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雑学ROOMダイアリーコミュの日本の私小説を振り返る!

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田山花袋の「蒲団」
人生に疲れた中年男の、理性と欲望との葛藤を描いた日本文学私小説の金字塔。
「女の懐かしい油の匂いと汗のにおいとが言いも知らず時雄の胸をときめかせた。夜着の襟のビロードの際立って汚れているのに顔を押し付けて、心のゆくばかり女の匂いを嗅いだ。性欲と悲哀と絶望とが忽ち時雄の胸を襲った。時雄はその蒲団を敷き、夜着をかけ、冷たい汚れたビロードの襟に顔を埋めて泣いた。」

⇒作家だが思うような仕事ができていない時雄が、志願して時雄の門下生になった若い女学生に一方的に恋をする。結果的には彼女には若い恋人ができて儚い夢に終わるのだが、疲れきった中年男の悲哀を見事に描いた傑作!田山花袋の実体験的私小説。

歴史も少しずつ知識がついたし人生経験も若干積んだので、学生の頃の感想と、今振り返ってみた感想は異なる。
学生の時は「こんなエロ親父になりたくないなぁ!」が、今は中年の悲哀が少し理解でき、日本のお父さんはみんな頑張ってるんや、人生いろいろやでぇと思う。私自身は蒲団に顔を押し付けて匂いを嗅ぐような“ドキッ”の経験はないどす・・・

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