ
ジェームズ・カーン James Caan サンティノ・“ソニー”・コルレオーネ
ジョン・カザール John Cazale フレデリコ・“フレド”・コルレオーネ
ダイアン・キートン Diane Keaton ケイ・アダムス・コルレオーネ
ロバート・デュヴァル Robert Duvall トム・ヘイゲン
リチャード・カステラーノ Richard Castellano クレメンザ
タリア・シャイア Talia Shire コニー・コルレオーネ・リッジ
スターリング・ヘイドン Sterling Hayden マクラスキー
ジョン・マーリー John Marley ジャック・ウォルツ
リチャード・コンテ Richard Conte ドン・エミリオ・バルジーニ
アル・レッティエリ Al Lettieri ソロッツォ
フランコ・チッティ Franco Citti カーロ
エイブ・ヴィゴダ Abe Vigoda サル・テッシオ
ジャンニ・ルッソ Gianni Russo カルロ・リッジ
ルディ・ボンド Rudy Bond オッティリオ・キュネオ




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