本日、恒例の読書会が行われ、小山田浩子の「穴」について、メンバー5人がそれぞれ勝手なことを言い合いました。
意見が適当に分かれて、その意味では面白かった。
スッキリ事件解決、大団円のエンタメ作品とは違って、モヤモヤ感の残る純文学作品だから、人によって読み方に違いは出る。
ヒロインの造型についても、いちおう共感できる、彼女の孤独や閉塞感はわかるという人もいたし、自我が曖昧すぎる、この人はどうしたいのかわからないと疑問を呈する人もいた。女性会員からは、現代は女性が自我を確立しにくい時代なのだという意見もでた。けっきょく流されて生きるしかなく普通のおばさんになるしかないという話だとも。
作品は、ヒロインが穴に落ちるあたりからリアリズムを外れて、異世界のようなところに入っていく。ここがこの小説の特徴だが、現実とのズレを楽しむ作品だと肯定的に言う人と、中途半端だという人などいろいろだった。あるいは「不思議の国のアリス」のパロディで、アリスにもなれない話だとか、余白の多い作品だとか、「砂の女」と並べて考えてはどうかなどという意見もあったが、多数派になる意見はなかった。
読書会的には、こういう場があるから、こういう作品も読めるという所に収斂されていったのだった。
そんなやこんなで、なんでも感想をカキコして下さい。
意見が適当に分かれて、その意味では面白かった。
スッキリ事件解決、大団円のエンタメ作品とは違って、モヤモヤ感の残る純文学作品だから、人によって読み方に違いは出る。
ヒロインの造型についても、いちおう共感できる、彼女の孤独や閉塞感はわかるという人もいたし、自我が曖昧すぎる、この人はどうしたいのかわからないと疑問を呈する人もいた。女性会員からは、現代は女性が自我を確立しにくい時代なのだという意見もでた。けっきょく流されて生きるしかなく普通のおばさんになるしかないという話だとも。
作品は、ヒロインが穴に落ちるあたりからリアリズムを外れて、異世界のようなところに入っていく。ここがこの小説の特徴だが、現実とのズレを楽しむ作品だと肯定的に言う人と、中途半端だという人などいろいろだった。あるいは「不思議の国のアリス」のパロディで、アリスにもなれない話だとか、余白の多い作品だとか、「砂の女」と並べて考えてはどうかなどという意見もあったが、多数派になる意見はなかった。
読書会的には、こういう場があるから、こういう作品も読めるという所に収斂されていったのだった。
そんなやこんなで、なんでも感想をカキコして下さい。
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