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ギリシア語−It's all Greek!コミュの『オイディプス王』のある言葉についての疑問

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別のギリシア関係のコミュでもたずねた質問です。
『オイディプス王』395行目に出てくるprouphanaes(すみません。ギリシア語が出せないので)の意味とニュアンスについて教えていただけませんか。
わたしはこの語をオイディプスの哲学思考を暗示する一例ではないかと(ほかにもたくさんあるのですが)、気になっています。
R.J.Jebbは、when brought to a public test
とコメントしています。
Liddle/Scottよりもっと簡易な手許にある英希辞典をひくと、prophanaesについて clear, obvious と出ています。用例としては、 it's evident that などがあるとも書いてありました。
これらの説明から、この言葉は哲学的な証明が行われたときなどに慣用句的に使われた(とまではいかないにしても)表現ではないかと想像しました。ラテン語の Quod erat demonstrandum と類似の。
しかし、ある方からご教示いただき、perseus projectなどを参考にアリストテレスやクセノフォンの用例を見ますと、どうもそれほど固い感じのニュアンスがあるわけではないようにも思います。
ギリシャの文献に詳しい方がいらしたら、どうかご教示ください。
エーバー

コメント(7)

もう6ヶ月ギリシア語を使用していないので間違っているかもしれませんが、
ご質問の単語ですがAugmentがありますので形容詞でなくて動詞です。
これはアオリストの2人称です。
意味は複雑に考えなくても理解できると思います。
クセノフォン さんのご指摘の通り、
"prophaino_" の aor.II, pass.sg.2 です。
こちらの語をお調べになるのが適当かと思います。
テキストが手元にないので、Perseus を見ましたけれど、同所リンクの文法解析は間違っているように思います。
余計な一言ですがこれは受動でなく中間だと思います。
受動はPhathenとなると思います。
この文章は恐らく解釈はすんなりいくかもしれませんが、これはあくまで素人としての解釈なので哲学的解釈はわかりません。
なおオイデプスは昔はフランスでは高校の教材として良く使用されたらしいですね。
aor.pass.II という書き方をした方がよかったでしょうか。the_ pass でなく(ephanthe_n)、e_ pass です。辞書等でご確認ください。
自分の書き方が誤解を与えていたと思います。確かに形態はは指摘されるように受動態の形を取っていますね。
昔この動詞の元の動詞を勉強したときに受動態のアオリストはephanth_nを使用することが多く、中間態のばあい受動態の2番目の形のTH無しの形が使われることが多いと学びました。
それで本日BAILLYの辞書を見たところエーバーさんの質問されている動詞が形態では受動態ですが、意味的には中間態の解釈で載っていたので中間態と書きました。
もちろんこの法則は全ての用法には当てはまらないと思っています。
クセノフォンさん、ばーばらさん
いろいろ詳しく教えていただきありがとうございました。
ギリシア語には怪しげな知識しか持ち合わせていませんので、大変勉強になりました。
文法的には、prophainoの受動相第IIアオリストSg.2であることは理解しました。

R.Jebbはたぶん、ばーばらさんが解説されたようにとって、
you were discovered not to have this art
と訳したのだと思います。
W. Schadewaldtが
Seherkunst, die du, wie sich gezeigt, (nichts) ... hast
と訳したとき、クセノフォンさんが最後に書かれた意味上の中間態を意識したもののように思いました。
この小さな問題一つをとっても、意味的には、参考にしたものに違った解釈が見受けられました。

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