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ケン・ウィルバー(Ken Wilber)コミュの仏教に通じるKen Wilber

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私は最近Ken Wilberを知り、最初に『万物の理論』Theory of Everythingを読みました。私は数々の宗教の本を読み(特に仏教)、また哲学も好きなのですが両者は互いに反発しあう性格ですので、自分の考え方が定まらないことに悶々としていた時、彼の著作に出会い、感銘を受けました。

ところで、Ken Wilberは禅僧のもとで修行をしていたといいます。それは彼がSpiritualityについて語るとき、頭だけの理論とは違う、体験から滲み出るものを感じて納得しましたが、彼の著作で仏教に最も通じている本はありますか?それは何という本でしょうか。教えてください。

コメント(10)

■かなこさんへ

 興味深いトピックをたてていただき、ありがとうございます。
 私も比較哲学(学科は仏教学でしたが)のプロパーの人間として、Wilberの仕事には啓発されてきました。

 仏教に最も通じている本は・・ということですが、彼の著作のすべてが、そうだと言えます。特定教学・宗学の上に理論構築しているわけではないからです。

 ただ、そう言ってしまうと拡散してしまうので、私のオススメは『ワン・テイストーケン・ウィルバーの日記』(One Taste)の上下です。これはコスモスライブラリーというところから出ています。この本で、Wilberが日常的にどのような瞑想を行なっているかが、よくわかります。また、日本大学の仏教学者である合田秀行氏はこのテキストをもとに「ケン・ウィルバーの仏教観」という、たいへん優れた論文を書いておられます(『トランスパーソナル心理学/精神医学』Vol,5,No,1)。

 Wilberのものとして、上の日記と同程度に推奨できるのが『存在することのシンプルな感覚』(The Simple Feeling of Being)です。これは春秋社から出ています。こちらはさまざまな著作からのダイジェストですが、Wilberが実際の瞑想や非二元といったことにについて触れた部分とか、それに関わるさまざまな周辺領域のトピックスに特化した内容になっているので、とても読みやすいと思います。

 とりあえずは、こんなところです。ご参考までに、
甲田列さん、ありがとうございます!!!とても参考になりました。色々読んでいらっしゃるんですね。全部読破したいです、原文も。
禅定によってWilberは瞑想を体得したのだと思います。私も瞑想を学びたく、インドのリシュケシュでヨガと瞑想を学ぶ予定です。Wilberはどのように瞑想を取り入れているのか、早く読みたいです。
甲田列さん、流石!深いコメントですね。勉強になります。
かなこさん 、私も、Wilberの思想の根底に、一貫して流れる思想体系と禅が共鳴していると感じます。

私は、『進化の構造』も是非お薦め致します。ここで語られている「ホロン」の概念は、道元『正法眼蔵』95巻のエッセンスである「現成公案」にある「一体・一如」の概念と一致しているように思います。

併せて、より多角的な視点から掘り下げるのに、F.カプラ『タオ自然学』、エイリッヒ・ヤンツ『自己組織化する宇宙』、鈴木大拙『東洋的な見方』もお薦めです。
こんにちは。本日入会したものです。

ウィルバーについては、輪廻は認めているのでしょうか? ウィルバーの死後観はどんな感じなのでしょうか?
おめきら☆しん in NYさん

輪廻転生については、仏教を深く学ぶなら不可欠の前提とはなっていますが、ケン・ウイルバー氏がこれを肯定するのか否定するのかについては僕はまだ目にしたことがありません。
そこで僕の考えを言えば、仏教的アプローチによって瞑想実践を深めてゆく際には輪廻転生の考えがどうしたって不可欠にして重要な位置を占めますが、志向的一般化を方法論とする理論家のケン・ウイルバー氏の場合、一つの宗教における独特な物の見方と言えるものをむき出しでその理論の構成単位とすることはないのではないでしょうか?
甲田先生が、丁寧にご説明いただいたので、今更付け加えることもないのかもしれませんが・・・
初期作品ですが、私が最初にウィルバーに啓発されたのは「アートマンプロジェクト」でした。あのモデルは、いわば「魂の発達心理学」とでも言えばいいのか、仏教思想と極めて近いと考えています。仏教の究極の目標が、ブッダになること、とするとあのモデルがよく合致すると思っています。ご参考まで。
甲田さんのコメント、小生も参考になりました。ありがとうございます。

「無境界」なんかもセラピー論ですけど読みやすいものではないでしょうか。
ウイルバーの亡くなってしまった元奥さん(トレヤ?)トレアだったっけな?
は、チベット仏教のシャン・カギュー派のカル・リンポチェに師事していて、ウルバーも共に学んでいたと云います。

このシャン・カギュー派というのは、六ヨーガとマハームドラーという密教の伝承によって悟りを目指します。 そして師事していたカルー・リンポチェというのは、チベット人名事典にも載っていて今世紀最高の瞑想者と人物と謳われています。 ですからカルー・リンポチェをウイルバーは見ているので、彼の仏教に対する見識も深いのかも知れませんね。

 僕はシャン・カギュの教えと、カルマ・カギュの教えの二つのカギュ派の教えを学んでいますが、カルマ・カギュは行ヲタク的傾向が強いのですが、シャン・カギュ派尚更です。


ケン・ウイルバーのビジョンをもとにしてそれぞれの伝統宗教を掘り下げる、学び直す、編み直すという試みもさまざまに行われていて、例えば日本においてはケン・ウイルバーやトランスパーソナル心理学の紹介者として名高い岡野守也氏が唯識仏教をケン・ウイルバーの理論を下地にしながら丁寧に読み直すという仕事を精力的に展開されていますね。
仏教自身にとって、さまざまな西洋哲学や深層心理学やケン・ウイルバーの理論と仏教を突き合わせてよくよく検討してみることは、とても実りの多いことだし、両者にとって価値のあることだと思います。

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