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文庫本愛好会コミュの☆9月の課題図書☆

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もう9月です。ということで課題図書を決定致しました。

「甲賀忍法帖」 山田風太郎 角川文庫、講談社文庫 共に¥620

今までとは少し毛色の違った作品です。ジャンル的には時代小説というよりは伝奇小説に近いようです。このジャンルに馴染みのない方も、この機会に是非。

課題図書トピックでは月替わりで作品を決定し、感想や意見の交換を行っています。内容だけでなく、あとがきや解説、装丁などどんな事について書いて頂いても構いません。読後感だけじゃなく、読前感(?)なんかも歓迎です。どうぞお気軽にご参加下さい。

課題図書の決定は、課題図書トピックに参加いただいた方の中から管理人の独断と偏見でお願いしていますが、もちろん拒否も出来ますのでご安心を。今月の課題図書の決定は血塗れりんごさんにお願いしました。ご協力感謝します。

コメント(4)

こんにちは。
今月の課題図書を選ばさせていただきました。

単純に、自分が面白い! と思っている作品を選びました。

よろしくお願いいたします。
「甲賀忍法帖」読みました。

書店で角川文庫のと講談社文庫のとを両手に持ちしばらく考え込みました。
「どっちにしよう・・・。」
表紙や中身を見比べて、文字の読みやすさで角川文庫版に決定。
う〜ん、それにしてもすごい絵ですね。
レジに持っていくのがなんだかちょっと照れくさかったです(笑)

読み始めてすぐ、正直思いました「あ・・・これ無理かも」

最初のページ「・・・・みえなかったかもしれぬ。」のあたりで
「・・・ない、じゃなくて、・・・ぬ、なのね・・・」
と早くも挫折しそうになりました。
将監(しょうげん)の名は覚えられずに、何度も「なんて読むんだっけ?」と戻り・・・。
忍者の話だろうとは思ったけど、忍法の何たるかに全く予備知識がなかったので(忍者ハットリ君止まりです)イメージが湧いてこなくて文字をとにかく追うばかりでした。

それがいつのまにか・・・夢中になっていました。
文体にも慣れて、忍術の突拍子のなさにも慣れてイメージが湧くようになり、たくさんいた登場人物が伊賀甲賀のどちらに属する忍者なのか覚えられ、話の流れにわくわくするようになりました。

解説でもチラッと触れられていましたが、それぞれの忍術が人間として(というか生物として)全くありえないことでもない根拠を話の中に織り込んでいるところが、非常に興味深かったです。

登場する忍者の中では陽炎が一番好きです。
死の息も、中途半端な美人だったら威力を発揮し切れなかったでしょうから、想像を絶する美貌の持ち主だろうと想像します。女の私でも、ゾクゾクするほどです。
あまりにもセクシー!それゆえに悲しい業。
伊賀の名前を彫られていく時の陽炎の屈辱、しかも相手は天膳!悔しかった!

ほぼイメージどおりのエンディングでしたが、水に漂う二人を思い浮かべて思わずうるうるしました。

今までの私の中で全く「未開拓」であった分野に挑戦できてよかったです。
ありがとうございました!
本の選択を間違えたかと思っていましたが、少し安心しました^^;


この作品が書かれたのは昭和30年代なのですが、内容は今読んでも全然色あせてないと思います。

登場する忍者達は皆一様に、「死」へ向かって進んでいます。互いに憎み合っている甲賀と伊賀が、服部半蔵によって不戦の約定が解かれると、躊躇いも無く戦いに身を投じ、嬉々として死んで行く。
「死」を背負っているからこそ、忍者達の「生」は輝いているように感じます。

今まで活躍してた忍者が他の忍法であっさりやられたり、忍者達の戦いの全てが名シーンです!
しまった!! もう10月!!まだ読了してません・・・面目ない。

仕方ないので読了してなくても書ける程度にレビューします。

本書は角川文庫と集英社文庫から刊行されており、集英社文庫では「山田風太郎忍法帖」シリーズの第一弾となっている。忍者モノも多く手がけた作者ならではであろう。

角川版と集英社版では活字の書体、級数、ツメの有無によって行送り、ページ送りに違いはあるが内容は同一。ちなみに漫画化もされており、ただいま某漫画誌上で連載中である。漫画というメディアの性質上、内容は同一とはいえない。登場人物のセリフの雰囲気は原作と同じだが、絵柄が今風(?)のために慣れるまでに若干の違和感は感じる。オススメって程ではないが機会があれば一読の価値はあるかもしれない。

装丁についても触れると、集英社版では天野喜孝が、角川版では寺田克也がカバーイラストを担当している。どちらも一目でそれと分かる個性的な画風。表紙だけみれば別の作品かと思えるほど違うが、イラストのモチーフは同じようである。どちらも人気イラストレーターを起用しておりなかなかの仕上がりではあるが、好き嫌いの分かれるイラストでもあるかもしれない。また現行の装丁以外にも角川文庫では数回の装丁の変更、今では絶版となってしまった他社刊行のものも含めると、かなりの数のイラストが使われている。これらを見比べて見るのも面白い。またこれは長く読み継がれている作品の証ともいえる。

内容については、文体に時代を感じる事は否めないが、軽快なリズムで読ませる文章なのでストレスを感じる事はない。それと意図したものかどうかは分からないが、時代背景と相まって良い雰囲気を出している。

まあ、偉そうな事を言ってもまだ読了してないんですが。

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